BlockFiが米SECと115億円で和解 仮想通貨有利子口座を登録へ

仮想通貨利子付き口座をSECに登録へ

米証券取引委員会(SEC)は14日、大手暗号資産(仮想通貨)貸借サービスプラットフォームBlockFiに1億ドル(約115億円)の罰金を科したと発表。また、同社が仮想通貨有利子口座のサービスについて、SECに登録する予定であることも明かした。

BlockFiも同日に公式声明を公開。SECおよび各州の証券規制当局と1億ドルで和解する条件として、有利子口座「BlockFi Yield」を証券として投資家に提供するため、SECに公式登録を行う計画を発表した格好だ。

BlockFiの「有利子口座」は高利回りの貸付により、仮想通貨を預けることで利子が付与される仕組みだ。その利回りは伝統的金融商品より高く、年利8%以上のものも提供されている。

しかし、SECなどの規制当局は、こうした商品が投資信託やその他の金融商品に類似しているとして、証券法違反の疑いでBlocFiを調査してきた経緯があった。

BlockFiとは

2017年に設立された仮想通貨レンディングプラットフォーム。売買取引の他、仮想通貨を預けることで利子を受け取れる口座や、仮想通貨を担保とした現金貸し出しサービスを提供している。一部の国で、購入額に対してビットコインで報酬還元されるVisaカードも導入した。

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仮想通貨利子付き「証券」として提供へ

BlockFiのZac Prince CEOは、「BlockFi Yieldが新しく、SECに登録された仮想通貨利子付き証券になることを意図している。顧客に、仮想通貨の利子を提供する商品である」と述べている。

先週の時点では、BlockFiが米国の顧客向けの高利回り口座を廃止しなければならない可能性が報じられていた。しかし、今回のSECとBlocFiの発表からは、BlocFiが新たな名称の下、SECに正式登録したものとして、有利子口座を提供していく予定であることが示された形だ。

SECのGary Gensler委員長は次のように説明した。

本日の和解は、仮想通貨市場が、証券法を遵守しなければならないことを明確にするものだ。さらに、仮想通貨プラットフォームがこれらの法律に準拠する方法を探る上で、SECが協力していくことも示している。

BlockFiによると、今後も、既存の米国ユーザーは、既存アカウントで利息を得ることができるものの、資産を新たに追加することはできないという。米国以外のユーザーには影響がない。

「規制明確化への道を開いた」

今回の和解について、仮想通貨に詳しいJake Chervinsky弁護士は、次のようにコメントしている。

今回の件について罰金の額が強調されることが多いが、本当に重要なのは、BlockFiがここで規制の明確化への道筋を切り開いたことだ。

SECは、BlockFiが仮想通貨の有利子口座を登録し、明確に規制準拠することに同意しているようだ。これはかなり良い取引だと思う。

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