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未来のビジネス:アイドルの推し活とWeb3の親和性|関係者インタビューVol.3

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

インタビュー第3弾

2023年10月に誕生したばかりのweb3時代のアイドルグループ「WHITE SCORPION(IDOL3.0 PROJECT)」。

NIDTを活用し、従来と異なるアイドル体験の提供を目指すプロジェクト「IDOL3.0 PROJECT(アイドルサンテンゼロ プロジェクト)」は、秋元康氏が総合プロデューサーに就任したことでも大きな注目を集めました。

暗号資産であるNIDTを活用すると、従来のアイドル体験を大幅にアップデートすることが可能となります。そこで関係者にインタビューを行い、アイドルの推し活とWeb3関連技術の親和性について伺いました。本記事はインタビューのVol.3です。

関連:IEO後に高騰したアイドルトークン「NIDT」の裏側|関係者インタビューvol.1

関連:web3時代の次世代アイドル『WHITE SCORPION』誕生秘話|関係者インタビューVol.2

1-1. 暗号資産とアイドル活動の相性について

奥秋:

例えば今までのアイドル活動だと、アイドルの支援活動に対する「貢献度」って目に見えないですよね。

でも、NIDT(Nippon Idol Token)を持てば、保有や購入履歴が記録として残る。アイドルグループを初期から応援しているということを証明できるブロックチェーンとアイドル活動は相性がいいと思っています。

また、投票権的なガバナンス機能などでグループの運営方針に携わることができると、ファンとして一層「参加してる感」が出ますよね。

2. web3的なプロモーションは検討しているか

水野:

プロモーションの基本としては、ファンクラブが軸になると考えております。

ファンクラブの入会期間とか、ファンクラブ内での購入履歴などを「ポイント」としてサーバー側でデータ保存し、「ファンランク」の計算に影響する、というような構造を考えています。

そして、NIDT(Nippon Idol Token)を保有するとファンランク上昇スピードが上がるといった仕様にすることで、優位性を持たせるイメージを検討しています。

12月23日24日には「握手会」を実施したのですが、イベントにお越しいただく度に感謝の意味も込めて参加証明としての限定NFTを配布させていただきました。 そして、保有しているイベントNFTの量もファンランクに影響していく設計を考えています。

3. 「メタバース(仮想空間)」の開発コンセプトは

ホワイトペーパーでも言及されていた、メタバースについて伺いました。

3-1. バーチャル活動の構想について教えてください

水野:

最終的には、グローバル(国際的)に活躍できるアイドルグループを作ることが、IEOによる資金調達で達成しなければならないと考えています。

まずは、アイドルのメンバーたちの充実したサポート体制を整えつつ、ブロックチェーン技術を使った活動がユーザーにしっかり届くところまで実現したい。

日本国内だけでなくグローバルの“障壁”を越えるためのバーチャル上での活動だったりとか、ゲームやNFTを使ってユーザーとのコミュニケーションを活性化する、という部分はブロックチェーン技術の良さを最大限活かしていきたいです。

3-2. メタバースの方針は

水野:

メタバース(仮想空間)上での挑戦は、ホワイトペーパーにも記載させて頂いている通り、チャレンジしていきたいと思っております。

今後どのようなパートナー様と交渉させていただき、どのように活動を進めていくのかという部分をしっかり揉んでいるところです。

時期としては、「WHITE SCORPION」デビュー後に速やかに進めていかなければならない領域ではあります。メタバースは独自で作るわけではなく、どこかのプラットフォームと提携して実現する形が良いのではないかと、個人的には思っております。

奥秋:

最近は技術の進化もすごいですからね。

既存サービスでも相当なことができますから。日本語で話しているものをリアルタイムで英語に翻訳するみたいなものもあるようですし、そういった言語の壁を超えるようなサービスが、メタバースで実現できると面白そうですね。

4. 今後のWeb3展望は

水野:

ゆくゆくは、リアルの物販を買っていただけるとQRコードが付いていて、それを読み取ると「購入ありがとうNFT」みたいなのを受け取れる、という仕組みができればと。 それらのNFTをデジタルウォレットに入れて、全ての推し活履歴をNFTの形で証明できる状態を作りたいです。

4-2. 握手券NFTの構想について

水野:

また、握手会でもNFTを積極的に組み込んで行く方向で企画を進めております。握手会の現場では、握手し終わったファンの方が、その場で握手券をさらにゲットして握手会の列に並び直す、といった現象が起こることも珍しくないんです。

僕らとしてはNFT技術の活用方法を考えるだけでなく、そういったファンの皆さまのニーズに応える、という部分もちゃんとやっていかなければと思っています。

例えば、現場で「握手券機能付きブロマイド」のようなものを販売して、ブロマイドに付属するQRコードを読み込んでいただいたら、アプリケーションにチケット券がついたNFTが付与されて、そのチケットを持って列に並べばチケットもぎりができる、など。

ファンの皆さまには、今までのアイドルサポート活動と変わらない形を体験いただきつつ、技術的にはブロックチェーンが使われていたという形で、シームレスに実装しようとしています。

そして、全ての推し活とか、全てのコマースを通じてファンの皆さまに買っていただいたことの感謝や、活動の証明ができるという意味のアップデートをどんどんしていきたいですね。

5. 「好き」がEarnになる世界

水野:

ファンの皆さまをいきなりブロックチェーンの世界に呼び込むのは難しいという気がしていて。僕の思想としては、“Web2.5”から始めるべきだと思っています。

まず現場で日本円で買って頂いて、アプリケーションで読み込んでいただいたら、自動的にウォレットが生成され、その中に自動的にNFTが入っているというような。

まずは小さなところから始めて、ファンの皆さまと一緒にメンバーや運営も含めて、成長していきたいと思っています。その先の未来に、NIDTを使った決済などを実現できるといいなと感じます。

例えば従来のブロックチェーンゲームにあるような「Play to Earn」は、稼げなくなったらユーザーが離れてしまうことが多いので、やっぱりプレー自体が楽しくなければ駄目だし、ゲームならゲームが楽しくてやってた結果Earnになる方が理想ですよね。

アイドル活動なら、そのアイドルが好きという結果がEarnになるように、ブロックチェーン技術を使いたいと思って活動しています。

奥秋:

面白いですね。

親から子に受け継いだりとか、相手のNFT履歴を見て売る人も選べるようになりますし。

相手のウォレットを見て、プロジェクトを最初から応援している熱心なファンだとわかれば、「安心して渡せるから金額安くても売っちゃおう」みたいな事も起きうるわけで。

6. 最後に、読者へのメッセージを

水野:

デジタルウォレットやNFTが、まだまだ世間一般には浸透してない日本で、暗号資産(仮想通貨)のNIDTとかWHITE SCORPIONは、新しい技術の良さを知ってもらう一つのきっかけになり得るWeb3プロジェクトだと思っています。

僕自身もこのプロジェクトを楽しくやらせて頂いているのですが、やはり新しい技術に触れるきっかけは何かと考えた時に、リアルの場でメンバーのパフォーマンスを見ていただいたりとか、メンバーと握手していただいたりとかで興味を持って応援していただく事かなと。

それからファンクラブに入ってみたり、推し活を始めてみようかなという風に続いていけば。そういった推し活の裏側に、Web3技術とかNIDT・NFTなどがある、という形が良いのかなと思っています。

今年もいろんなイベントを予定しているので、日本から生まれたWeb3のプロジェクトで、メンバーたちが世界に向けて頑張ろうとしてる姿をぜひ観に来ていただけたら。まずはイベント会場に足を運んでいただけたら嬉しいです。

奥秋:

おそらく逆のパターンもあって。

市場価格が上がってるという理由でNIDTが注目されがちだったんですけど、やっぱり投資家としては買ったら買ったで、保有する銘柄が気になってしょうがないものですよね。

メンバーもみんな頑張ってるし、本当に面白いプロジェクトだから、NIDTを知っていくうちに魅力に気づいて、アイドルに興味なかったたくさんの人たちがファンになっているので、ぜひその仲間になってほしいですね。

coinbookとしても、色んなイベントのたびにNFTを配っていて、そのNFTを持っている方を対象に、将来的にキャンペーンイベントなどを開催しますので、ぜひ参加してください。

松田:

私はお二人みたいに金融やブロックチェーン、アイドルに詳しいわけではないですが、逆に一般女性としての意見は出せるのかなと。私のような素人でも分かるような環境を整えて、投機とかアイドルファン以外の人にも普及していけばいいなと思っております。

アイドルは日本の宝だと思うので、それがきっかけでトークンを使い始める方が増えていくのは、すごく良いことだと思います。

まずは興味を持っていただいて、少しずつイベントに行ってみるとか、トークンを買ってみるなど、そういうところから皆さんにWeb3の情報を知っていただけたらいいなって思います。

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