CoinPostで今最も読まれています

マイクロソフト、「ChatGPT」開発のOpenAIに1.3兆円を出資か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マイクロソフトが1.3兆円を出資か

IT大手マイクロソフトが、AI言語モデル「ChatGPT」を開発した米OpenAIと1.3兆円(100億ドル)の追加出資について交渉を進めていることが10日に明らかになった。

匿名の情報源に基づいて海外メディアSemaforが報じた内容によると、OpenAIは22年末の完了を目標に資金調達を実施していたとされ、投資家向けメモによると同社の企業評価額は3.8兆円(290億ドル)に上る。

100億ドルの追加投資により、OpenAI発行株の49%をマイクロソフトが占め、残りの49%は他の初期投資家や従業員、及びOpenAIの非営利組織が保有することとなる。

未確定ではあるが、マイクロソフトが初期投資を回収するまでOpenAIが「ChatGPT」や画像生成AI「Dall-E」などで上げた収益の75%を得る付帯条件も設けられた。

投資家向けの報告書によると、OpenAIは2024年の収益規模を10億ドルと想定。なお、マイクロソフトが資金を回収するまでの出資比率は明らかにされていない。

OpenAIとマイクロソフト

OpenAIは、テスラ社のイーロン・マスクCEOとY Combinatorのサム・アルトマンCEOによって2016年に非営利組織として設立された。設立に際し、シリコンバレーの著名人から10億ドルの寄付を得て注目を集めた。なお、マスク氏は2018年にOpenAIの幹部職を退任したが、引き続き寄付や助言を続けている。

2019年3月にOpenAIは営利と非営利のハイブリッド企業として、投資家と従業員のリターンを制限する「上限付きの営利企業モデル」への移行を表明。

同年7月にマイクロソフトはOpenAIに10億ドルを出資し、マイクロソフト AzureでAI(人工知能)ベースのインフラ開発で複数年にわたる戦略的パートナーシップも確立した。2020年にマイクロソフトはGPT-3の独占ライセンス契約を締結し、2021年にAzure OpenAIサービスをリリース。最近のツイートで、OpenAIのサム・アルトマンCEOはAzureのAI関連サービスを賞賛している。

関連:ビットコイン採掘難度は大幅下落、ChatGPT流行でAI(人工知能)銘柄に思惑買い

ChatGPTの影響力

22年11月30日に対話型のAI言語モデル「ChatGPT」をリリース、無料でテスト可能にした。ChatGPTはユーザーの質問に対し人間との会話感覚で回答を得られるように設計されており、レポートの作成、ソフトウェアコードの設計等の用途が期待される。ChatGPTはリリース後1週間足らずで利用者数100万ユーザーを突破するなど注目を集めている。

また、Twitterなどで「ChatGPT」が流行った影響でAI(人工知能)関連の暗号資産(仮想通貨)トークンに思惑買いが集まった。CoinGeckoのデータによれば、FetchAI(FET)やDeepBrain(DBC)は過去1か月間で50%以上、上昇している(1月10日時点)。

1月3日に海外メディアThe Informationは、マイクロソフトの検索エンジン「Bing」にOpenAIの技術が3月末までに統合される可能性があると報じた。また、マイクロソフトのオフィスソフト(Outlook、Word、Outlook、PowerPointなど)にChartGPTが組み込まれる計画だ。ユーザーは正確なキーワードを思い出せなくても、断片的に質問することで探しているメールをピックアップできるようになるという。

ChatGPTの採用により、グーグル社が9割強を占めている検索エンジン市場が変革期を迎えると予測する人も多い。12月の報道によると、グルーグルのサンダー・ピチャイCEOは、ChatGPTの脅威に対抗するために、ワーキンググループを設置したという。グーグルの検索広告は、親会社Alphabetの収益の58%を占め、広告収益が全体の約81%を占めている。

関連:マイクロソフトやポリゴン、Web3データ関連企業に28億円出資

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/23 火曜日
19:00
メゾンマルジェラ MetaTABI NFT発売
メゾンマルジェラがMetaTABI NFTを一般販売開始。デジタル専用設計のタビシューズはThe Fabricantとのコラボで、限定版タビブーツとレザーウォレットが付属。今後のWeb3ブランドイベントにも参加可能。
18:00
ライフカードVプリカ 仮想通貨で購入可能に
ライフカードが暗号資産(仮想通貨)決済サービス事業者Slash Fintechと提携。2024年5月15日から「Slash Vプリカ SHOP」でステーブルコイン等を使ったVプリカギフトの販売を開始する。インターネットショッピングやオンラインゲーム等、デジタルサービスでのプリペイド決済が拡大する見込み。
14:00
ベネズエラ、石油取引で仮想通貨使用を加速か
ベネズエラの国営石油会社PDVSAは原油と燃料の輸出において、暗号資産(仮想通貨)の利用を増やす計画だ。背景には米国による制裁再発動がある。
13:00
SEC弁護士2名が辞任、「重大な権力乱用」と非難受け 
米仮想通貨企業Debt Boxに対する訴訟において、連邦地裁が「重大な権力乱用」を理由に米国証券取引委員会に制裁を課したことを受け、同委員会の担当弁護士2名が辞任したことがわかった。
12:00
「スイス中銀はビットコインを準備資産に持つべき」2B4CHが提唱
スイスの仮想通貨擁護団体「2B4CH」は、スイス国立銀行がビットコインを準備金として持つことを提唱している。国民投票を目指す計画だ。
11:00
米大統領候補ケネディJr氏、ブロックチェーンによる国家予算監督を提唱
米大統領選候補のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は21日、米国の国家予算をブロックチェーンに記録して透明性を高めるという考えを披露した。
10:12
NY証券取引所、取引時間の延伸を検討か
仮想通貨と同様に株式等を24時間取引できるようにすることのメリットなどを、ニューヨーク証券取引所が市場参加者に調査していることがわかった。調査の概要が明らかになっている。
09:25
Xverseウォレット、ビットコインRunes機能対応
XverseはOKXのOrdinalsマーケットプレイスや、Magic EdenのビットコインNFT電子市場で利用可能だ。ライバルの仮想通貨ビットコイン専用ウォレット「UniSat」もRunesに対応済み。
08:00
FTX、ロックされたソラナを個人投資家参加のオークションに
FTXは4月上旬ロックされたSOLを清算するために、高割引として、2,500万~3,000万の仮想通貨SOLを約19億ドル相当で売却。これは、1トークン=64ドルの安値だったが、当時の価格は約175ドルだった。
07:15
スクエニ「シンビオジェネシス」、世界展開をアニモカJPが支援
スクエニのNFTコレクティブルアートプロジェクト「シンビオジェネシス」の世界展開を支援するとアニモカブランズジャパンが発表。400社超のWeb3企業に投資するアニモカブランズのネットワークも活用する。
06:45
Magic Eden、ビットコインのミームコイン規格Runesに対応
Runesはビットコインの4度目の半減期が発動した4月20日にローンチされたビットコインメインネット上で代替可能な新規ミームコインを発行するプロトコルで、既存のBRC20トークン規格の改善版に当たる。
05:55
コインベース、AI・ゲーミング仮想通貨銘柄新規上場
KARRATプロトコルは、仮想通貨KARRATによってサポートされた分散型ゲームインフラストラクチャレイヤーで、ゲーム、エンターテインメント、AI主導の体験進化を加速させることを目的としている。
04/22 月曜日
14:47
ビットコインの新規格「Runes」、半減期後の需要殺到でBTC取引手数料が急騰
半減期直後の仮想通貨ビットコインにおいて、新規格「Runes(ルーン)」の影響が大きな反響を呼んだ。Ordinals(オーディナル)」開発者であるCasey Rodarmor氏が生み出したものであり、そのメリットに焦点が当たっている。
14:16
米ブロック社支援のマイニング企業Gridless、ケニアで再生エネルギーの利用促進
仮想通貨マイニング企業Gridlessは、アフリカ各国で太陽光や地熱を利用してBTCマイニングを行っている。地域の電力網にも貢献する仕組みだ。
12:20
マウントゴックス弁済巡る思惑強まる、公式サイトで日本円などの支払いオプション提示か
破綻した仮想通貨取引所マウントゴックスは、債権者への仮想通貨弁済について詳細を記した表を更新した.。返還金の売り圧も懸念されているところだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/24 11:30 ~ 13:30
その他 オンライン
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧