はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米国会議員二人が仮想通貨の市場操作にメス|2つの新法案提出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米国会議員、仮想通貨市場の価格操作を防ぐための法案を提出
アメリカ時間で6日木曜日に民主党議員Darren Soto氏と共和党議員Ted Budd氏が協力しあって新しい2つの法案を提出した。1つは仮想通貨の市場操作防止で、2つ目は最適な仮想通貨規制を作成していく為に各国の規制を調査し国会へ提案させるもの。この様な動きは法的規制を健全化し、新たなイノベーションを促しうると期待される。

米国会議員法案提出:仮想通貨の市場操作防止へ

米国連邦政府は今まで仮想通貨業界に対して比較的に寛大でありながらも健全な市場の発展と投資家の保護を目指しいくつかの関連法案やレギュレーションを提案してきた。

米時間で6日木曜日、民主党国会議員Darren Soto氏と共和党議員Ted Budd氏は協力しあって新しい2つの法案 を提出した。

それによると、1つは仮想通貨の市場操作防止で、2つ目は規制当局が各国の規制やを調査し国会へ仮想通貨の普及向上にふさわしい法案を提案するというものだという。

普段は反論しあう民主党と共和党だが、両党議員が連携して進めた事でも注目を集めている。

二つの法案とは

Soto議員の公式サイトによると「バーチャル通貨消費者保護案(The Virtual Currency Consumer Protection Act of 2018)」は米商品先物取引委員会(CFTC)へ協力を要請し、実際の取引市場での市場操作の現状や対策などを報告してもらい、それに基づいた仮想通貨市場での操作対策の推薦案を提出する事を申し入れた。

2つ目の「米バーチャル通貨市場と規制における競争の向上案、The U.S. Virtual Currency Market and Regulatory Competitiveness Act of 2018」ではCFTCへ依頼を要請し、世界各国での仮想通貨の規制などをリサーチして、それに基づいてアメリカが仮想通貨市場のグローバルリーダー為に必要な規制改正、例えばイノベーションを妨げているような過度の規制の緩和なども焦点に置いている。

そして、Soto氏は発表の中で以下の様に述べている。

バーチャル通貨とそれを支えるブロックチェーン技術は、今後の経済発展を引っ張っていくとも言える大きな可能性を秘めているだろう。

それだけに、アメリカはそれを支える消費者や投資家たちを保護する立場の最先端にいなければならないと同時に、この可能性を秘めた技術やイノベーションが最大限に育っていくような環境も作らなくてはいけない。

今回の法案は国会が以上のようなリスクを減らし経済活性を促す為の指針となるデータを提供する為に作成されたものだ。

この様な法案は投資家や企業家たちを守る立場からの意見であり、安心して参加できる状況を作り出す事に重点を置いたものとして非常にポジティブな変化であると言えるだろう。

仮想通貨業界に良い進展

仮想通貨の市場操作は、今までSECが複数のビットコインETFを否決した理由でもあり、最近では、米司法省(U.S. Justice Department)が、昨年末のBTC高騰を作為的にテザー社が釣り上げたか否かという点で、価格操作に関連する捜査に乗り出したと報道された。

この様な国会の動きの手助けとして、世界No.2の証券取引所であるNASDAQが長年培ってきた証券や通貨の取引を監視する独自ツールが、仮想通貨取引所における市場操作などのリスクの削減にも適用として期待を寄せており、すでに信頼性の高いいくつかの仮想通貨取引所と連携を進めており、今後の利用者保護に対して安全性が改善されイメージ向上へも繋がるものとして注目されている。

暴落など暗いニュースが多い最近の仮想通貨の中で、この様な動きは市場を発展させ、新たなイノベーションを促す可能性が期待されるものでもあり、今後も見守っていきたい。

▶️本日の速報をチェック
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者7,000名突破。

CoinPostの関連記事

仮想通貨XRP(リップル)、Siriから送金が可能に:音声指示で投げ銭も
仮想通貨XRPは、Siriへの音声指示による送金が可能となった。投げ銭アプリXRP Tip Botを利用で実現した。
英名門大学が「ビットコインなど仮想通貨市場の価格操作」に関する学術論文を発表|4ヶ月で236件の相場操縦をAIが検知
インペリアル・カレッジ・ロンドンがパンプアンドダンプに関する論文を公開した。論文内では7月から約4ヶ月で230件以上の相場操縦が行われたとしており、1日平均で約7.8億円分の出来高が価格操作から生じていると結果を明らかにした。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
21:12
海外大手仮想通貨取引所Bybit、日本人の新規登録を10月31日から停止へ
海外大手暗号資産(仮想通貨)取引所のBybitが、10月31日から日本の新規ユーザーの登録を停止することがわかった。既存ユーザーは継続利用可能だが、時間の問題と見る向きも。正式登録事業者としての認可取得に向け当局と協議中。
18:12
OKJ、仮想通貨「セイ(SEI)」ステーキングを開始へ【預けて増やす】
OKJはレイヤー1ブロックチェーン「SEI」のステーキングを開始。SEIを預けて報酬を得られる仕組みで、年率138.88%の特別企画も開催中。
18:08
トランプ系ミームコイン発行社、クラウドファンディング事業の買収を交渉中か=報道
トランプ関連ミームコイン「$TRUMP」の発行会社Fight Fight Fight LLCが、クラウドファンディング大手Republic.comの米国事業買収に向け交渉中。90%下落した同トークンの実用性拡大を図る。
17:17
オーストラリア、仮想通貨を金融商品に分類へ ステーブルコイン事業者にはライセンス義務
オーストラリア証券投資委員会(ASIC)は29日、ステーブルコインやラップトークンを金融商品に分類し、事業者にライセンス取得を義務化すると発表。2026年6月まで執行猶予措置を設け、政府のデジタル資産改革と連携して段階的な移行を支援する。
16:35
オンド・ファイナンス、BNBチェーンでトークン化証券展開へ 米国株に24時間アクセス可能に
オンド・ファイナンスがトークン化証券プラットフォームをBNBチェーンに拡大。340万人のユーザーが100銘柄超の米国株式とETFに24時間アクセス可能に。トークン化証券市場は8月以降2倍以上成長。
15:15
メタマスク開発企業のコンセンシスがIPO検討か JPモルガンらをアドバイザーに起用=報道
イーサリアム系仮想通貨ウォレットで知られるコンセンシスがIPOを準備していると伝えられる。JPモルガンとゴールドマン・サックスをアドバイザーに起用した。
12:33
21シェアーズ、ハイパーリキッド(HYPE)ETFをSECに申請 DeFi資産の主流化進む
21シェアーズが10月29日にHYPE ETFを米SECに申請。時価総額160億ドルのDeFiトークンHyperliquid(HYPE)への機関投資家の関心が高まる中、ソラナ、ライトコイン、HBARなど暗号資産ETFの上場ラッシュが続いている。
12:18
イーサリアム財団、企業・機関投資家向けサイト開設 プライバシー強化とDeFi優位性を強調
イーサリアム財団が企業向け新サイトを開設した。RWAやステーブルコインでの高い市場シェア、大手企業の採用事例、プライバシー強化への取り組みなどを紹介し、企業のブロックチェーン活用を支援する。
12:06
マスターカード、仮想通貨インフラ「ゼロハッシュ」を最大3,000億円で買収交渉中か=報道
決済大手マスターカードが仮想通貨・ステーブルコイン企業Zerohashの買収交渉を進めていると伝えられる。3,000億円規模の大型買収案件となる可能性もある。
11:54
メタマスク、報酬プログラムのシーズン1を開始
イーサリアムなどに対応する仮想通貨ウォレットのメタマスクは、報酬プログラムのシーズン1を開始。シーズン1では報酬として計46億円相当のLINEAトークンが割り当てられている。
10/29 水曜日
18:28
平将明議員、高市内閣で新たなポジションに就任 引き続き「Web3政策」の中核担う
石破前政権でデジタル大臣を務めた平将明氏が、自民党のサイバーセキュリティ本部長とWeb3小委員会委員長に就任。暗号資産税制改革のホワイトペーパーを取りまとめた実績を持つ平氏が、党内で政策立案の中枢を担う。
18:04
GrayscaleソラナETF上場控え 市場の熱気高まる
グレースケールのソラナETF(GSOL)が29日にNYSE Arcaで取引開始。先行するビットワイズBSOLは初日5600万ドルの出来高を記録し、2025年上場の仮想通貨ETF中で最大に。米政府閉鎖下でも市場は活発な動き。
17:04
株主優待に「仮想通貨XRP」導入、SBIインシュアランスG
SBIインシュアランスグループが株主優待に仮想通貨XRPを導入。100株以上の保有で最大1.2万円相当を進呈。暗号資産優待の導入が国内でも広がりを見せている。
14:45
トム・リー率いるビットマイン、170億円相当のETHを新規購入か=Lookonchain報告
トム・リー氏率いるビットマインが約173億円相当のイーサリアムを新規購入かと報告。保有額は2兆円超え、世界最大のETH保有企業として総供給量の2.8%を保有。株式の流動性も米国46位にランクイン。
14:00
バイナンス、3銘柄を11月上場廃止予定
大手仮想通貨取引所バイナンスがフラミンゴ、カデナ、パーペチュアルプロトコルの現物取引ペアを11月12日に上場廃止すると発表した。定期審査の結果、業界基準を満たさないと判断された。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧