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MakerDAO、ステーブルコインDAIの金利を一時的に引き上げへ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DAI保有者への金利(DSR)を一時引き上げ

DeFi(分散型金融)大手Makerプロトコルを管理する「MakerDAO」は24日、ステーブルコインDAIの保有者に付与される金利を一時的に引き上げる提案を可決した。

この提案を行ったのはルーン・クリステンセン氏。同氏は、Makerフォーラムへの投稿で、DAIをロックすることで金利を獲得できる「DAI Savings Rate(DSR:DAI貯蓄率)」 を3.19%から最大8%に増やすことを提唱していた。

これは、現在の市場で主要なレンディングプラットフォームでのステーブルコインの利回りよりもはるかに高いものとなっており、ユーザーを呼び込むことができると予想されている。

クリステンセン氏は 「初期段階では、成長することがプロジェクトの生命線であるという事実を忘れてはならない」としており、金利引き上げをエコシステム成長のための取り組みとして説明した。

クリステンセン氏は、今回の提案を「強化型DAI貯蓄率(EDSR)」と呼んでいる。

あくまで、ユーザーが利用できる金利を一時的に増やすシステムだ。EDSRは、DSRの利用率に従って決定されるもので、利用率が高くなるにつれて減少し、最終的に利用率が十分に高くなると消滅する。

また、EDSRは時間の経過とともに減少する一方であり、DSRの利用率が下がった場合でも、再び増加することはない。

提案の背景

クリステンセン氏は提案の背景について、金利をDeFi(分散型金融)の中でも高い値に設定した後に、DAIの総供給量はある程度安定したものの、まだ新規需要や資本流入の持続的な成長までは生み出せていない状況だと指摘した。

DAIの時価総額は2022年2月のピークで約1.4兆円(100億ドル)近くに達していたが、その後FTX破綻など暗号資産(仮想通貨)市場の混乱があり、現在の時価総額は約6,400億円(約46億ドル)である。

なお、CoinMarketCapによるとステーブルコインの時価総額ランキングでは、USDTとUSDCに続き3位にランクインする形だ。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

クリステンセン氏は、金利を上昇させることで、他のDeFiプロトコルがDSRを採用することを後押しするかもしれないとも続けた。

また、DeFiでは現状、使うシステムを切り替える際に複雑になる場合が多いため、金利により引き付けられたユーザーの多くは、そのままDAIのエコシステムにとどまる可能性が高いとも主張していた。

24日に終了したコミュニティ投票では、99%以上が賛成票となり、クリステンセン氏の提案は承認された格好だ。

MKR買い戻しも決定

MakerDAOのコミュニティは7月16日にも投票を実施。こちらでは、ガバナンストークンのMaker(MKR)を毎月買い戻すことが決定した。

元MakerDAOスタッフで、現在はDAIを中心とした融資プラットフォームである「Spark Protocol」に携わるサム・マクファーソン氏は、この提案により、月に約9.8億円(約700万ドル)相当のMKRが購入される予定だと話している。

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