はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米コインベース、米国外のリテールユーザーに無期限先物サービス提供へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バミューダで無期限先物提供の承認

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは28日、「Coinbase International Exchange」が、国際的な金融センターとして知られるバミューダ諸島の金融庁(Bermuda Monetary Authority、BMA)から、米国外のリテールユーザー向けに無期限先物を提供するライセンスを取得したと発表した。

今後数週間のうちに、グローバル顧客の適格投資家に向け、規制された無期限先物取引を提供開始する予定だと続けている。コインベースは次のように意気込みを述べた。

米国外の適格な顧客に永久先物へのアクセスを拡大することで、金融システムのアップデートを支援し、世界中のユーザーにより多くの経済的自由と機会を提供するという当社の使命をさらに進めることができる。

「Coinbase International Exchange」はコインベースが5月に立ち上げた、オフショア市場向けのデリバティブ取引所だ。まずはビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の無期限先物契約を取り扱い、最大5倍のレバレッジ取引を提供している。

無期限先物とは

無期限先物は永久スワップ(Perpetual Swap)とも呼ばれる先物取引の一種。従来の先物取引とは違い、受渡期日を定めない投資契約である。

▶️仮想通貨用語集

関連米Coinbase、オフショア市場向け仮想通貨デリバティブ取引所を発表

信頼性を強調

コインベースは、デリバティブに対する大きな需要が存在しており、世界の仮想通貨デリバティブ市場は、仮想通貨取引量の約75%を占めていると指摘した。その一方で、トレーダーが安心して利用できるために充分なセキュリティと透明性を備えた取引所は少ないと述べている。

コインベースは、同社プラットフォームの信頼性について、次のように説明した。

コインベースにおいては、無期限先物契約は「Coinbase International Exchange」の厳格なコンプライアンス基準に従って提供されている。第2四半期(4~6月)の時点で機関顧客による想定元本取引高はすでに約8,200億円(55億ドル)を超えている。

「Coinbase International Exchange」は、バミューダ金融庁によって確立された強固な規制枠組みに従い、リスク管理、コンプライアンス、ユーザー保護を高い水準で維持している。

想定元本とは

デリバティブ取引において、金利計算などに利用するために想定される元本の額。

▶️仮想通貨用語集

また、信頼性の根拠としては、監査済みの財務諸表で顧客資産を1対1で保有していることを明示していることや、取引所トークンではなく流動性の高いステーブルコインUSDCにより保険基金や流動性サポートを準備していること、マーケットメイキングは第三者機関が行うことなども挙げた。

デリバティブ取引サービスに注力

コインベースは、現在デリバティブの提供に力を入れており、米国でデリバティブ商品を取り扱うため先物取引業者としてのライセンスを8月に取得。まもなく米国のリテールユーザーへのデリバティブサービスを開始する計画だ。実現はしなかったものの、欧州でのデリバティブ取引提供を目的として、一時、破綻したFTXの欧州法人を買収することを検討していたとされる。

リサーチ企業Delphi Digitalは、もしコインベースが、現在のバイナンスにおける先物取引高の25%相当を得ることができれば、約2,700億円の追加収入が期待できると推定しているところだ。

関連米コインベース、欧州FTXの買収を一時検討 デリバティブ取引へ注力か

コインベースは、米国の仮想通貨規制が不透明であることも一つの背景として、国際的な展開も進めているところだ。シンガポール、ブラジル、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビなどでも事業を進めており、8月には、米国外の最大拠点としてカナダ事業を立ち上げた。

関連コインベース、カナダで大手銀行との提携を協議中=報道

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/22 月曜日
20:05
Bybit、日本居住者向けサービス終了へ 2026年1月が最終期限
Bybitが日本居住者へのサービス終了を発表。2026年1月22日がKYC2完了の最終期限となり、未完了者は制限対象に。金融庁の規制強化を背景に、10月の新規登録停止に続く措置。世界第2位の取引量を持つ同社の撤退により、多くのユーザーへの影響が予想される。
18:00
Digital Space Conference 2026 無料チケット受付開始
ユーザーがメタディスクリプションを100文字程度で作成するよう依頼しています。DSC2026の記事内容に基づいて、SEOに適したメタディスクリプションを作成します。2026年2月17日、虎ノ門ヒルズフォーラムで「Digital Space Conference 2026」を開催。日本デジタル空間経済連盟主催、CoinPost企画・運営。AI、Web3、メタバース等を横断し次の社会像を議論。参加無料、チケット受付開始。
15:53
ユニスワップ手数料スイッチ提案が定足数達成 UNI焼却メカニズムが今週始動へ
ユニスワップのプロトコル手数料スイッチ提案「UNIfication」が定足数を達成。賛成票6,900万UNI超で12月26日の投票終了後、1億UNIの遡及的焼却と手数料連動型の継続的焼却メカニズムが今週後半に始動する見込み。
15:20
量子コンピュータは仮想通貨の脅威なのか?カルダノ創設者が示す客観的評価と対策
カルダノ創設者ホスキンソン氏が、量子コンピュータによる仮想通貨への脅威について冷静な対応を呼びかけ、米DARPA主導の、量子ベンチマーク・イニシアチブ(QBI)の参照を推奨した。
14:54
香港、保険会社の仮想通貨投資を解禁へ リスク管理100%義務付け=ブルームバーグ
香港保険監督局が保険会社による仮想通貨投資を認める新規制案を発表。100%の資本準備義務付けで慎重姿勢を示しつつ、2026年に公開協議を実施。総保険料約13兆円の業界から機関投資家資金の流入可能性。
14:03
著名投資家レイ・ダリオ、「ビットコインは中央銀行に大規模保有される可能性低い」と指摘
著名ヘッジファンド創業者のレイ・ダリオ氏がポッドキャストで、ビットコインは中央銀行の準備資産として大規模保有される可能性が低いと指摘。透明性や技術リスクを理由に挙げた。一方、個人投資家には5〜15%の配分を推奨している。
11:44
米議員、仮想通貨税制で法案起草 少額取引非課税やステーキング関連所得繰り延べも
米超党派議員が仮想通貨税制の改正法案を発表した。少額のステーブルコイン取引を非課税化することや、ステーキングやマイニング報酬の課税繰延べを盛り込んでいる。
10:51
ニューヨーク近代美術館、CryptoPunksなどNFT作品を永久所蔵
ニューヨーク近代美術館(MoMA)が12月20日、CryptoPunks8点とChromie Squiggles8点のNFT作品を永久所蔵品に追加。ブロックチェーンアートが主流美術機関に正式認められる重要な節目となった。
09:45
ファンドストラットが2026年仮想通貨市場に弱気予測 トム・リー氏と対照的
ファンドストラットが2026年前半に仮想通貨市場が下落することを予測した。一方、同社のトム・リー共同創業者は、ビットコインやイーサリアムに強気見解を示している。
08:51
テザー、AI機能搭載モバイルウォレットの開発を発表
テザー社がAI機能搭載のモバイルウォレット開発を発表。ビットコイン、USDT、USAT、XAUTの4資産に対応し、WDKとQVACを活用してプライバシーと自己管理性を重視した設計を目指す。
08:23
VanEck、アバランチETF申請にステーキング報酬機能を追加
VanEckが米SECに提出したアバランチETF申請書を修正し、ステーキング報酬機能を追加。保有AVAXの最大70%をステーキングし利回りを創出する計画。米IRSの新規則が後押し。
12/21 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコインの2026年相場予測やブロックチェーン人気ランキングなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、流動性低下で来週も不安定な展開か|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインの今後の見通しをbitbankアナリストが解説。年末のホリデーシーズンで流動性が低下する中、来週にかけても方向感に欠ける展開が続く可能性。12月の米雇用・物価データが金利見通しの鍵を握る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|与党税制改正大綱の決定に高い関心
今週は、米SECのポール・アトキンス委員長の講演、ノルウェー政府系ファンドによるメタプラネットのビットコイン戦略に対する支持、政府・与党の2026年度税制改正大綱の決定に関する記事が関心を集めた。
12/20 土曜日
13:22
イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧