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イーロン・マスク氏が新たなAI企業「xAI」発表、テスラやツイッターとの連携も視野

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

新会社xAIを発表

イーロン・マスク氏は12日、新たに人工知能(AI)関連の企業「xAI」を設立したことを公表した。

新設されたxAIの公式ウェブサイトによると、同社はマスク氏が手掛ける他の事業、テスラやツイッターなどとは別の組織でありながら、これらの企業と密接に協力していく予定だという。

現在マスク氏は、テスラ(自動運転技術)、スペースX(宇宙船)、ツイッター(SNS)、ニューラルリンク(脳デバイス開発)、ボーリング・カンパニー(トンネル掘削)、そして新たに加わったxAIといった6つの大企業の経営を手掛けている。特に、テスラにおいては、AIとオートメーションが戦略的な優先課題と位置づけられ、積極的に取り組んでいる。

xAIでは、グーグルやマイクロソフトなどのAI技術に関与する大手企業出身の研究者を中心にチームを編成している。本社はAIの研究開発が盛んなサンフランシスコ・ベイエリアにあり、11人の研究チームメンバーの経歴には、マイクロソフト・リサーチ、ディープマインド、オープンAI、グーグルの名称が並ぶ。

マスク氏は自身のツイートで、xAIの目標は「現実を理解すること」だと述べている。また、設立日の7月12日には特別な意味があると語り、SF小説「銀河ヒッチハイク・ガイド」の中での「生命、宇宙、そして万物についての究極の問い」に対する、スーパーコンピューターの回答「42」を引き合いに出した。

同社のウェブサイトでも、”宇宙の本質を理解すること”を目指すと述べている。これはマスク氏がOpenAIのAI言語モデルChatGPTに対抗する態度を示唆する。マスク氏は以前、OpenAIのチャットボットに偏見があると指摘し、”人類を理解しようとするAI”の開発を計画していると公表していた。

関連:イーロンマスク、ChatGPT対抗のAI言語モデル「TruthGPT」構想明かす

AIの安全性重視

また、AIの安全性の専門家であり、AIセーフティセンターのディレクターを務めるダン・ヘンドリクス氏の助言を受け入れる意向を示している。ヘンドリクス氏はこれまで、AIが核戦争やパンデミックなどの「絶滅リスク」をもたらす可能性を警告してきた。「人類に危害を加えるためにAIを悪用する者がいる可能性もあり、そのAIが高度な知能や能力を持てば社会全体に深刻なリスクとなる」との立場を示している。

マスク氏はY Combinatorのサム・アルトマンCEOらと共にOpenAIの設立に貢献したが、2018年に幹部職を離れ、以降はOpenAIに多額を出資するマイクロソフトが同社を支配しているとの立場を示している。

関連:マイクロソフト、「ChatGPT」開発のOpenAIに1.3兆円を出資か

今年3月には、AI技術の急速な進歩に伴うリスクに対する安全策の欠如について懸念を表明。さらに、AI開発者とハイテク業界のリーダーからなるコンソーシアムの一員として、その影響が十分に理解されるまで、強力なAIモデルの訓練を6カ月間一時停止するよう求める書簡に署名していた。

関連:イーロン・マスクやAI研究者、次世代AIモデル開発の一時停止を要請

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