はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SECに提訴された投資アプリAbra、罰金払いで和解

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

未登録証券提供との申し立て

米証券取引委員会(SEC)は26日、暗号資産(仮想通貨)・株式投資アプリAbra(アブラ)を未登録証券を提供・販売していたとして提訴した。

アブラは、すでにSECの申し立て内容を認めることも否定することもなく、民事罰金の支払いを定める差し止め命令に同意している。罰金額は現在明かされていない。

SECは、アブラが2020年7月頃に提供開始した、仮想通貨の利回り商品「Abra Earn」を未登録証券とみなしている。

アブラは、投資家から預かった仮想通貨を利用して、収益を生み出したり利息を支払うことに充てていた。投資家には、仮想通貨により変動金利の収益を得る手段として宣伝していた。

SECは、最盛期には「Abra Earn」プログラムの資産は約6億ドル(約867億円)で、そのうち5億ドル(723億円)近くが米国の投資家から提供されていたと指摘している。SEC執行部門のアソシエイト・ディレクター、ステイシー・ボガート氏は次のようにコメントした。

アブラは、投資家が事前に充分な量の正確な情報に基づいた投資判断を下せるようにすることを目的とした登録法に従わないまま、米国の投資家に約5億ドル相当の証券を販売した。

また、アブラが利益相反の最小化など、投資家を保護する投資会社法の条項を回避しながら自社の証券を販売した疑いがあるとも続けている。

今回の和解について、アブラの広報担当者は次のように述べた。

不正行為を認めることなく、当社は証券法を遵守し続けることに同意する。

「Abra Earn」に関する和解や提供停止によって消費者が被害を受けることはない。米国のEarn顧客の資産は発生した利息を含めてすべて、2023年に「Abra Trade」アカウントに移行済みだ。

アブラは、SECに登録された投資顧問「Abra Capital Management」を通じて米国で事業を継続している。

関連: 米SEC、ソラナの証券性についてETF発行企業と協議 申請書を一部取り下げ=報道

利回り・ステーキングプログラムを取締り

SECはこれまでにも、仮想通貨利回り商品の提供を未登録証券として提訴してきた。

2022年には、仮想通貨貸借プラットフォームBlockFiによる有利子口座「BlockFi Yield」を証券とみなし、約115億円の罰金を科している。

関連BlockFiが米SECと115億円で和解 仮想通貨有利子口座を登録へ

また、対コインベース訴訟ではステーキングプログラムが未登録証券の提供にあたり、証券法に違反していると主張しているところだ。

関連米連邦地裁、コインベースによるゲンスラーSEC委員長のメール開示請求を批判

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
19:05
Secured Finance(セキュアード・ファイナンス)とは?JPYCの運用方法を徹底解説
Secured FinanceでJPYCを使った固定金利運用が可能に。満期と金利が事前確定する仕組み、メタマスクの準備から貸し出し・借り入れの手順、リスクまで初心者向けに詳しく解説。
18:47
ゆうちょ銀行のトークン化預金が不動産決済に進出
シノケングループ、ゆうちょ銀行、ディーカレットDCPの3社がトークン化預金の活用に向けた基本合意書を締結。賃貸管理における月次賃料の支払いをユースケースに、決済の自動化・効率化を検証する。2025年12月末に実証実験を完了し、2026年以降の本格導入を目指す。
18:01
価格急騰で注目を集めた仮想通貨ジーキャッシュとは
価格急騰で注目を集めたプライバシー銘柄の仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)の将来性を徹底解説。買い方や技術、注目点、リスクまでわかりやすく説明します。
17:29
英国、DeFi預け入れ時の課税を繰り延べへ 売却時まで納税義務を先送り
英国歳入関税庁が11月27日、DeFi預け入れ時の課税を実質売却時まで繰り延べる税制改革案を発表。アーベやバイナンスなど業界大手32団体が支持。利用者の税務負担軽減へ。
17:13
bitFlyer、法人向け「アセットロックサービス」提供開始 期末時価評価課税の適用除外に対応
bitFlyerが法人向け「アセットロックサービス」を開始。暗号資産を1年以上ロックすることで期末時価評価課税の適用除外要件を満たし、含み益への課税を回避できる。対象はBTC・ETH・XRPの3銘柄。
15:38
Soneium基盤のファンダムアプリ「IRC APP」公開 SNS応援をオンチェーン管理
IRC 2026公式アプリ「IRC APP」がSoneium基盤で公開。SNS応援活動をAIがスコア化し、チケット先行購入や優先入場などイベント当日の特典に変換。6万人が参加したベータ版実績を持つファン参加型プラットフォーム。
14:30
ブータン政府が320ETHをステーキング、BTC保有と併せ仮想通貨準備金戦略を拡大
ブータン政府はFigmentを通じて320ETH(約1.5億円)をステーキングした。世界初となる国民デジタルIDのイーサリアム統合、6,154BTC(876億円相当)の保有、観光業へのバイナンスペイ導入など、小国ながら先進的なブロックチェーン戦略を展開している。
13:30
トム・リー率いるビットマイン、押し目買いで70億円相当のイーサリアムを追加購入
ビットマイン・イマージョンが27日、70億円相当のイーサリアムを追加購入した。これは同社の毎週の購入パターンと一致。先週まで保有するETHは363万枚を超え供給量の3%に到達。
13:10
途上国インフレが仮想通貨の促進要因に 今年のチェイナリシス「グローバル仮想通貨採用指標」
チェイナリシスの2025年仮想通貨採用指標でインドが首位に。各国でインフレがステーブルコインなど仮想通貨の需要を喚起している。日本はAPAC地域で最高成長率を記録した。
12:46
トム・リー氏、ビットコイン年末25万ドル予想を軟化 史上最高値更新は「可能性ある」
ビットマインのトム·リー会長が年末25万ドルという強気予想を初めて軟化。10月に200万口座が消滅した史上最大の清算イベント後、年末10万ドル突破は「非常に可能性が高い」と予想を下方修正したが、楽観的な見方は維持している。
11:35
欧州最大級の資産運用会社アムンディ、イーサリアム上で初のトークン化ファンドを運用開始
欧州最大級の資産運用会社アムンディが、マネーマーケットファンドの初のトークン化シェアをイーサリアムブロックチェーン上で開始した。24時間365日の運用が可能になり、投資家は従来型とトークン化の両方でファンドにアクセスできる。
11:26
Visa、中東欧・中東・アフリカでステーブルコイン決済を拡大 Aquanowと提携
決済大手Visaが27日、Aquanowと提携し中東欧・中東・アフリカ地域でステーブルコイン決済を拡大すると発表。USDCを活用し、コスト削減と決済時間短縮を実現。世界のステーブルコイン市場は5年で10倍に成長。
10:25
USDT発行のテザー、ウルグアイのBTCマイニング施設を閉鎖 高コストで採算合わず
ステーブルコインUSDT発行のテザー社がウルグアイでのBTCマイニング事業を停止した。電力コストが折り合わなかったことを理由としている。7月にはブラジルでの計画を発表していた。
09:45
ヴィタリック、計1億円超相当のETHをプライバシー領域のプロジェクトに寄付
仮想通貨イーサリアムのヴィタリック・ブテリン氏は、プライバシー機能を持つメッセージアプリSessionとSimpleXにそれぞれ6000万円相当のETHを寄付した。期待する点を説明している。
08:55
トランプ関連プロジェクトと提携のALT5シグマ、CEO解任 内部混乱が明らかに
ナスダック上場のALT5シグマが、トランプ前大統領の家族が支援するワールドリバティファイナンシャル(WLFI)との提携後、株価が80%下落し内部混乱に陥っている。CEOや複数の幹部が解任され、規制当局の調査やルワンダでのマネーロンダリング有罪判決も明らかになった。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧