はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン投資商品9週連続の純流入、21年11月の「強気相場」以来最大規模に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末24日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比83.5ドル(0.24%)高、ナスダック指数は40.7ポイント(0.29%)高で取引を終えた。

タカ派として知られるクリストファー・ウォーラーFRB(米連邦準備制度)理事が、インフレ率が低下し続けた場合の利下げの可能性に言及するなど、金融政策転換を示唆したことが好感された。

暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、コインベース株が続伸し年初来高値を更新した。

競合他社として市場シェアを奪われていた最大手仮想通貨取引所バイナンスがチャンポン・ジャオ(CZ)氏の辞任で大きく後退したほか、ビットコイン現物ETF(上場投資信託)の主要カストディアン(管理・保管業務を行う金融機関)としての地位確立を進めるセキュリティの高さと業界における優位性が評価されたものと見られる。

ビットコイン現物ETFを申請中の米資産運用最大手のブラックロックは昨年8月、コインベース・グローバルとの提携。機関投資家向けの資産運用システム「BlackRock Aladdin」を通じて、ビットコインに関する取引や保管、多岐にわたる市場データを機関投資家に対して提供することを公表した。

関連:ドル円一時147.3円 コインベース株大幅高、米FOMC理事ハト派転換か|29日金融短観

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比2.3%高の1BTC=37,993ドルと反発した。

BTC/USD日足

主要アルトでは、過熱感の反動で続落していた時価総額6位のソラナ(SOL)が前日比6.7%高と切り返したほか、同10位のドージコイン(DOGE)が3.2%高、同14位のアバランチ(AVAX)が3.1%高となった。

CoinGlassの27日のデータによると、CME(米シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン先物建玉は、過去最高値の118,540BTC(42.2億ドル)に急増した。

11日時点で108,900BTC(40億ドル)に達しており、最大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスを初めて上回ったことが反響を呼んだ。機関投資家がビットコインを価値のある資産クラスと見なし、CMEを経由した資金規模が膨らみつつあることを示唆している。

関連:米CMEのビットコイン先物OI、バイナンスを初めて上回る

資産運用会社CoinSharesの週次レポートによれば、機関投資家の資金フローは、総額3億4600万ドルに達し、9週連続の純流入となった。

ビットコイン(BTC)の上昇と資金流入が重なり、運用資産総額(AuM)は、過去1年半の最高値となる453億ドル(6.6兆円)規模にまで拡大した。

エリア別で見るとカナダとドイツが総流入額の87%を占めた一方、米SEC(証券取引委員会)による締め付けの強まる米国では流入額は3000万ドルにとどまった。米国については、現物ETFの承認待ちとの見方も強い。

さらに、低迷していたイーサリアムは先週3400万ドルの流入を記録し、過去1ヶ月間の流入額は1億300万ドルと今年の純流出分をほぼ相殺するなど、センチメントの決定的な好転を示した。

背景には、ブラックロックがイーサリアム現物ETF(上場投資信託)を申請したことにある。

またCoinSharesによれば、インバース型のビットコインETPからは3週連続で90万ドルが準流出。23年4月のピーク時から61%減となるなど、空売り勢の降伏を示唆している。

関連:初歩から学ぶビットコインETF特集:投資のメリット・デメリット、米国株の買い方まで解説

ビットコインETF特集

ビットコインETF特集

ビットコインETFの仕組み、基本から徹底解説 ブラックロックが仕掛けるビットコインETF、投資家必見のポイント
ビットコインETF上場承認後のBTC価格はどう変わる? 米投資会社の資金流入予測 ビットコイン半減期とは?市場価格への影響と注意点
初心者が学ぶべきトレード知識まとめ CoinPostアプリで個人投資家に優位性を

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧