WormholeでNFTに互換性
異なる暗号資産(仮想通貨)の互換性技術を開発するWormholeは22日、ソラナ(SOL)とイーサリアム(ETH)の間で、NFT(非代替性トークン)が送信可能になったことを発表した。
1/ Today we're incredibly excited to announce the launch of our NFT bridge between @Ethereum and @solana 🙌🏻.https://t.co/zCm3nJIkHF
— Wormhole (@wormholecrypto) September 22, 2021
Wormhole(ワームホール)はこれまで、ソラナ(SOL)とイーサリアム(ETH)間のトークンブリッジ機能を開発し、交換ツールをリリースしている。また、BSC(バイナンス・スマート・チェーン)とTerraも今後、ブリッジ対象にする予定だ。
新たにリリースされたNFTブリッジでは独自のトークンブリッジの原理をもとに、ユーザーがイーサリアム(ERC-721)またはソラナ基盤のNFT(SPLアセット)をバーン(焼却)して送信先のチェーンで代替トークン(wrapped token)を発行する。逆方向で戻す際には、代替トークンをバーンするという仕組みとなっている。(以下がNFTブリッジの手順)
発表でWormholeは、「ユーザーはDegenApeAcademy(ソラナ系NFT)や、BoredApeYC、CryptPunks(イーサリアム系NFT)を自由に送信することができるようになった」とした。
Wormholeには、19の独立バリデータ(guardiansというオラクル)が駐留しており、トークンが送信元のブロックチェーンでロックアップされているかどうかなどを検証し、クロスチェーンツールの安全性と完全性を確保するという。
これまでは、DeFi(分散型金融)におけるトークン(非NFT)の互換性が重視されており、さまざまなプロジェクトがトークンブリッジの開発に携わっているが、イーサリアムやソラナ、アバランチ(AVAX)といった人気ブロックチェーンにおけるNFTの普及を受け、NFTによる異なるチェーン上での運用に関する開発は今後も増えていくだろう。