S&P500指数のビットコイン代表企業へ
金融サービスおよびデジタル決済企業であるBlock Inc.が、S&P500指数に上場する企業として初めて明確なビットコイン財務戦略を持つ企業となる可能性が浮上した。この見解はVanEckのデジタル資産研究部門責任者であるMatthew Sigel氏が1月9日に発表した分析に基づくものである。
S&P500指数への編入には、時価総額180億ドル以上、流通株式比率10%以上、直近四半期および過去4四半期のGAAP基準での黒字など、6つの主要な要件を満たす必要がある。さらに、高い流動性、上場後12ヶ月以上の経過、米国企業であることも条件となっている。
Sigel氏によると、Blockは2024年第1四半期に収益要件を満たしたものの、最終的な編入判断はインデックス委員会の裁量に委ねられる。過去の事例では、要件を満たした企業は3ヶ月から21ヶ月の期間で指数に追加されている。
Blockのビットコイン(BTC)へのアプローチはテスラなど他社とは一線を画している。Blockは月間ビットコイン粗利益(売上高から売上原価を差し引いた残りの利益)の10%を定期的にビットコイン投資に充てており、市場のタイミングの課題を回避している。一方、純粋な仮想通貨関連企業であるコインベースも編入候補として挙げられているが、その特性ゆえに課題に直面する可能性がある。
ジャック・ドーシー氏(Jack Dorsey)が2009年に設立したBlockは、BitcoinTreasuries.NETによると、8番目として約7.75億ドル相当の8,363 BTCを保有する企業となっている。
Blockは2024年第4四半期の決算を2月20日に発表する予定であり、この結果はS&P500指数への編入の可能性をさらに高める重要な機会となる可能性があるという。
なお、2024年12月13日には、最大の企業ビットコイン保有者であるマイクロストラテジーがナスダック100指数に編入された。
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