TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

Coinbase Ventures、Rocket Poolの管理DAOに加入

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Coinbase VenturesがOracle DAOに参加

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所Coinbaseの投資部門Coinbase Venturesが、リキッドステーキングプロトコルであるRocket Poolのガバナンス機構「Oracle DAO」に正式に参加することが31日に明らかになった。

Rocket Poolはイーサリアム(ETH)のリキッドステーキングとして3番目に大きいプロトコル。デリバティブトークンとして「rETH」を発行する。プロトコルへの預入総額を示す「Total Value Locked(TVL)」は23年に倍増しており、441,296 ETH、約1,000億円(8億ドル)に上る(執筆時点)。

Oracle DAOは、スマートコントラクトで対応できない管理業務を担う、許可されたノードオペレーターグループ。Coinbase VenturesはOracle DAOとしての報酬を独自トークンRPLで受け取ることになる。

Rocket Poolは、誰でもノードオペレーターになれる点で他のリキッドステーキングと一線を画している。ノードオペレーターとなるには16 ETHが必要で、別のノードとミニプールを構成することでイーサリアム・バリデーターとして機能する。

これらのノードはステーキングユーザーの手数料を全て受け取り、別途報酬としてRocket PoolのガバナンストークンRPLも獲得する。一方、別途1.6 ETH分のRPLを担保に預ける必要があり、ノードが停止した際にイーサリアムで発生するペナルティ(スラッシュ)を補填する際に使用される。

そのためRPLトークンは、ステーキング報酬、保険、ガバナンスという、Rocket Pool上で主に3つのユーティリティを持つ。

Coinbase VenturesがRocket Poolの運営にかかわるDAO(分散型自律組織)に参加することは、23年1月に最初に報じられていた。

Oracle DAOへの加入方法は既存メンバーからの招待のみとなっている。Rocket Poolの一部のDiscordメンバーは、Oracle DAOに参加する18組織のうち9者が米国に拠点を置いている点を危惧しており、米国外のエンティティを受け入れたいとの意見も出ている。

関連:イーサリアムをステーキングしながら運用可能にする「LSD(リキッドステーキングデリバティブ)」を解説

リキッドステーキングとは

リキッドステーキングは、仮想通貨のステーキング報酬を受け取りながら、スマートコントラクトを通じて1:1で発行されたデリバティブトークン(LSD)を受け取り、DeFi(分散型金融)で運用できるメカニズム。

データサイトDUNEによると、リキッドステーキングはイーサリアム(コンセンサスレイヤー)のステーキング量全体の42.97%を占める。特にLido FinanceはETHリキッドステーキング市場のシェアトップ(74.2%)であるだけでなく、イーサリアム・ステーキング全体のシェアトップ(31.2%)でもある。

Coinbase Venturesの支援によりRocket Poolの利用が増えれば、イーサリアム(ETH)のリキッドステーキング市場におけるトッププロバイダーLido Financeの一極集中状態が緩和される可能性がある。

特定のプロトコルが流通するETHの大部分をステークすることになればバリデーター(検証者)のカルテル化を助長し、最終的にイーサリアムプロトコルにとって脅威になると主張されている。ステーキング・エコシステムの寡占化については、イーサリアムの開発者を含む複数のアナリストが警笛を鳴らしてきた。

一方、イーサリアムは次期大型アップグレード「上海(Shapella)」の実施予定日(4月12日)が迫っている。上海実装後、ステーキングされているイーサリアムの出金機能が実装される。

関連:イーサリアム「上海」、メインネット実装日決定

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
SOLやXRPが上昇、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧