はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

AI for UとINTMAX、生成AIのデータ漏洩リスクをゼロ知識証明で軽減へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

生成AIのセキュリティ強化に暗号

日本発の生成AI技術企業として企業のAIトランスフォーメーションを支援するAI for U株式会社が暗号技術を取り入れる計画を明かした。

同社は29日、「INTMAX(イントマックス)」を開発するRyodan Systems(リョダンシステムズ)との戦略的パートナーシップを発表した。生成AIのデータセキュリティ強化するねらい。

この提携により、AI for UはINTMAXの暗号化技術を活用し、安全性が確保された暗号化RAG(Retrieval-Augmented Generation)を提供する予定だ。企業や個人が生成AIを利用する際のデータ漏洩や不正アクセスのリスクを低減する狙い。

企業にとって、生成AIの利用で課題となるのはデータセキュリティとプライバシー保護だ。特に機密情報や個人情報が関わる場合、データの漏洩リスクや不正アクセスの脅威が増大する。この問題は法令遵守や顧客信頼性の観点からも重要であり、生成AI技術を安心して採用できない原因となっている。

AI for UはRAGモデルにINTMAXの暗号化技術を統合し、この問題に取り組む。RAGは、生成AIの性能を向上させるために外部の知識データベースから情報を取得し、それを生成プロセスに組み込む技術だ。このプロセスで取り扱うデータを暗号化することで、情報の漏洩を防ぎ、ユーザーのプライバシーを保護することができる。

INTMAXの技術は、ゼロ知識証明(Zero-Knowledge Proofs)や準同型暗号(Homomorphic Encryption)などの最新技術で構成される。データの完全性と機密性を確保し、暗号化されたままでのデータ処理が可能となり、セキュリティリスクを最小限に抑えることができる。

ゼロ知識証明とは

ゼロ知識証明とは、証明(Proof)プロトコルの一種であり、証明者が「自身の主張は真実である」以外の情報を検証者に開示することなく、その主張が「真実である」と証明するメカニズム。

生成AIの進化

INTMAXの代表である日置氏は、「INTMAX チームの暗号技術は、すでに多くのグローバル企業から高い評価を得ています。AI for Uとの連携を通じて、生成AIの利用におけるデータセキュリティをさらに向上させ、より多くのユーザーに安心して利用いただける環境を技術を通じて提供できることを大変嬉しく思います」とコメントしている。

AI for Uの代表である林氏も、「生成AIの進化に伴い、データセキュリティの重要性はますます高まっています。INIMAXとの提携により、お客お様に最高レベルのセキュリティを提供し、信頼性の高い生成AIソリューションを実現できると確信しています」と述べている。

INTMAXは、ゼロ知識証明を用いたイーサリアムのレイヤー2(L2)プロジェクトを手掛けているが、本件との関係は言及されていない。

関連:日本人起業のイーサリアムL2「INTMAX」、3AM JAPANと提携

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/02 火曜日
13:55
コインベースへの情報開示請求が過去最多の1.2万件、欧米で協力要請急増 実態判明
コインベースが2025年透明性レポートを公開し、60カ国以上から12,716件の情報開示請求を受領し、前年比19%増加となったと報告した。米国の件数がトップだが、米国外からの請求は53%を占め前年比2%増加した。
13:15
米FDIC、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」運用規則案を12月下旬に公表予定
米FDIC代行議長がステーブルコイン規制「ジーニアス法」の運用規則案を今月に公表する予定だと表明。トークン化預金や仮想通貨業界のデバンキング問題についても対処を説明した。
12:29
カルシ、ソラナ上で予測市場トークン化を開始 仮想通貨の流動性取り込みへ
米予測市場カルシがソラナ上で予測市場契約のトークン化を開始。オンチェーン取引により匿名性が向上し、開発者のサードパーティ構築も可能に。評価額110億ドル、約3500市場を運営する同社は仮想通貨ユーザーの流動性獲得を目指す。
11:00
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏、利益相反報道を否定
米トランプ政権のAI・仮想通貨特命官デビッド・サックス氏がNYタイムズの利益相反報道を否定した。名誉毀損専門の法律事務所に対応を依頼し、倫理規定遵守を主張している。
10:40
ゴールドマンがイノベーター買収、ビットコイン連動ETFも取得で仮想通貨事業拡大
ゴールドマン・サックスがETF大手イノベーターを20億ドルで買収すると発表した。買収にはビットコイン連動ファンドQBFも含まれ、ゴールドマンの仮想通貨関連商品ラインアップが拡大。
10:14
リップル、シンガポールでライセンス範囲拡大 XRPとRLUSDによる決済事業を強化
リップルがシンガポール金融管理局から主要決済機関ライセンスの拡大承認を取得。XRPとRLUSDを活用した決済サービスを強化。アジア太平洋地域のオンチェーン活動は前年比70%増で、同地域での事業拡大を加速。
10:02
ビットコイン100万円幅急落、yETH流出事故で大規模清算|仮想NISHI
ビットコインは軟調な推移が続いている。1日には一時8万5,000ドルを割り込み、日本円ベースでも24時間比で100万円超の下落となった。背景には、イーサリアムが「フサカ・アップデート」を目前に控えロングポジションが積み上がる一方、Yearn FinanceでyETHの流出事故が発生し、ロングポジションの清算が連鎖したことがある。
09:20
リミックスポイント、12億円規模のWeb3関連事業投資を中止へ
リミックスポイントは、事前に予定していた12億円規模のWeb3関連事業投資の中止を決定。仮想通貨ビットコイン購入以外の調達資金使途を変更した。
08:40
ハッキング被害から3.7億円相当回収、ヤーン・ファイナンス
ヤーン・ファイナンスがyETH関連のハッキングで盗まれた資産のうち約240万ドル相当を回収した。回収作業は継続中で被害者への返還を予定している。
07:35
mNAV1倍割れでも「最後の手段」に、ストラテジーがビットコイン清算条件を明示
ストラテジー社のフォンレCEOがビットコイン売却の具体的条件を初めて明言した。株価が保有資産を下回り資金調達が不可能になれば売却も選択肢の1つとなる。
07:05
ストラテジー、約2240億円の米ドル準備金を確保
ストラテジー社は、優先株の配当と負債の利子の支払いのために約2,240億円の米ドル準備金を確保したことを発表。目的を説明し、仮想通貨ビットコインの買い増しも報告した。
07:00
チェーンリンク初のETF、NY証券取引所に上場予定
仮想通貨チェーンリンク(LINK)に投資する上場投資信託(ETF)が12月3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始予定。NYSEアーカがグレースケール・チェーンリンク・トラストETFの上場を認証した。
06:45
米バンガードが仮想通貨ETF取引を解禁、5000万人超の顧客にアクセス提供へ
ブルームバーグが報じたところによると、世界第2位の資産運用会社バンガードは12月3日から仮想通貨を主に保有するETFとミューチュアルファンドの取引を許可。遂に長年の保守的姿勢から転換。
06:25
米下院共和党が仮想通貨の「ディバンキング問題」を追及、チョークポイント2.0報告書を公開
下院金融サービス委員会の共和党議員が12月2日、バイデン前政権による仮想通貨業界への組織的な銀行サービス拒否を批判する53ページの報告書を公表した。ストライクCEOの口座閉鎖事例なども議論を呼んでいる。
05:55
ビットコイン8.5万ドル割れ、個人買い増しとクジラ失速が鮮明に=アナリスト指摘
ビットコインは12月1日深夜8.4万台まで続落した。大口保有者の購入鈍化と日銀の植田総裁によるタカ派発言が圧力となり、4億ドル以上の清算が発生。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧