はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

英国で労働党に政権交代 仮想通貨政策の行方は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

 

資産トークン化やCBDCに取り組みか

英国で4日、下院の総選挙が行われ、労働党が単独過半数を獲得。14年ぶりの政権交代となった。前首相で保守党党首のリシ・スナク氏は辞任し、労働党党首のキール・スターマー氏が次期首相に就任することになる。

暗号資産(仮想通貨)政策が今後どのような方向に進むのか、識者が意見しているところだ。

金融アドバイザリー企業deVereグループのナイジェル・グリーンCEOは、労働党が計画文書で、今後の英国に対する構想の一環として「証券トークン化と中央銀行デジタル通貨(CBDC)」への取り組みを組み込んでいると述べた。

CBDCとは

各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された通貨を指す。「Central Bank Digital Currency」の略である。仮想通貨との大きな違いは、CBDCは法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。

▶️仮想通貨用語集

また、スターマー次期首相の仮想通貨に対するスタンスはまだ曖昧だが、財務相に指名されたレイチェル・リーブス氏はハイテク分野にオープンな姿勢を示していると指摘した。

都市大臣となる見込みのチューリップ・シディク氏が、「英国をトークン化資産のグローバルな中心地に変えていく」と発言していたことにも言及している。

Crypto & DeFi Academyの創設者ブライアン・ローズ創設者は、レイチェル・リーブス次期財務相がテクノロジー分野にオープンであることは心強いとして、次のようにコメントした。

金融政策の一環として、証券トークン化やCBDCへ取り組むという噂がある。私は、リーブス氏が、業界と相談せずに熟考されていない計画を進めるのではなく、仮想通貨コミュニティと協力して市場を主導する政策を開発していくことを期待する。

仮想通貨取引所クラーケンの英国運営ディレクターを務めるビヴ・ダス氏は「英国の政治情勢は変化したが、仮想通貨に関してはほぼ通常通りになるだろう」と話している。

また、英国の仮想通貨業界団体UK cryptoは「新政権と協力し、英国の仮想通貨産業でイノベーションと成長を促進していきたい」とのコメントを発表した。

英国政府は2023年11月に、同国の認可ファンドが、トークン化商品の開発を行うことを許可している。また、英国の投資業界団体「投資協会」は、英財務省などと連携して、資産トークン化実装に関するレポートを作成していたところだ。

関連英国投資協会、資産トークン化で政府当局と協力

仮想通貨政策を進めたスナク前首相

英国では仮想通貨に積極的なスナク前首相の下、仮想通貨を金融商品として規制できることを明確にした金融サービス・市場法案の修正案が承認されるなど、規制の整備が進められてきた。

修正案は、仮想通貨に関して、広告の監督や企業の登録制度、ステーブルコインを英国で決済手段として規制することを可能にする内容を盛り込むものだ。

関連Kaikoが仮想通貨取引所の世界ランキング発表 国内最上位はビットバンクやビットフライヤーがランクイン

関連ワールドコイン(WLD)の買い方、特徴、将来性 サム・アルトマンが目指すAI時代のベーシックインカム

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/09 火曜日
17:40
リミックスポイント、エネルギー事業の中期経営計画を発表 3年で営業利益3.7倍目指す
リミックスポイントが2027-2029年度の中期経営計画を発表。エネルギー・蓄電事業で売上高692億円、営業利益91億円を目指す。日本蓄電池と提携し系統用蓄電所7カ所を共同運営。同社は242億円超の仮想通貨も保有し、多角的な事業展開を推進。
15:52
補正予算の国会質疑で仮想通貨税制が議題に 国民民主党が質問、高市首相は「与党税調で検討中」と答弁
補正予算の国会質疑で暗号資産(仮想通貨)税制が議題に。国民民主党は雑所得として最高税率55%が適用される現行制度を見直し、分離課税化を要求。高市首相は税制改正大綱に基づき与党税調で検討を進めていると答弁した。
13:35
米XRP現物ETF、全期間で純流入を記録 約1459億円に到達
米XRP現物ETFが上場以来全期間で純流入を記録し、約1,459億円に到達。仮想通貨ETF史上2番目の速さで8億ドルを突破し、機関投資家の継続的な買いが続いている
13:20
カナダ税務当局、仮想通貨利用者の4割が未申告と推定
カナダ歳入庁が過去3年間で仮想通貨関連監査により1億カナダドル以上を徴収したが、2020年以降刑事告発は行われていない。同庁は仮想通貨プラットフォーム利用者の40%が未申告または高リスクだと推定している。
12:50
『ガス先物市場』、ヴィタリックがイーサリアム手数料を安定させるアイデアを披露
仮想通貨イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏がガス代先物市場を提案した。将来の手数料をヘッジ可能にする構想であり、コミュニティ内で議論が活発化している。
11:45
米大手銀行CEO、上院議員と仮想通貨市場構造法案を協議予定 ステーブルコインの利息付与に反対表明へ=報道
バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴのCEOが9日、上院議員と会談し仮想通貨市場法案を協議する。銀行側はステーブルコインへの利息付与に反対し、仮想通貨分野での競争能力確保を求める姿勢だ。
11:23
テザーのUSDT、アブダビで「法定通貨参照トークン」認定範囲が拡大 9チェーン追加
テザーのUSDT、アブダビで法定通貨参照トークンの認定範囲を拡大。新たに9つのブロックチェーンで規制業務が可能に。USDC、USD1、RLUSDも承認済み。UAEがステーブルコイン規制拠点として台頭。
10:22
マイケル・セイラー氏、国家主導のビットコイン銀行システムを提案
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長がアブダビで、ビットコイン担保型の高利回りデジタル銀行システムを各国政府に提案。20兆〜50兆ドルの資本流入を見込むが、価格変動性への懸念も。中東の全政府系ファンドと会談を実施。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、最大約47億円規模の自社株買い実施へ
仮想通貨ハイパーリキッドの財務企業ハイパーリキッド・ストラテジーズは、最大約47億円規模の自社株買いを実施すると発表。延期や中止の可能性もあるが最大で12カ月間実施する計画である。
09:40
アルゼンチン中銀、民間銀行による仮想通貨取引の解禁を検討か=報道
ビットコイン支持のミレイ政権下で、アルゼンチン中央銀行が民間銀行による仮想通貨取引サービスの許可を検討中だと伝えられる。実現すれば普及が促進される可能性もある。
09:35
UAE初、イスラム系銀行ルヤがビットコイン投資サービスを開始
UAE拠点のイスラム銀行ルヤが8日、仮想通貨インフラプロバイダーのフューズと提携し、モバイルアプリを通じてビットコイン投資サービスを開始した。イスラム系銀行として初めて顧客にBTCの売買を可能にする。
08:15
PLUMEとJUPITERがコインベースに新規上場、機関投資家向けアクセスも提供
米コインベースが12月9日にプルームとジュピターの現物取引を開始する。RWAトークン化のプルームとソラナ系DEXアグリゲーターのジュピターが新規上場し、機関投資家向けアクセスも利用可能になる。
07:55
SECがOndoへの捜査を訴追なしで終了、トークン化証券のハードルをクリア
トークン化プラットフォームのオンド・ファイナンスが、バイデン政権下で開始されたSECの捜査が訴追なしで終了したと発表した。トークン化証券が米国資本市場の中核となる時期が到来したと同社は期待。
07:15
仮想通貨投資商品、先週は1110億円超の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週の資金フローは約1,116億円の純流入だったと報告。ビットコイン、XRP、チェーンリンクの投資商品の需要が高かった。
07:02
ビットコイン担保をデリバティブ市場で使用、米CFTCがトークン化パイロットプログラムを開始
米CFTCがビットコイン、イーサリアム、USDCなどのデジタル資産をデリバティブ市場で担保として使用するパイロットプログラムを開始した。トークン化担保に関する新たなガイダンスも発行している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧