資産返済表を更新
2014年に経営破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所マウントゴックス(MTGOX)は、債権者への仮想通貨での弁済について一歩前進した。
大手掲示板サイトRedditによると、複数の債権者が20日頃より、マウントゴックスのウェブサイトにおいて顧客資産の返済に関する表が更新されたことを報告している格好だ。
確認された表には、日本円(JPY)、ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)など返済資産の種類、状態、額などの項目がある。
1.4兆円相当のビットコインを顧客に返済へ
マウントゴックス事件では経営破綻から約10年を経て、ようやく弁済プロセスが開始されたところだ。2023年12月には、一部の債権者が法定通貨で返金を受け取ったことを報告していた。
計画によると、マウントゴックスは14万2,000ビットコイン(現レートで1.4兆円相当)、14万3,000ビットコインキャッシュ(同110億円相当)、さらに日本円で690億円を債権者に返済することになる。
マウントゴックスの公式サイトに掲載されている通知によると、基本弁済、早期一括弁済および中間弁済の期限日はすべて2024年10月31日(日本時間)だ。この計画が予定通りに進めば、返済額を受け取った債権者らによる相応の売り圧力が発生するのではないかと意見するアナリストもいる。
また今回、資産返済についての表が提示されたことから、期限の10月31日よりも前倒しで、早ければ2〜3週間後に顧客への弁済が完了する可能性を期待する声も聞かれるところだ。
昨年6月には、マウントゴックス事件から10年越しに、米司法省がハッキングの容疑者を起訴している。
マウントゴックスとは
2010年から2014年にかけて運営された、東京を拠点とする仮想通貨取引所。ハッキング被害によって閉鎖しており、これをきっかけにして、取引所がハッキングされたり、誤送信などで仮想通貨を失ったりすることを「GOXする(ゴックスする)」と呼ぶ慣習が生まれた。
▶️仮想通貨用語集
詐欺への注意喚起
マウントゴックスは、資産返済プロセスに便乗した詐欺に注意を呼びかけている。
実際にマウンドゴックスの管財人を装って、返済期限が2023年3月29日になったとする偽情報を掲載したメールを顧客に送信し、不正なリンクをクリックさせようとした詐欺が確認されていた。
NISA、仮想通貨関連株 特集
新NISAのつみたて投資に、「三井住友カード プラチナプリファード」が人気急上昇している理由 | 新NISA特集|つみたて投資のメリットや非課税投資枠拡大の魅力、初心者向けの銘柄選びを解説 |
「老後2000万円」問題とは、日本政府が投資をすすめる理由 | ビットコイン保有企業の株式について解説|仮想通貨投資家のための投資戦略 |
仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」 | ここから始める外国株式|海外銘柄に投資する方法を徹底解説 |
投資家向けCoinPostアプリに「ヒートマップ」機能を導入しました!
— CoinPost(仮想通貨メディア) (@coin_post) December 21, 2023
仮想通貨の重要ニュースはもちろん、ドル円などの為替情報やコインベースなど株式市場の暗号資産関連銘柄の値動きも一目瞭然です。
■iOS版、Android版のDLはこちら
https://t.co/9g8XugH5JJ pic.twitter.com/bpSk57VDrU
本記事は企業の出資による記事広告やアフィリエイト広告を含みます。CoinPostは掲載内容や製品の品質や性能を保証するものではありません。サービス利用やお問い合わせは、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは、本記事の内容やそれを参考にした行動による損害や損失について、直接的・間接的な責任を負いません。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、ご自身で調査し、自己責任で行ってください。