CoinPostで今最も読まれています

「ビットコインに短期的な上昇スパイラルの可能性」ブルームバーグアナリストが指摘

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン現物ETFの影響

ブルームバーグのシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は、米国で1月に承認されたビットコイン(BTC)現物ETFへの需要などにより、短期的にビットコインの上昇スパイラルが起こる可能性があると述べた。

バルチュナス氏は、このように見る理由を次のように説明している。

ビットコインは希少な資産であり、多くの人はただホールド(保有)しているだけで取引する人はそれほど多くない。そのため浮動株(市場で流通する可能性の高い株)はかなり少ない。

ETFにより需要が増えるほど、浮動株がそれによって動く。そして、動かされる浮動株の量が増えるほど、価格が上昇し、より多くの需要が生まれるだろう。

一方でバルチュナス氏は、ビットコイン現物ETFが、現在の資金流入水準を維持できるかどうかについては慎重な見方を示した。

もし現物ETFへの流入が現在のペースで続けば、年間で約1,500億ドル(約23兆円)となる。これは、当初バルチュナス氏が予測していた流入上限額100億~150億ドル(1.5兆~2.3兆円)の10倍となり、それは考えにくいとする格好だ。

同氏はまた、ビットコイン価格の上昇がずっと持続はせずに、調整局面が訪れる可能性もあると意見した。

ビットコインETFとは

ビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託(Exchange Traded Fund)のこと。投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、株式や債券などに投資して運用される金融商品。運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっている。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。

▶️仮想通貨用語集

関連: 初歩から学ぶビットコインETF特集:投資のメリット・デメリット、米国株の買い方まで解説

ビットコインETF特集

IBITへの流入が加速

バルチュナス氏は2月28日に、9つのビットコイン現物ETFは過去最高の約60億ドル(約9,000億円)の取引高を記録したと指摘。ブラックロックのIBITが首位で33億ドル(約4,950億円)となり、2位のフィデリティが14億ドル(約2,100億円)を記録して、いずれもこれまでの最高記録の倍になった形だ。

また、現在IBITほどの速さで資金流入を獲得しているETFは、世界でも少ないだろうと続けている。

IBITの運用資産総額は28日時点で約90億ドル(約1兆3,500億円)で、もうすぐ100億ドル(約1兆5,000億円)に達する可能性があるが、7週間でその額に達すれば、史上最速になるとも述べた。

比較すると、GLD(SPDRゴールド・シェアーズ)が100億ドルに達するまで2年かかり、VOO(Vanguard S&P 500 ETF)は3年かかったとしている。

関連: 「ビットコインは半減期後に4万2000ドルまで下がる可能性がある」JPモルガン指摘

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア