ソラナの冬乗り越え
ソラナ(SOL)ブロックチェーンの主要ウォレットおよび仮想通貨(暗号資産)取引所である「Backpack」は28日、シリーズAのラウンドで、1,700万ドル(25億円)を調達したと発表した。約二年間の「ソラナの冬」を乗り越えた格好だ。以下がSOLの価格推移で、前日比13.2%高となった。
Backpackウォレットとは、ソラナ環境の開発フレームワーク「Anchor」を開発した企業「Coral」が2023年に出したプロダクトで、ブランドを拡大し、昨年12月にBackpackという同じ名前の集権型取引所を開設。また、Mad Ladsという独自のNFTコレクションも提供している。
Coralは、2022年FTXが破綻する直前に、FTXベンチャーズなどから出資を受けるはずの資金の大半以上(2000万ドルのうち1450万ドル)を失った経緯がある。Coral・Backpackの創設者であるArmani Ferrante氏は集権型取引所のリスク課題を解決するために、取引所の資産管理の透明性を高め、ゼロ知識証明による顧客の資産証明やカストディのためのマルチパーティ計算システムを導入すると語った。
また、今回の調達に際し、「金融の歴史は不祥事で彩られているが、Backpackはこれまでとは違うことを行っている。この1年で、私たちはクリプト・ネイティブな金融機関を構築するための基盤を整えてきた。今回のラウンドの終了により、信頼の最小化とコンプライアンスを基本原則とし、私たち自身、そして願わくば他の業界にとっても新たな章が始まる」と話した。
Backpackチームは昨年下半期に、拠点を米シカゴから東京に移転した。
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出資企業など
今回の調達を主導したのは、Tensor NFTマーケットプレイスなどの出資企業であるPlaceholder VCで、Hashed、Robot Ventures、Amber Group、Wintermute Ventures、Selini Capital、Delphi Digitalや、ソラナの創設者やJitoの創設者なども参加している。
ソラナの創設者Anatoly Yakovenko氏は「Backpackは、Backpackウォレットのような卓越した製品を開拓しただけでなく、Mad Ladsを通じて素晴らしいコミュニティを育んできた。アルマーニ氏とBackpackチームは、優れた製品とユーザー体験にコミットし、絶え間なく改良・改善してきた」と評価した。
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