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コインベース、世界最多のビットコイン準備金「推定94.7万BTC」保有か|Arkham分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コインベースのビットコイン準備金

ブロックチェーン分析企業Arkhamは23日、大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースが約3.7兆円(250億ドル)相当のビットコイン(BTC)準備金を保有しているという分析を発表した。

これは、すべてのビットコイン供給量の約5%に相当し、ビットコイン創設者であるサトシ・ナカモトの保有量に匹敵するとしている。

Arkhamは、コインベースが使用している3,600万を超えるアドレスを特定した格好だ。計100万BTC近くの94.7万BTCが保管されており、最大のコールドウォレットには約1万BTCが含まれていると指摘した。Arkhamが把握する限りでは、コインベースは世界でもビットコインを最も多く保有している事業体となった。

これらのビットコインは主に、コインベースのユーザーに代わって保管している「準備金」を表すものとみられる。

暗号資産(仮想通貨)交換業者の準備金(Reserve Fund)は、ハッキング事件など緊急事態や予期せぬトラブルに対処するために設けられた資金であり、通常は取引所の収益から積み立てられ、将来的なリスクに備えるために用いられる。

コインベースは、カストディサービスも提供しているため、特定された資産の一部は機関投資家に代わって保管している分である可能性もある。Arkhamは、最新の財務状況を考慮すると、コインベースは今回特定したアドレス以外にも、まだビットコイン数千枚を保管するアドレスを持っている可能性もあるとして、分析を続けているところだ

コールドウォレットとは

仮想通貨を保管するための財布の役割を果たす「ウォレット」の中で、インターネットと完全に切り離されたものを指す。細かく分けるとペーパーウォレットやハードウェアウォレットがある。インターネットに接続していないため、ハッキングのリスクがなくセキュリティは高いが、電子上でやりとりする仮想通貨を頻繁に利用するユーザーにとっては利便性が低い。

▶️仮想通貨用語集

ライトニングネットワークを導入へ

コインベースのブライアン・アームストロングCEOは13日、「ビットコインは仮想通貨の中でも最も重要な資産」だとして、ライトニングネットワークを導入する計画を明かした。アームストロング氏は次のように投稿している。

私たちのチームは徹底的に検討作業を行い、ライトニングネットワークを導入することを決定した。

ビットコインは仮想通貨の中でも、一番重要な資産だ。コインベースは、より速く、より安価なビットコイン取引を可能にしたい。

アームストロング氏は、ライトニングネットワークの導入には時間がかかるため、しばらく待ってほしいと続けており、導入時期については明言しなかった。

ライトニングネットワークとは

ビットコインのトランザクション処理能力を解消するため、レイヤー2を利用したオフチェーン技術のこと。ライトニングネットワークを導入すれば、混雑しがちなブロックチェーンの外で取引を行うことができ、取引の高速化や手数料削減につながる。取引の高速化や手数料削減が実現すれば、少額決済が行えるようになるため、それによって新しい商品やサービスが生み出されることも期待されている。

▶️仮想通貨用語集

競合他社であるバイナンスは7月にライトニングネットワークによる入出金をすでに導入している。ライトニングネットワークはビットコインのトランザクション時間を大幅に短縮できるものだ。

バイナンスは、ライトニングネットワークを用いた入出金により、ユーザーはより迅速に資産の取引や送信などを行うことができるようになったと説明している。取引手数料の大幅な節約も可能になると述べた。

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