はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

L2 Blastチェーン基盤の分散型取引所「DTX」とは トレーダーの優位性を解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DTXの強みは

「DTX」は、イーサリアムレイヤー2のBlast(ブラスト)チェーンを用いて構築された分散型取引所(DEX)。

オラクルベースのvAMM Perp(永久先物契約)を提供しており、70以上の暗号資産をサポートし、最大50倍のレバレッジを提供します。さらに、担保の使用やマーケットメイクの柔軟性を提供すると同時に、LP(流動性提供者)の資本効率を最大化します。

DTXは、2024年3月のサービス開始以来、大きな人気を博しています。1,800万ドル(28億円)規模のTotal Value Locked (TVL)と7,000以上のアクティブアカウントからなる活発なコミュニティにより、DTXは広く信頼を得ており、特にリスク許容度の高い“デゲントレーダー(Degen Trader)”需要を集め、その地位を急速に確立しました。

DTX公式サイト:https://dtx.trade/

後述しますが、現在普及するPerp DEX(永久先物を提供する分散型取引所)は現在、中央集権型のCEX大手と比較して限られた取引資産、高いスリッページにつながる流動性不足が挙げられます。

また、複雑なオンチェーン取引とユーザーフレンドリーな機能の欠如による貧弱なユーザーエクスペリエンスなどの課題に直面しています。

DTXで利用されるBlastブロックチェーンは、NFTマーケットプレイス「Blur」の創設者であるPacman氏が立ち上げたL2ネットワークであり、2023年11月にメインネットをローンチしました。

Blastでは、ETHステーキングとRWAプロトコルにより提供される利回りを活用し、その利益は自動的にBlastユーザーに還元されます。利率0%の従来のL2とは異なり、BlastではETHに3.3%、ステーブルコイン(USDB)に10%の高利率を実現しています。

レイヤー2ソリューションとは、トランザクションをメインチェーン外で処理し、その結果のみメインチェーンに戻すことで、取引手数料を低減し、処理速度を向上させる技術のこと。

このBlastチェーンを用いて構築された分散型取引所(DEX)では、オラクルを通じて精度高い市場データに基づいた価格設定を行うことに加え、自動マーケットメーカー(AMM)の課題を解決すべく、AMM基盤の上に構築され、実際の資産の代わりにバーチャル資産を使用して流動性プールを作成するvAMM(仮想自動マーケットメーカー)を利用しています。

従来の板取引(オーダーブック)システムと異なり、スリッページ(注文レートと約定価格の差)を最小限に抑え、注文の確実な実行を保証することにも主眼を置いています。

現状の課題点

永久先物を提供する分散型取引所(DEX)は、バイナンスなどの中央集権型取引所のCEX大手と比較すると、取引可能な暗号資産(仮想通貨)が限られており、流動性不足でスリッページが高くなるリスクやユーザーエクスペリエンスの悪さなどの課題に直面しています。

DTX、5つの優位性

DTXはこれらの課題を克服すべく、次のように取り組んでいます。

1. 革新的なオラクルベースのvAMM

DTXのvAMMシステムは、初心者から経験豊富なトレーダーまで幅広く対応可能。ハイレバレッジ、ゼロスリッページ、注文性能の保証といった高機能性を実現しています。

また、Pyth Networkと組み合わせて使用される高性能な価格フィードサービスを開発。正確な取引価格を取得し、不当な価格操作からコミュニティ保護を実現しています。

2. リスク管理ツール

DTXでは相場の急変に直面した際にも、プラットフォーム内で提供している高度なツールやデータ分析機能が利用できるため、ユーザーがリスクを管理し、戦略的な投資判断を下すのに役立つことでしょう。

3. 活発なコミュニティ連携

コミュニティ連携では、アクティブなフォーラムとソーシャルメディアチャンネルを通じて、他のトレーダーと経験を共有したり、市場動向について議論したりすることができます。これにより、コミュニティ全体の市場理解を深めることに寄与します。

4. 技術進歩へのコミットメント

DTXは、ブロックチェーンとAI(人工知能)を利用した新しい取引アルゴリズムを開発し、市場の効率性を高めるなど、常にテクノロジーの最先端にいることを約束します。

5. 報酬とインセンティブ設計

DTX Fuel(燃料)は、取引と紹介にインセンティブを与える報酬ポイントシステムです。DTX Fuelは将来のエアドロップ配分に影響を与えることを示唆しており、トレーダーにとって魅力的なインセンティブとなっています。

DTXの取引インセンティブの詳細

Blast Native Yield

「ETH/WETH」の通貨ペアまたはUSDBをブラスト上で保有することで報酬を獲得できます。WETHは、イーサリアム(ETH)に価格がペッグされたWrapped ETHのこと。報酬割合は、ETH/WETH:約4%、USDB:約15%です。

Blast Gold

Blast Goldは、BlastがdApps(分散型アプリケーション)開発者に付与する報酬です。

DTXで取引すればするほど、より多くのブラストゴールドを獲得できます。スナップショット(権利確定日時)は毎月24日に行われ、ブラストゴールドの100%をユーザーにエアドロップします。

Blast Points

ブラストポイントAPIと統合することで、DTX Exchangeはユーザーがブラストで資産を保有(DTX Vaultsへの入金)し、オープンポジションの担保を提供することでブラストポイントを獲得できるようにします。DTX Exchangeは2週間ごとにこれらの報酬を分配します。

DTX Fuel

DTXの取引や紹介を通じてリワード報酬を獲得できます。 Fuel(燃料)の保有量が多ければ多いほど、将来のDTXトークンのエアドロップのシェアが大きくなります。紹介者は、取引手数料報酬と取引手数料割引の両方のインセンティブを受け取ることができます。

なお、4月24日より、ブラストゴールド(Blast Gold)報酬の内75%をトレーダーが、25%を流動性プロバイダーが受け取ることが出来るようになりました。

DTX公式サイト:https://dtx.trade/

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧