はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

XRP筆頭に堅調のアルトコイン、ビットコインも引き続き強気か|bitbankアナリスト寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今週(3/25(土)〜3/31(金))の仮想通貨相場

国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が今週のビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。


目次
  1. ビットコイン・オンチェーンデータ
  2. bitbank寄稿

ビットコイン・オンチェーンデータ

BTC取引数

BTC取引数(月次)

アクティブアドレス数

アクティブアドレス数(月次)

BTCマイニングプールの送金先

取引所・その他サービス

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

3/25(土)〜3/31(金)の週次レポート:

今週のビットコイン(BTC)対円相場は底堅い推移となり、先週に引き続き高値圏での揉み合いに終始している。

米商品先物取引委員会(CFTC)がバイナンスを提訴したことで、週明けから高値レンジ下限割れを試したBTC相場だったが、訴状の内容がバイナンスの運営を根幹から脅かす内容ではなかったことから下げ幅は限定的だった。

むしろ、今週はXRPを筆頭にアルトコイン相場が堅調となり、BTCも買い支えられると、米証券取引委員会(SEC)のベーナム委員長が、イーサリアムのイーサ(ETH)が商品であると発言したことを受け、ETH相場の上昇に連れてBTCは反発を開始した。

週央に差し掛かると、XRP相場が一層強含みBTCも連れ高で360万円を回復。さらに、SECのゲンスラー委員長が4月に下院金融サービス委員会に召喚されるとの報道を受け、米議会が昨今のSECの厳しい取り締まりに疑問を抱いているとの思惑から相場は380万円に肉薄した。

木曜日のBTCは一時380万円を回復するも、大口の利食いが観測され騙し上げとなると、米株先の反落や一部アルトコインの利食いで上値を重くし反落。足元では、ドル建てで節目の水準となる2.8万ドル(372万円)周辺で揉み合っている。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】出所:bitbank.ccより作成

米金融システムへの懸念が後退し株価が戻りを試す中、5月の利上げ観測が徐々に復活し始め今週は米国債利回りも安定した。今週のBTCはアルトコインの上昇に支えられる格好で高値レンジからのブレイクアウトを試すも失敗。足元では米個人消費支出(PCE)価格指数の発表を前にアルトコインが調整基調となり、失速している。

米連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利動向に再びフォーカスが当たり、PCE価格指数が目先のBTC相場の方向感の手掛かりとなりそうだ。3月は金融システムへの懸念、ひいては景気減速への懸念からエネルギー価格が低下した他、米IT企業の人員削減の報道が話題となったが、今夜(3月31日)のPCEは2月分のデータとなる。

市場ではPCE価格指数の減速が予想されているが、2月の消費者物価指数(CPI)は、前月比のコア指数が1月から加速しサプライズとなったため用心しておきたい。尤も、直近の地合いやテクニカル的な側面からは、BTCは引き続き強気相場と言え、下値余地は高値レンジ下限の26,500ドル周辺と見ている。

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:bitbank_markets公式サイト

前回のレポート:ビットコインは「三役好転」の示現で上昇余地ありか

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07:45
グレースケールのドージコインETF、11月24日取引開始見通し 新たなソラナETFも上場
グレースケールのドージコインETFが11月24日にも取引開始となる見通しだ。ヴァンエックは17日にソラナETFの提供を開始した。
07:10
仮想通貨投資商品、先週の資金純流出額が2月以降最大規模
仮想通貨投資企業CoinSharesは、ETFなどのデジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約3,100億円超の純流出だったと報告。今回もビットコインとイーサリアムが流出を主導した。
06:55
ビットコインの25%下落は「浅い調整」と米投資銀行が分析、トム・リーはイーサリアムのスーパーサイクルを予測
投資銀行バーンスタインがビットコインの約25%下落は大幅な下落の始まりではなく短期的な調整だと分析した。ビットコインETFの機関投資家保有率は2024年末の20%から現在28%に上昇。
06:25
95%のビットコインが採掘済み、2140年に完全流通へ
ビットコインのマイニング済みコイン数が1,995万BTCを超え、固定上限2,100万BTCの95%に達した。残りの5%は極めてゆっくりと放出され、2140年頃に最後の端数が採掘される見込みだ。
06:00
ビットコインが今年の上昇分を帳消しに、新規投資家が14.8万BTC損切り 流動性悪化と日本債券ショックも影響か
ビットコインが約7カ月ぶりに9万3,000ドルを下回り、2025年の上昇分をすべて失った。新規投資家が14万8,000BTCを損切りし、流動性逼迫も下落要因となっている。
11/17 月曜日
20:08
暗号資産の金商法移行が本格化、分離課税実現へ最終局面=ブロックチェーン議連
金融庁が暗号資産を金商法に位置づけ、インサイダー取引規制を整備する方向を明示。業界団体は20%申告分離課税を要望。来年の通常国会での法整備を目指す。第31回ブロックチェーン推進議員連盟で議論。
17:41
IG証券、仮想通貨ETF CFD取引を終了へ 金融庁の新指針受け
IG証券が仮想通貨ETF CFD取引の終了を発表。金融庁が「望ましくない」との見解を示したことを受け、12月1日から新規建て停止、2026年1月末までに既存ポジションの決済が必要に。
16:43
ステーブルコイン取り付け発生ならECB金利再考も、オランダ中銀総裁が警告=FT報道
欧州中央銀行の政策委員がステーブルコインの取り付け騒ぎ発生時にはECBが金融政策見直しを迫られる可能性があると警告。米ドル建てステーブルコインの急拡大が欧州の金融主権に及ぼすリスクについて、ECB当局者や専門家の懸念が高まっている。
14:32
ハーバード大のビットコイン投資が急増 IBIT保有を前期比257%拡大
ハーバード大学がブラックロックのビットコイン現物ETF(IBIT)保有を257%増加し、685億円相当を保有していることが明らかになった。これによりIBITがポートフォリオ最大の銘柄となった。
12:15
金融庁、資金調達目的の暗号資産発行者への情報開示義務化へ=報道
金融庁は資金調達型暗号資産発行者に年1回の情報開示を義務化する方針。金融審議会では継続開示の必要性や頻度をめぐり議論が展開。ICO・IEOの構造的課題も指摘され、2026年の金商法改正案に盛り込まれる見通し。
11:40
デッドクロス形成のビットコイン、市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」水準で推移
ビットコイン急落に伴いテクニカル指標は弱気のデッドクロスを形成している。FRB利下げ期待の後退を受け、投資家がリスク資産から安全資産へシフト。市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」を示す水準まで悪化した。デリバティブ清算が連鎖しETF大規模償還につながったが、専門家は感謝祭後の回復を予測している。
11:30
「ビットコインは底値圏に達した」金融大手JPモルガンのアナリストらが見解
JPモルガンが、仮想通貨ビットコインの価格を生産コストの観点から分析。底値に到達したとの見解を示している。同社はビットコインの目標価格を17万ドルとしている。
10:45
カードン・キャピタル、888BTC取得完了 不動産とビットコインの融合プロジェクト
不動産投資大手カードン・キャピタルが「101 Mizner Boca Bitcoinプロジェクト」向けに888BTCの取得を完了。年内で3,000BTC超を購入し、不動産収益でビットコインを継続購入する独自の融合モデルを展開。マイクロストラテジー戦略を不動産に応用した新たな投資手法として注目を集める。
09:49
アーサー・ヘイズ、保有していたアルトコイン大量売却か 実際の価値提供が必要との意見も
著名仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏がイーサリアムやエセナなどのアルトコインを大量売却している。専門家は4年サイクル論の終焉と実需の重要性を指摘している。
11/16 日曜日
16:22
金融庁、暗号資産105銘柄の「金融商品」扱いを検討 金商法適用へ=報道
金融庁は暗号資産に金融商品取引法を適用し、交換業者が取り扱う105銘柄に情報開示とインサイダー取引規制を導入する方針。税率は最大55%から株式と同じ20%への引き下げを検討。2026年の通常国会で改正案提出を目指す。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧