戒厳令は解除
韓国のユン・ソクヨル大統領は火曜日の夜10時30分頃、非常事態戒厳令を宣言した。この発表を受け、Upbitをはじめとする韓国の主要暗号資産(仮想通貨)取引所で、ビットコイン(BTC)を含むほぼ全銘柄の価格が急落した。
ユン大統領は「北朝鮮の共産主義勢力から自由な韓国を守り、反国家的要素を排除する」目的で戒厳令を発動したと説明した。戒厳令は、公共の秩序に重大な脅威が生じた際、民間政府の機能を直接軍事管制に移行させる措置を指す。地元メディアによると、韓国で非常事態戒厳令が最後に宣言されたのは1980年だった。
戒厳令の発令により、Upbit、Bithumb、Coinoneといった韓国の主要仮想通貨取引所でほとんどの銘柄が急落。Upbitではビットコインが一時的に約30%暴落したほか、XRP、柴犬コイン(SHIB)、ドージコイン(DOGE)などのアルトコインも2桁台の下落を記録した。
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CryptoQuantのKi CEOはSNSで、ビットコインの「韓国プレミアム(キムチ・プレミアム)」が過去最低水準に達していると指摘。キムチ・プレミアムとは、米国市場やグローバル市場と比較して韓国市場でのビットコインやその他銘柄の価格に生じる乖離を指し、韓国での仮想通貨需要を示す指標とされる。
一方、アークム・インテリジェンスによれば、発表から1時間以内にUpbit取引所へ1.63億USDT(約240億円)が流入。一部の投資家が押し目買いを狙っていたとみられる。現在、ビットコインの韓国ウォン建て価格はグローバル水準に戻っている。
また、韓国国会は戒厳令の発令後すぐに本会議を開き、戒厳令の破棄を決議した。
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