ワールドコイン(World Network)は、OpenAI創設者サム・アルトマン氏が2019年に設立した暗号資産プロジェクトです。虹彩スキャンデバイス「Orb」で個人認証を行い、AI時代の「人間証明」とユニバーサル・ベーシック・インカムの実現を目指しています。
本記事では、ワールドコインの概要に加え、ワールドコインをもらう方法(World IDの取得手順)から、受け取ったWLDトークンの売却・購入までの具体的な手順をわかりやすく解説します。
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ワールドコインとは?
ワールドコイン(Worldcoin、World Network)は、2019年にOpenAI共同創業者のサム・アルトマン氏らによって設立された暗号資産プロジェクトです。

専用デバイス「Orb」
専用デバイス「Orb」による虹彩認証で一人ひとつの「World ID」を発行し、グローバル規模でのデジタルアイデンティティ確立と、年齢・性別・職業・所得水準に関係なく「人間であること」だけを条件に給付が行われるユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)の実現を目指しています。
主要情報
・創業者:サム・アルトマン氏(OpenAI共同創業者)ら
・運営:Worldcoin Foundation(独立財団)が主体、Tools for Humanity(TFH)が開発・運用を支援
・資金調達額:3.75億ドル
・ユーザー実績:160か国以上で1,700万人超がWorld IDを認証
・トークン配布:7億3,700万WLD以上
・Orb設置数:47カ国・1,003箇所
提携・活用事例
・日本:ナナメウエ「Yay!」で不正アカウント防止に活用
・マッチングアプリ:Tinder(Match Group)でWorld IDを使った年齢・本人認証を試験導入
・金融インフラ:Visaと連携し、暗号資産で支払い可能な「World Card」構想を推進中
さらに2026年1月にはOpenAIが独自のSNSの開発を行っており、ワールドの「Orb」やAppleのFace IDを使用する可能性があることが報じられており、World IDのさらなる活用が期待されています。
関連:オープンAIが生体認証型SNSを開発中、ワールドオーブ利用検討か
ワールドコインのアプリなど

出典:Worldcoin
- Proof of personhood(PoP):シビル攻撃やAI生成コンテンツによる偽装IDの普及を防ぐ仕組み
- World ID:個人の独自性と人間性をオンラインで証明するオープンIDプロトコル
- World Coin Token(WLD):WorldIDに対し無料で配布されるデジタル通貨。イーサリアム・ブロックチェーンで流通
- World App:World IDに対応。WLDの受け取りや、送金や取引が可能。その機能全てを利用するには虹彩認証が必須
- World Chain:イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーン
仮想通貨WLDの主要データ
- 現在価格:0.37ドル(57円)
- 時価総額:約10億ドル(市場順位52位)
- 過去最高値:2024年3月:約9.84ドル(約1450円)
- 市場流通量:約28億WLD
- 総供給量:100億WLD *2026年2月12時点
データ元:コインマーケットキャップ
World ID/ワールドコインの取得方法
ワールドコインは、2つの認証方法でそれぞれWLDを取得することが可能です。
1. Orb認証:専用デバイス「Orb」による虹彩スキャン
2. 本人確認認証:パスポートまたはマイナンバーカードによる本人確認
それぞれの認証方法で別々にWLDが付与されるため、両方の認証を完了することでより多くのWLDを受け取ることができます。
ここではOrb認証による取得手順を解説します。Orb認証と本人確認認証の違い、およびマイナンバーカードを用いた本人確認認証の手順については、「ワールドコインの本人認証方法」をご覧ください。
Orb認証による取得手順
日本全国221箇所(2026年2月時点)に設置されたOrbでの虹彩認証を通して、以下の手順で取得可能です。

出典:World App
手順
1.Orb設置箇所を見つける
・公式サイト(worldcoin.org)からワールドアプリをダウンロード、設定を開きます
・Orbを探すをクリック
・位置情報から、近くでOrb設置箇所を確認することができます。該当箇所の予約の必要の有無や時間帯などの詳細を確認し、現地に行くことで認証が可能です。
日本では全国221箇所(2026年2月時点)、カフェやエステサロンなどで認証可能です。
2.アイリススキャン:専用デバイス(Orb)を介してアイリススキャン(個人の虹彩を読み取って識別する生体認証技術)を受け、固有のWorld IDを取得します。
3.デジタルIDとトークンの受け取り:アプリでグラント(給付金)としてWLDを受け取る。

出典:World App
2026年1月時点では、ORB認証とパスポートを用いた本人確認認証により、合計83WLDトークンの受け取りが可能となっています。認証完了時に取得枚数の約半数が付与され、残りは12ヶ月間にわたって毎月分割で配布される仕組みとなっています。
ワールドコインの売却手順
ワールドコインを売却するには、まずWorldアプリからメタマスクに送金し、ETHに変換。その後、国内取引所へ送金することで日本円に換えることが可能です。

出典:World App

出典:World App
手順
1.1つ目の画像の手順に従い、操作を進めてください。
2.Metamaskを選択し、自身のMetamaskアドレスを入力し、送金を完了してください。(安全のため、少額のテスト送金を行うことを推奨します)
3.Uniswapでワールドチェーンを選択し、ETHへ変換してください。Uniswapでの売却方法はこちらで説明しています。
4.ETHを国内取引所対応のチェーンに移動し、国内取引所に出金することで完了です。
ワールドチェーンで売却を行う際は、ガス代(手数料)となるETHが必要になります。
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ワールドコインの買い方
WLDは、現時点で国内取引所には上場していませんが、分散型取引所での売買が可能です。ここでは、誰でも簡単に利用できるDEXでの買い方を紹介します。
WLDの購入手順
1.CoinMarketCapで取引量の大きいDEXを探す
2.ウォレットを準備・国内取引所からETHを移す
3.ユニスワップでWLDをスワップする
1.CoinMarketcapで取引量の大きいDEXを探す
ワールドコイン(WLD)を購入するために、最も取引量の大きいDEXを探すことから始めます。取引がスムーズに行えるだけでなく、スリッページ(実際の取引価格が予想よりも変動する現象)を最小限に抑えることができます。
①CoinMarketCapの公式サイトにアクセスし、検索窓に銘柄名WLDを入力します。
②「市場」→「DEX」タブを選択。ここには、さまざまな分散型取引所が一覧表示されます。
③流動性データの確認: 各DEXの24時間の取引量を見ると、ユニスワップ(Uniswap)というDEXの、「WLD/WETH」ペアで1日に34万ドルの出来高が生まれています。※WETHはDEX用にERC20規格に変換されたイーサリアム(ETH)のこと、ユーザーとしてはETHを取引する際に、背後で自動的に変換されます。

出典:Coinmarketcap
Uniswapは最も有名なDEXの一つです。メタマスク(Metamask)などの仮想通貨ウォレットを使って接続して利用します。
必要なステップは、まずメタマスクを用意し、国内の取引所でイーサリアム(ETH)を購入してから、それを自分のメタマスクに移すことになります。
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2.ウォレットを準備・国内取引所からETHを移す
メタマスク(MetaMask)は、イーサリアムを含む複数のブロックチェーンに対応している暗号資産用ウォレットです。トークンの保管、送付および交換が可能です。dAppsへのログインにも利用されています。
お持ち出ない方は、この機会にメタマスクのインストールと設定を行い、新しいウォレットを作成しましょう。
具体的なメタマスクの作成方法や、国内取引所からのETHの送金方法は以下の記事で詳しく解説されています。
関連:メタマスク・ウォレット開設方法
関連:取引所「SBIVCトレード」からメタマスクへの預入方法
UniswapでのWLD購入手順
1.ウォレット接続
・ユニスワップ公式サイトで「Launch App」をクリック
・「Connect Wallet」からメタマスクを選択して接続
2.トークン交換
・Sell」でETH、「Buy」でWLDを選択(売却する場合は逆にしてください。)
・交換数量を入力して「スワップ」をクリック
・メタマスクで取引を承認して完了
ユニスワップの詳しい使い方については、Uniswap(ユニスワップ)の使い方をご覧ください。
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注意点:スリッページ設定とガス代の確認

出典:ユニスワップ
手数料とスリッページの確認
・スワップ前に必ず手数料(ガス代)を確認しましょう
・スリッページは通常自動設定されますが、価格変動が大きい時は手動調整を検討
・「Settings」アイコンからスリッページ許容範囲を設定可能(通常1-3%程度)
スリッページ制限の仕組み
スリッページ制限は、予想価格から大きく逸脱した価格での取引を防ぎます。設定した許容範囲を超えた場合、取引は自動的にキャンセルされます(ガス代は発生)。
ガス代の調整
メタマスクでトランザクション確認時にガス代の推定値が表示されます。高額な場合は、取引タイミングの調整を検討してください。
ワールドコインのリスク
ワールドコインは、その革新的なデジタルIDシステムと暗号通貨で注目を集めていますが、実験的な取り組みであるがゆえに各国で議論の的となっています。
データプライバシーのリスク
ワールドコインはユーザーの虹彩データを収集してデジタルIDを生成しますが、このデータの取り扱い方法についてプライバシー保護の観点から懸念が存在します。
しかし、プロジェクトチームはユーザーのデータを直接制御することはありません。スキャンされた虹彩データは暗号化され、匿名化されたコード(ハッシュ)に変換されます。生体データはデバイス内で処理され、外部に流出することはありません。また、セキュアマルチパーティ計算(SMPC)やゼロ知識証明(ZKP)などの暗号証明・秘匿化技術を使用して、データのプライバシーを保護しています。
中央集権化のリスクと対策
データを収集するために使用される生体認証デバイス「Orb(オーブ)」に対して、中央集権化の問題が指摘されています。イーサリアムの創設者ヴィタリック・ブテリン氏も自身のブログで「Orbに秘密のバックドアがないかどうかを検証するのは難しい」と述べています。
この課題に対応するために、ワールドコインはOrbデバイスの設計とソースコードをオープンソース化し、透明性を高めています。これにより、第三者が設計を検証できるようになっています。また、分散型検証ネットワークを導入し、複数の独立した検証者がデバイスの動作を確認する仕組みを整えています。
倫理的リスク
ワールドコインの初期のユーザー獲得方法、特に規制の弱い新興市場でのデータ収集手法には倫理的な懸念が持ち上がりました。
このようなリスクに対し、ワールドコインはユーザーに対してインフォームドコンセントを強化し、プライバシー保護の重要性を理解してもらうため、データ収集と利用の目的、リスクについて詳細に説明するプロセスを確立しています。
各国の規制リスクと対応
ワールドコインは、世界各国の規制当局からのデータ・プライバシーと保護に関する調査に直面する中で、2024年3月に「ワールドコインに関する基本事実」を公開して、ワールドコインの運営の基本情報や規制対応について説明。その中でワールドコインは、利用可能なすべての地域で合法的に運営しており、データ収集とデータ転送を管理するすべての法律および規制に完全に準拠していると強調しました。
これらの課題にもかかわらず、ワールドコインはユーザー基盤を拡大し続けており、2024年5月にはコロンビアに拠点を設立。また、ケニアでは2023年に一時停止されたワールドコインのOrb活動が、規制当局との協議を経て再開されています。
記事の監修
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