はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米FRB、シルバーゲート銀行の清算に同意

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米シルバーゲート銀行、自主精算へ

米連邦準備制度理事会(FRB)は1日、米シルバーゲート・キャピタルとその銀行事業シルバーゲート銀行に対して、銀行事業の清算に同意する命令書を発表した。シルバーゲート銀行と暗号資産(仮想通貨)業界のつながりについても指摘している。

シルバーゲートは、命令書発行の1日から10日以内に、閉鎖計画を監督機関に提出する必要がある。また、監督者に承認を得てから10日後までにその計画を実施しなければならない。

また、命令書は、シルバーゲート銀行を閉鎖する上で、預金者と預金保険基金を保護しなければならないと規定している。

これによりシルバーゲート銀行には、預金者の利益に資するためにスタッフを維持して金融商品を管理し、関連の記録を保管することが求められる形だ。

また、命令書によると、シルバーゲートが規制当局の承認なしに特定の取引を行ったり、事業を拡大したりすることはできない。新たに雇用した幹部社員あるいは配置換えされた幹部社員に対して、過剰な報酬を与えることができるような契約を行うことも禁止される。

FRBとは

米国の中央銀行にあたる中枢機関。Federal Reserve Board(連邦準備制度)の略。世界経済に大きな影響を及ぼすFRB議長の人事は、金融市場から注視されている。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨業界とのつながりを指摘

命令書は、シルバーゲート銀行は仮想通貨業界との関わりが強かったと説明している。

シルバーゲート銀行は、2013年頃より国内外の仮想通貨業界に、預金および現金管理サービスなどの金融サービスを提供してきたと指摘する形だ。

中でも、シルバーゲートエクスチェンジネットワーク(SEN)という、銀行内のほぼリアルタイムの決済ネットワークの提供と運用を行い、これを仮想通貨業界の顧客が使用していたとする。命令書は、次のように続けた。

シルバーゲート銀行は、2022年の第4四半期(10~12月)以降、仮想通貨取引所FTXとその関連会社アラメダリサーチの破綻を一因として、仮想通貨関連の顧客による預金の大幅な減少を経験した。

これにより、当行の資金調達および流動性にストレスが生じ、主要な収益源であった活動が縮小した。

サンフランシスコ連邦準備銀行などが実施した、シルバーゲートに対する最新の検査では、安全性と健全性、銀行業務のコンプライアンスなどの点で多数の欠陥が発見されたとも続けた。

命令書は、シルバーゲートが3月1日に「自己資本が十分でない可能性があり、事業を見直している」と米証券取引委員会(SEC)に伝えていたという経緯についても言及している。

なお、シルバーゲートエクスチェンジネットワーク(SEN)サービスは3月に終了した。

3月に自主精算の方針を発表

シルバーゲート・キャピタルは3月8日、銀行事業を自主的に清算して、事業を縮小する方針であると発表していた。

同社は事業縮小および清算にあたっては、シルバーゲート銀行のすべての預金の全額返済が行われる予定だと表明している。

関連仮想通貨サービス提供の米シルバーゲート・キャピタル、銀行事業の清算を発表

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/07 火曜日
19:08
トレカ市場を変革?!TCGのNFT化(トークン化)とは?図解でわかりやすく
ポケモンカードをはじめとするトレーディングカードのNFT化(トークン化)とは何か。仕組み・メリット・注意点を図解でわかりやすく解説。CourtyardやCollector Cryptの事例も紹介。
17:18
「韓国個人投資家の9000億円がイーサリアム・トレジャリー企業に集中」 サムソン・モウが警鐘鳴らす
サムソン・モウ氏は、韓国の個人投資家による約9000億円がイーサリアムの価格を押し上げていると指摘し、イーサリアムおよびイーサリアム・トレジャリー企業に対する投資リスクを警告した。
15:29
なぜアフリカは仮想通貨普及で世界をリードし得るのか?金融イノベーションの最前線をレポート
アフリカの仮想通貨採用が急拡大している。ビットコインやステーブルコイン(USDT/USDC)がケニア、ナイジェリア、ガーナで浸透。M-Pesa連携、送金コスト削減、インフレ対策の実例と、EUのMiCA規制から学ぶアフリカの金融イノベーションの未来を探る。
13:50
ソラナ・カンパニー、775億円相当SOL超を蓄積
ナスダック上場のソラナ・カンパニーが6日、デジタル資産トレジャリー戦略の一環としてソラナの継続的な取得を発表した。220万SOL超と1500万ドル以上の現金を保有。
13:20
FIFAのトークン化チケット購入権RTB、スイス当局が賭博の疑いを調査
スイスの賭博規制当局が、国際サッカー連盟公式の2026年W杯チケット購入権トークンを調査している。賭博に該当する可能性を検討中だ。
11:35
シタデルのケン・グリフィンCEO、金とビットコインへの資金流入に懸念を表明
ブルームバーグが10月7日に報じたところによると、シタデルのケン・グリフィン氏が投資家がドルより金を安全資産と見なし始めている状況に懸念を示した。デベースメント・トレードと呼ばれる金、銀、ビットコインへの投資拡大に言及。
11:05
「年末にかけて金・仮想通貨・テック株を保有」チューダー・ジョーンズ氏
著名投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏は、現在の株式市場における強気相場にはまだ大幅な上値余地があるとの見方を示した。年末にかけて金、仮想通貨、テック株を組み合わせて保有すると説明している。
10:30
Plume Network、SECにトランスファー・エージェント登録 価格20%以上高騰
RWA特化のPlume Networkが米証券取引委員会からトランスファー・エージェント資格を取得した。米国証券市場のオンチェーン化を進めるとしている。
09:40
イーサリアムのM2相関性ラグ解消で価格1万ドル到達の可能性=アナリスト分析
Cryptoquantのアナリストは米M2マネーサプライの拡大とイーサリアムの流動性ラグについて分析し取引所在庫の減少と機関投資家の買い需要増加を背景にETH価格がこのサイクルで1万ドルに到達する可能性があると大胆予測。
08:02
メタプラネット、ビットコイン含み益が810億円に到達
10月7日の報道によると、世界第4位のビットコイン保有企業メタプラネットの含み益が5億4000万ドル(約810億円)に達し過去最高を記録。PHASE II戦略による今後の展開が注目される。
07:35
仮想通貨投資商品、先週は過去最大の約9000億円が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、先週のデジタル資産の投資商品への資金流純入額は約8,940億円だったと発表。ビットコインの投資商品への流入が最も多かったとし、要因の分析もしている。
07:02
ストラテジー、週次のビットコイン購入を一時停止 含み益約5兆円に
世界最大のビットコイン保有企業ストラテジーが9月29日から10月5日の週にビットコインを購入しなかったことが最新のSEC提出書類で明らかになった。優先株の配当支払いで1億4000万ドルを支出。
06:15
グレースケール、米国初のステーキング機能付き現物仮想通貨ETFを開始
グレースケール・インベストメンツが6日、イーサリアムとソラナのステーキング機能を備えた米国初の現物仮想通貨ETFの提供を開始した。
05:55
モルガン・スタンレー、仮想通貨のポートフォリオ配分上限を最大4%と推奨
大手銀モルガン・スタンレーのグローバル・インベストメント・コミッティーが先週発表したレポートで、顧客ポートフォリオにおける仮想通貨の配分上限を最大4%とする保守的なアプローチを推奨している。
05:40
トム・リー率いるビットマイン、1234億円相当のイーサリアム追加購入
ビットマインが6日に発表した最新の保有状況によると、283万ETHを保有し供給量の2%を超えた。仮想通貨と現金を合わせた総資産は134億ドルに達し、世界最大のイーサリアム・トレジャリー企業としての地位を強化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧