はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

コインベースの L2「Base」、テストネットのハードフォーク延期

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Baseテストネットのハードフォーク

イーサリアムのL2ネットワーク「Base」において、4月27日に予定されていたテストネットでのハードフォークが延期された。新たな「Regolith hardfork」の実施日は、5月5日午前2時(日本時間)に再設定されている。

Baseによると、ハードフォークが延期された理由は、シーケンサーの設定に問題があり、前回のRegolithハードフォークリリース(v0.1.1)が計画通りに起動しなかったためだ。

最新版のソフトウェア(v0.2.0)には、緊急の修正プログラムが含まれており、前回のRegolithハードフォークがスケジュールされた直後のブロック3710592で停止した一部のノードを修正する内容となっている。

Baseが採用するOptimistic Rollup技術において、シーケンサーはトランザクションの順序付けを担当する。シーケンサーの設定に問題がある場合、トランザクション処理が正常に実行されず、ネットワーク上のノードが予期しない状況に陥る場合がある。その結果、トランザクションやスマートコントラクトの実行を担当する一部のノードが適切に同期されず、停止したと考えられる。

Baseは、Optimismが公開したオープンソースのソフトウェアスタック(OP Stack)を基盤としており、Optimistic rollupという技術を採用している。Regolith hardforkは4月27日にシークエンサーとノードに適用される予定だった。より安全で信頼性の高いプラットフォームになると主張されていた。

Optimistic Rollupとは

Optimistic Rollupは、オフチェーンでトランザクションを処理し、まとめてレイヤー1に提出する技術で、L2から送られる取引データが正しいことを前提に動作する。もし不正があった場合は、「不正証明」によって取引を無効にし、関係者に罰則や報酬が与えられる。

関連:コインベースの L2「Base」、テストネットで最初のハードフォークへ

BaseとCoinbaseエコシステム

Baseは、米国の大手仮想通貨取引所であるコインベースが開発をリードしており、Coinbaseの製品、ユーザー、ツールに容易にアクセスできるよう設計されている。

Coinbaseエコシステムには、1億1000万人の認証済みユーザー(メールアドレスや電話番号を登録済み)と約1兆円(800億ドル)規模の資産があり、これらを対象にWeb3ビジネスを展開することが可能だとされている。

しかしながら、Coinbaseは3月に米証券取引委員会(SEC)からウェルズ通知を受け取っており、証券法違反の疑いで一部のデジタル資産やサービスが調査されている。有価証券とみなされる仮想通貨を上場している場合、コインベースはSECに事業登録を行い、報告義務を果たす必要があり、運営の負担が増えることとなる。

一方、Coinbase側はSECの強硬的な態度に対抗する意向を表明し、SECが仮想通貨の分野において適切なルールメイキングを行わずに執行行為で規制しようとしていると批判している。4月24日にCoinbaseは、2022年7月にSECに提出した「仮想通貨業界に関する規制の明確化を求めるペティション(署名文書)」への回答を求める限定的な提訴を行った。

SECがペティションへの拒否を認めると、Coinbaseは法廷でその決定に対して異議を申し立てることができる。行政手続法(APA)に基づいて、CoinbaseはSECの決定に対して正式な設定で異議を提起し、ルール作成が必要であると主張することができる算段と見られている。

関連:コインベース、「規制の明確化」求めて米証券取引委員会を提訴

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/16 日曜日
16:22
金融庁、暗号資産105銘柄の「金融商品」扱いを検討 金商法適用へ=報道
金融庁は暗号資産に金融商品取引法を適用し、交換業者が取り扱う105銘柄に情報開示とインサイダー取引規制を導入する方針。税率は最大55%から株式と同じ20%への引き下げを検討。2026年の通常国会で改正案提出を目指す。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、XRP現物ETFの米上場や世界初のZcash保有企業の91億円調達など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナ、ジーキャッシュといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、下値余地残すも反発は時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC相場は1530万円周辺で推移。米政府機関閉鎖解除後もハイテク株軟調で上値重い展開。12月FOMC前の経済指標不足が懸念材料に。一方、STH損失レシオが95%超となり売られ過ぎの水準。オプションOI分析では9.5万ドルがターゲットに。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米史上最長の政府閉鎖終了に高い関心
今週は『金持ち父さん貧乏父さん』著者ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン・金・銀の価格予想、堀田丸正のBitcoin Japanへの社名変更、米政府の閉鎖終了に関する記事が関心を集めた。
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
13:00
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者、ステーブルコインの展望を語る|CoinPostインタビュー
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者ニシント・サンガヴィ氏がCoinPostの独占インタビューに応じ、ステーブルコイン決済戦略の拡大、CBDCとの共存、米国ジーニアス法の影響について詳しく語った。4つのステーブルコインと4つのブロックチェーンをサポートし、2億2,500万ドル超の決済を実現。今後5年間のアジア太平洋地域におけるデジタル通貨の展望と、Visaが果たす役割について解説。
11:15
テクノロジー大手アリババが預金トークン決済を開発 中国当局のステーブルコイン懸念に対処か
中国アリババが預金トークン決済システムを開発している。当局によるステーブルコイン規制を回避することも背景とみられる。AI活用サービスも発表した。
10:30
ビットコイン急落、45日ルール通過とFOMC利下げ見送り観測で売り圧力が最大化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは足元で強い売り圧力に晒されているが、ヘッジファンドの45日ルール通過により解約売りの終了が期待される。ビットコイン長期保有者が直近1カ月で12兆円相当のBTCを売却したことは心理を悪化させていた。
09:50
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、売上高99億円に増加 決算発表 
トランプ一族の仮想通貨マイニング企業「アメリカン・ビットコイン」が2025年7~9月期決算を発表した。前年同期比で黒字転換し、ビットコイン保有量は4,090BTCに到達している。
09:35
ジャック・ドーシーのCash App、ステーブルコイン決済機能を導入
決済アプリのキャッシュアップがステーブルコインの送受信機能を含む11の新機能を発表した。ライトニングネットワークを使用したビットコイン決済機能も拡充している。
08:50
ソニー銀行の米銀免許申請、通貨監督庁にICBAが否認を要求
ソニー銀行が米国で信託銀行の国家免許を申請したことについて、米組織ICBAが強く反対すると表明。通貨監督庁に書簡を送付して反対理由を説明し、ソニー銀行の申請を認可しないように要求した。
07:45
バイナンス、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」を取引担保として受け入れ
仮想通貨取引所バイナンスがブラックロックの「BUIDL」を取引所外担保として統合した。BUIDLはBNBチェーンで新シェアクラスも立ち上げる。
06:50
ビットマイン、45億円相当のイーサリアムを追加購入 新CEOにHSBC元幹部を任命
ビットマインが3000万ドル相当の仮想通貨イーサリアムを追加購入した。同社は新CEOにHSBCアジアTMT投資銀行部門の元責任者を任命した。
06:25
ビットコイン長期保有者が1カ月で12兆円相当BTCを売却、初期投資家も2400BTCを取引所へ送金
ビットコインの長期保有者が過去1カ月で約81万5,000BTCを売却し、2024年1月以来の高水準となった。初期保有者のオーウェン・ガンデン氏も2400BTC以上を売却している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧