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ビットコイン月足はトレンド異変シグナルを示唆、短期的には上値試す展開も視野に|bitbankアナリスト寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今週1/27(土)〜2/2(金)の仮想通貨相場

国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が今週のビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。


目次
  1. ビットコイン・オンチェーンデータ
  2. bitbank寄稿

ビットコイン・オンチェーンデータ

BTC取引数

BTC取引数(月次)

アクティブアドレス数

アクティブアドレス数(月次)

BTCマイニングプールの送金先

取引所・その他サービス

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

1/27(土)〜2/2(金)の週次レポート:

今週のビットコイン(BTC)対円は底堅い展開となり、630万円を挟み込み揉み合っている。

週明けの米国時間序盤にIBIT(ブラックロックの現物ビットコインETF)の売買代金がGBTC(グレイスケールのETF)の売買代金を上回ったことで、ETF絡みの需給改善が好感され、BTCは630万円を回復すると、30日のアジア時間に640万円を回復した。

一方、この日の米市場引け後のアルファベットの決算でGoogle Adの収益が下振れると、米株先は急落に転じBTCも連れ安となった。翌31日には、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え警戒感から630万円周辺まで下落するも、1月のADP雇用レポートで月間雇用者変化数が市場予想比で下ぶれると、相場は640万円周辺まで反発した。

しかし、1日未明に終了したFOMCでは、インフレが目標の2%に向けて継続的に動いている確信が持てるまで利下げは適切ではないと声明に明記された他、パウエルFRB議長が記者会見で3月の利下げ開始は「ベース・ケースではない」と発言したことで、BTCは反落、1日アジア時間には一時620万円を割り込んだ。

ただ、相場はボリンジャーバンドのセンターラインや一目均衡表の雲上限が密集する617万円周辺で下げ止まると、NYコミュニティ・バンコープ(NYCB)の赤字決算と減配による米中堅銀行の運営懸念の再燃や、失業保険の申請件数の悪化を受けた米最利回りの急低下に逆行高となり、630万円を回復した。

第1図:BTC対円チャート(1時間足)出所:bitbank.ccより作成

1月のFOMCは市場の早期利下げ観測を牽制する内容となり、ややタカ派にシフトしたと言える。

ただ、市場の3月利下げ開始観測はFOMCの前から徐々に後退していたこともあってか、BTC相場への影響もそれほど大きくなかった。

FRBとしては依然として市場に利下げを意識させたくないという思惑が見受けられたが、FF金利先物市場では引き続き5月の利下げ開始が大勢の予想となっている。

3月のFOMC時点では1月分までの個人消費支出(PCE)価格指数のデータしか公開されてないこととなるが、5月のFOMC時点では3月分までのデータが出揃うこととなる。

直近数ヶ月のPCE価格指数や消費者物価指数(CPI)の減速ペースから鑑みて、5月時点でインフレが2%に落ち着く確信を持てるかは依然として微妙なラインだと見ているが、可能性としてはゼロではないか。

BTCは対ドルで日足の100日移動平均線を維持し、一目均衡表の三役逆転も解消する力強さを演じているが、1月が終わってBTCの月足は、トレンドの異変シグナルとなる寄引同時の寄せ線に近い形となった。

加えて、月足の一目均衡表では、高値ベースでは雲上限を上回っているが、終値では同水準の維持に失敗しており、4万ドル台中盤〜後半のレジスタンスは相応に強そうだ。

短期的には、米中堅銀行の運営懸念に伴うヘッジや、米労働市場の減速を示すデータでBTCは上値を試す展開も視野に入り、4.4万ドルの上抜けに成功すれば、保ち合い上放れで相場が走ると指摘されるが、米国でETFの取引が始まった時点の4.6万ドル周辺では戻り売りが入ると見ている。

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:bitbank_markets公式サイト

前回のレポート:600万円台を割り込んだビットコイン、さらなる一段安に警戒

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