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Bitfinex、ハッキングで不正流出した4,500万円を被害者に償還へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

流出した資金の一部をユーザーに償還へ

暗号資産(仮想通貨)取引所Bitfinexは6日、米国国土安全保障省より、2016年に同取引所からハッキングで盗まれた資産について一部返還を受けたと発表した。

現金で約4,500万円(約31万ドル)と、ビットコインキャッシュ(BCH)で約28万円(6.917BCH)を受け取った形だ。

これらの資金は、Bitfinexが不正流出の被害にあったユーザーに発行した、回復権トークン(RRT:Recovery Right Token)の償還に使用される。RRTは1トークン1ドルと交換できる仕組みだ。

ただ、現在3,000万のRRTが流通しており、今回の資金はすべてのRRTトークンと交換するには十分ではない。RRT保有者は、2023年7月6日のRRT保有量に応じて償還を受けられることになる。

今回の資産は、DHSの法執行機関である米国税関国境警備局が押収したものだ。

Bitfinexの、パオロ・アルドイノ最高技術責任者は次のようにコメントした。

今回の結果は、ほぼ7年前にBitfinexに対して犯された犯罪による収益を、徹底的に追跡するという法執行当局の取り組みを示すものだ。

私たちは盗まれたビットコイン(BTC)を可能な限り回収し、2016年のハッキングを受けてBitfinexが発行したトークンの所有者に分配していきたい。

Bitfinexは今後も、同取引所から盗まれた資産を取り戻すために、法執行機関と協力していくと述べている。

事件の経緯

2016年8月に、Bitfinexがハッキングを受け、約12万BTCが流出。当時のレートは1BTC=約6万円で72億円相当だったが、現在の価格では約5,000億円に上る。

その後2022年2月には、Ilya Lichtenstein夫妻が、Bitfinexから不正流出した資金に関してマネーロンダリングを行おうとしたとして、米当局に逮捕された。

この際、米司法省は、9万4,000BTCを夫妻から押収している。

米内国歳入庁(IRS)の捜査官の宣誓供述書によると、夫妻は盗んだビットコインを、何千ものトランザクションに分割し、自分の名前や会社の十数個の口座に送金していた。また、匿名通貨も使用していた。

現在、妻のHeather Morgan容疑者は保釈されているが、今後マネーロンダリングと米国政府を欺いた容疑で有罪判決を受けた場合、夫妻には懲役20年が科せられる可能性がある。

関連:Bitfinexの暗号資産ハッキング事件、容疑者夫妻の保釈判断分かれる

匿名通貨とは

Dash,Monero,Zcashのような匿名性の高い仮想通貨のこと。その性質上マネーロンダリングに悪用されやすいことを理由に各国で問題視されており、日本の仮想通貨取引所においても事実上の取扱い廃止になった。

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