CoinPostで今最も読まれています

英OnlyFans親会社が29億円相当のイーサリアム保有、22年11月の財務報告書で明らかに

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアムを29億円分購入

コンテンツ購読大手OnlyFans(オンリーファンズ)の親会社であるフェニックス・インターナショナルは24日、2022年度の会計報告を英国の当局に提出した。

財務資産の一部として暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)を保有していたことが明らかとなった。2022年11月30日付けの報告書では、イーサリアムについて無形資産の購入とされており、保有分として約29億円(1,989万ドル)が記載されていた。

フェニックス・インターナショナルは次のように説明している。

2022年中、当グループは運転資金の一部を仮想通貨資産(「イーサリアム」または「ETH」)に分散させた。当グループは特に上限や制限なく仮想通貨資産を売却することができる。

なお、イーサリアム資産は年度末時点の公正価値まで減損している。

イーサリアムは、フェニックス・インターナショナルが最初に購入してから年度末までに75%近く下落しており、同社は総額約12億円(846万ドル)の減損損失を計上した。

オンリーファンズとは

オンリーファンズは2016年に設立され、動画などのコンテンツ提供で知られている企業だ。コンテンツのクリエイターは、同社のプラットフォームでコンテンツを販売して収入を得ることができる。

当初はアダルトコンテンツのサブスクリプションサービスが主なものであったが、最近は料理やフィットネスなど様々なコンテンツを投稿できるプラットフォームへと転換を図っているところだ。

2022年に人気が高まっており、5,000万人を超える新規の閲覧ユーザーや100万人を超えるコンテンツクリエイターが登録した。2022年の売上高は過去最高の約1,600億円(11億ドル)で、税引き前利益は約770億円(5億2,500万ドル)だった。

オンリーファンズが財務資産として仮想通貨を報告したのは初のことだが、同社は以前より仮想通貨に関わる動きを示してきた。

2021年12月には、ユーザーが認証済みのNFT(非代替性トークン)をプロフィール写真として投稿できるようにしている。イーサリアムのブロックチェーン上で鋳造されたNFTのみをサポートする形だ。

また、2022年3月にはロシアのウクライナ侵攻を受けて、ウクライナの支援を目的とした資金調達をする自律分散型組織UkraineDAOにイーサリアムを寄付した。約1.5億円相当のイーサリアムを送金している。

関連OnlyFans、ウクライナ支援で1.5億円相当のイーサリアムを寄付

自律分散型組織(DAO)とは

自律的に機能する分散型組織を指す。「Decentralized Autonomous Organization」の略。一般的な企業などとは違い、経営者のような中央管理者が存在しない。参加メンバーやアルゴリズムによって運営管理が行われる。

▶️仮想通貨用語集

米マイクロストラテジーの事例

仮想通貨を財務資産として保有する企業としては、特に米マイクロストラテジーが知られている。同社は戦略的にビットコイン(BTC)の購入を継続しているところだ。

第2四半期中(4~6月)には12,333ビットコインを追加購入し、7月31日時点で152,800枚を保有している。記事執筆時の時価で5,800億円相当となる。

関連米マイクロストラテジー、2Q決算発表 ビットコイン購入継続

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
16:37
GSTの買い方、特徴やSTEPNでの役割を学べる完全ガイド
歩いて稼ぐフィットネスWeb3ゲーム「STEPN」の注目度が再び高まっています。2024年以降に底値から大幅上昇した暗号資産(仮想通貨)GSTの買い方やGMTとの違い、将来性について初心者にもわかりやすく解説しています。
12:54
ブロックチェーンゲーム「Heroes of Mavia」、MAVIAトークンのインフレ抑制へ
Web3ゲーム「Heroes of Mavia」は、イーサリアムベースの独自トークン「MAVIA」のインフレ抑制のため、ロック解除スケジュールを変更した。
12:27
ワールドコイン開発元、OpenAIらとの提携を検討か=報道
仮想通貨ワールドコイン開発企業は、決済大手ペイパルや、アルトマン氏の別事業OpenAIと提携を模索していると伝えられる。
10:00
仮想通貨の「ポイ活」潮流、将来のトークン配布を見越した投資戦略
ポイ活やエアドロップといった、2024年の暗号資産(仮想通貨)市場におけるトレンドを掘り下げる。将来のトークン発行に向けて最大限の報酬を得るため、ソラナやBASEでユーザーの活動量が増加。資本競争が激化している。
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア