はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ビットコインキャッシュ最新状況|なぜ分裂通貨BCHSVが50%価格上昇したのか

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインSV陣営が見解を示す
23日、SV陣営の有力な支持者であるCalvin Ayre氏がCoingeekのHPに見解を示した。同氏は表明の中で、ビットコインSVが”original Bitcoin”であり、”Original Bitcoin Cash”ではないと主張しており、ビットコインキャッシュの名前を引き継ぐことには執着するつもりはないとしている。
ビットコインABC陣営の対応は
Ayre氏はBloombergに対し「我々が考える”勝利の定義”はビットコインSVが今後も存続し続けることであり、ビットコインABCの目的とは完全に違う。」と述べており、ビットコインSVの今後の方向性を示した。

ビットコインSV陣営が見解を示す

ビットコインキャッシュをめぐるハッシュウォーはついに沈静化に向かっている。

ここ数週間の中で、ABC陣営、SV陣営の両者がビットコインキャッシュの名前やネットワークを引き継ぐために衝突したが、この戦いは仮想通貨市場に不安をもたらし、多くの通貨の価格下落を引き起こした。

また、ビットコインキャッシュの価格自体も、分裂前からおよそ50%ほどの価格下落を記録するほど、厳しい動きが続いており、通貨分裂による価格の分裂にまで繋がっている。

その中で、新たな動きがあったのは、ビットコインSVを強く支持するCoingeekだ。

同社は23日、自身のHPを更新し、SV陣営の有力な支持者であるCalvin Ayre氏が”Original Bitcoin will live on as Bitcoin SV (本物のビットコインはビットコインSVである)”と題して騒動の見解を示した。

我々はもはや”ビットコインキャッシュ”を名乗りたいとは思わない。何故ならビットコインSVは”original Bitcoin“であり、”Original Bitcoin Cash”ではないからだ。我々は今後も、自身のネットワークを維持し続けていくことに尽力するつもりだ。(原文より抜粋)

この表明では、ビットコインSVの今後のあり方を示しており、ビットコインSVはあくまでビットコインキャッシュを引き継ぐという動きではなく、Satoshi Nakamotoが提案したビットコインの理念を追求することに努めるとしていることを意味する。

また、Craig Wright氏も自身のTwitterでAyre氏の表明に反応している。

これによって、市場ではBCHのティッカーを争う動きが収束しているとの見方も強まっており、リプレイプロテクションの実装も含め、分裂後の騒動にも収束に向かうと見られている。

なお、24日現在、この動きをみて分裂後、最悪消滅もありえると考えられていたSV価格が、存続表明をしたことで価格上昇する動きが見られ、BCHSV価格は61ドル付近で推移、前日比で50%を超える価格上昇を遂げている。

また、BCHABCは約213ドルの値をつけており、前日比の価格上昇幅は4%程度に留まっている。

ビットコインABC陣営の対応は

これからはABC陣営、すなわちロジャー・バー氏やビットメイン社などが大きく支持するビットコインABCが”ビットコインキャッシュ”の名前を引き継ぐことになる可能性が高い。

Ayre氏はBloomberg社に対し、以下のコメントを述べている。

我々にはビットコインSVを今後も維持していく準備は整っている。我々が考える”勝利の定義”はビットコインSVが今後も存続し続けることであり、ビットコインABCの目的とは完全に違う。すでに我々は新たなエコシステムの成長へ向けた準備を整えている。

一方で、ビットコインABC陣営は、51%攻撃を阻止するべく、21日に新たなソフトウェアクライアントであるBitcoin ABC 0.18.5をリリースした。

この新たなソフトウェアクライアントでは、10ブロック以上前のブロックチェーンを再編成(reorg)できないように仕様変更され、10回の承認を終えたブロックはファイナライズ(ブロックが最終確定されること)されるようになった。

この仕様変更によって、ビットコインABCのブロックチェーン上で新たなチェーンが現れた際にも、10個以上のブロックを遡るチェーンに関しては拒否されるようになり、reorgを防ぐセーフガードとして作用することが期待される。

CoinPostの関連記事

仮想通貨大手取引所Huobi、ビットコインABCを正式に『BCH』に任命|リプレイプロテクション実装で送金再開となるか
世界取引高No.3の大手仮想通貨取引所Huobiは、ビットコインキャッシュのハードフォーク後の分裂通貨であるABCバージョンを正式のビットキャッシュとしてみなし、既存の『BCH』ティッカーを継続させると公式で発表した。
ビットコインキャッシュのハードフォークで通貨分裂を確認|今後の仮想通貨価格と展開は?
ビットコインキャッシュのハードフォーク実行がされた。BitcoinSV側がBitcoinABCのブロックを無効としたことも含め、明確に2つの通貨に分裂したことが確認された。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:20
ビットコインの年間の実現純利益が継続的上昇、今後の動向は=CryptoQuant
CryptoQuantが週間レポートで仮想通貨ビットコインの利確の動きは低調であるとして今後も上昇継続の可能性を予想した。一方、市場はトランプ関税発言で急落したところだ。
12:00
ケニア最大級のスラム街でビットコインが広がる理由|Afribit創業者インタビュー
ケニアの貧困地域で広がるビットコイン活用。なぜ使われ、どんな課題があるのか。現地取材による5つの質問と回答で、仮想通貨の実態をわかりやすく紹介。
10:45
「トランプ・ショック」でアルト市場に異常値 ATOMが一時0.001ドルまで暴落
トランプ大統領の対中関税警告で一部アルトコインがバイナンスなどで異常急落。ATOMは0.001ドルまで暴落しSUIは85%下落。過去24時間の清算総額は約3兆円に達した。
10:00
ノーベル平和賞めぐる情報漏洩か、ノルウェー当局が米賭けサイトのトレーダーに関する調査=報道
ノルウェー当局が2025年ノーベル平和賞の結果についてポリマーケットでの情報漏洩を調査している。受賞者マチャド氏は仮想通貨ビットコインの支持者として知られている。
09:45
米賭けサイト「カルシ」、3億ドル調達で評価額50億ドルに 140カ国展開へ
米予測市場カルシが3億ドルの資金調達を完了し評価額50億ドルに到達。セコイアやアンドリーセン・ホロウィッツが参加し事業を140カ国に拡大する計画を発表した。
08:10
世界大手銀行10行、G7通貨のステーブルコイン発行を共同検討
バンカメやゴールドマン・サックスなど世界大手銀行10行がG7通貨連動ステーブルコイン発行の共同検討を開始とBNPパリバが発表した。
07:30
32億円相当の仮想通貨を盗難か Hyperliquidのユーザーが被害者に
Peckshieldは、Hyperliquidのユーザーが32億円相当の仮想通貨を盗難されたことを報告。原因は秘密鍵の漏洩であると分析している。
07:00
キャナリー、XRPとソラナETFの申請を更新も長引く政府閉鎖が影響
米キャナリー・キャピタルがXRPとソラナETFの登録届出書を更新し手数料を0.50%に設定。SEC承認に向け前進するも政府閉鎖で承認プロセスが不透明な状況にとどまる。
06:30
モルガン・スタンレー、仮想通貨ファンドの顧客制限を撤廃=報道
モルガン・スタンレーが仮想通貨ファンドへのアクセス制限を撤廃し全顧客が投資可能にとCNBCが報道。10月15日から退職金口座を含むあらゆる口座で利用可能になる。
06:13
バイナンス創設者CZ氏への恩赦検討が進展 ホワイトハウス内で協議=報道
バイナンス創設者CZ氏への恩赦に関するホワイトハウス内の協議が進展していると報道された。トランプ大統領は恩赦に前向きだが体裁を懸念する声も。
05:45
ビットコイン暴落、1.3兆円規模のロスカット発生 トランプの対中100%関税追加を受け
トランプ大統領が中国製品への関税大幅引き上げを警告し仮想通貨市場が大幅安に。ビットコインは10%下落し市場全体で1250億ドル超の時価総額が消失した。
10/10 金曜日
16:47
ジャック・ドーシーのブロック社、ビットコイン決済・ウォレットソリューション「Square Bitcoin」提供開始へ
ジャック・ドーシー氏率いる米ブロック社が、Squareで仮想通貨ビットコイン決済・変換サービスを開始する。初年度手数料無料で、売上の一部をBTCに自動変換可能だ。
16:09
ビットコイン、2030年までに金と並ぶ中央銀行準備資産に ドイツ銀行が予測
ドイツ銀行のアナリストらが、ビットコインが2030年までに中央銀行の準備資産となると予測した。ボラティリティ低下や規制整備が進む中、ビットコインは、金と共に中央銀行のバランスシートに共存する可能性があると見ている。
15:23
カルビー×SNPIT「じゃがりこ」NFTコラボ発表 10月15日から販売開始へ
ブロックチェーンゲームSNPITとカルビーが「じゃがりこ」NFTコラボを開始。10月15日から段階的に販売。ミントスクロールを使って新カメラBOXを生成可能。価格や販売スケジュールの詳細を解説。
12:05
ステーブルコイン史上最大の買収案件か、コインベース・マスターカードが買収競合=フォーチュン誌
コインベースとマスターカードがステーブルコイン企業BVNK買収で競合している。過去最大規模の20億ドル案件となる可能性。ステーブルコインブームが本格化か。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧