はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

日本人起業のイーサリアムL2「INTMAX」、3AM JAPANと提携

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

持続可能なWeb3報酬プログラムを

日本のWeb3企業3AM JAPAN株式会社と、イーサリアムのL2(レイヤー2)プロジェクト「INTMAX(イントマックス)」を開発するRyodan Systems(リョダンシステムズ)は26日、事業提携を発表した。

ストレージとプライバシーに関する課題を解決し、持続可能なWeb3ロイヤルティプログラムを提供することを目的としている。

まず、ストレージについては既存のブロックチェーンソリューションは、大規模なロイヤルティ(顧客への報酬)プログラムの需要に追いつくのに苦労していると指摘した。

一般的なレイヤー2ブロックチェーンでは、フルノードごとに毎月約1.8テラバイトの追加ディスクスペースを必要とする。最大処理速度を1秒あたり50トランザクションとすると、1日あたり500万件未満のトランザクションを処理することが可能だ。

ただ、この規模では1億人を超えるユーザーに対応するには不十分となる。ストレージサイズも3年以内に64TBに達するため、一般的なパブリッククラウドサービスでこの規模のストレージを管理する選択肢は少ない。

次にプライバシーに関しては、厳しい規制環境下で事業を展開している企業にとっては、個人情報とみなされるデータをパブリックブロックチェーンに保存した場合、懸念が生じてしまう。

特に、国境を越えた個人データの転送が、ロイヤルティプログラムにブロックチェーン技術を活用しようとする際に高いハードルとなってくる。

今回の提携は、こうした問題をINTMAXのブロックチェーンにより解決するものだ。

INTMAXの開発元であるリョダンシステムズは2023年、シードラウンドでHashKey Capital、Scroll、前澤友作氏のMZ Web3ファンドその他から約6.5億円の資金を調達している。

関連zkRollupプロジェクト「Intmax」、シードラウンドで約6.5億円の資金を調達

INTMAXの仕組み

INTMAXは、ステートレスなzkロールアップという仕組みを取るブロックチェーンだ。ステートレスとは、各トランザクションの詳細やアカウントの状態をブロックチェーンに保存しないことを意味する。

zkロールアップとは

ゼロ知識証明を導入したロールアップ技術のこと。ロールアップとは、メインのブロックチェーンのセキュリティを活用しながら、トランザクションの一部をオフチェーンで処理することにより、ネットワークの混雑解消を図る技術を指す。

▶️仮想通貨用語集

ブロックチェーンに記録されるデータサイズが、一般的なブロックチェーンと比べて非常に小さくなり、個人情報を保存することもない。このため、ストレージの問題もプライバシーの問題も原理的に発生しないことになる。

リョダンシステムズの共同創業者である日置玲於奈氏は、「INTMAXは、ストレージとプライバシーに関する懸念を根本的に解消する」と述べた。

3AM JAPANとは

3AM JAPANは、特許出願中の技術群をもとに、Web3の安全な普及に貢献するために設立された企業である。

公式サイトによると、独自開発の利用者向けウォレットはMPC/TSSを採用しており、量子コンピュータの脅威を回避可能なセキュリティとプライバシー保護を実現している。

その他にも、不正防止QRコード、フルオンチェーンNFT(非代替性トークン)などでも特許を出願中だ。

関連日本人発Napier FinanceのNPRトークン、DeFi大手Convexが採用

関連SBIが米資産運用大手と新会社設立へ ビットコインETF参入準備か=日本経済新聞

暗号資産取引所・クチコミ調査(2024夏)https://t.co/x9nUyH3qa7

CoinPostの新規コンテンツで活用するため、国内取引所に関する10段階評価やクチコミを本格募集することになりました。
使いやすさ、銘柄選定、流動性、手数料、上場して欲しい銘柄、IEOの改善提案など、ご意見お待ちしております。 pic.twitter.com/alVJNalnTp

— CoinPost(仮想通貨メディア) (@coin_post) July 11, 2024
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
13:45
トランプ大統領、イーロン・マスクに対する批判を再び展開、 『大きく美しい法案』巡る対立が再燃
「大きく美しい法案」をめぐり、トランプ大統領とイーロン・マスク氏の対立が再燃している。マスク氏の痛烈な法案批判に対し、トランプ氏は、マスク氏が率いる企業の政府補助金受給について政府効率化局(DOGE)で調査すべきと発言し、かつて盟友だった両氏の関係は緊迫感を増している。
13:20
アリゾナ州知事、押収仮想通貨の準備基金法案『HB2324』を拒否権行使
アリゾナのホブズ知事が犯罪捜査で押収した仮想通貨管理法案を拒否。地方自治体の協力阻害を懸念と声明。
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。
11:10
ナスダック上場DeFi Development Corp、1億ドル転換社債発行 ソラナ蓄積戦略を拡大
米初のソラナ準備金戦略企業DeFi Development Corpが1億ドル転換社債の私募発行を発表。調達資金でSOL購入継続、バリデータ運営による複利成長を目指す。
10:50
上場企業のビットコイン購入がETF上回る、2025年上半期24万超BTC取得で4倍以上増
2025年上半期に世界の上場企業が仮想通貨ビットコインを24万5510BTC購入しETF保有数の2倍超。前年同期比約5倍増でマイクロストラテジー戦略が拡散、企業準備金としての位置づけが確立された。
10:30
米SEC、仮想通貨ETFの上場基準を策定か 審査迅速化に期待
米証券取引委員会が、ビットコインなど仮想通貨ETF向けの汎用上場基準策定を検討していると伝えられる。19b-4様式省略により審査迅速化が期待される。
10:20
ETH1万ドル到達は『義務』と表明、イーサリアムに新組織誕生
仮想通貨イーサリアムに、イーサリアムコミュニティ財団という新たな組織が誕生。公式サイトで、イーサリアムの価格に特化した組織であると説明している。
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧