はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ソラナのインフレ削減提案が否決、動的ステーキング率設定の導入実現できず

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

閾値に達せず

仮想通貨ソラナ(SOL)の経済モデル改革を目指した提案「SIMD-0228」が、エポック755の投票(締切)において必要な承認閾値に到達できなかった。この提案は、ネットワークの安全性と分散化を強化するため、ステーキング率50%を目標として設定し、SOLの発行量を動的に調整することで、ステーキング参加を促進または抑制する仕組みの導入を目指していた。

マルチコインキャピタルのTushar Jain氏とVishal Kankani氏が中心となって作成されたSIMD-0228は、現行の固定型トークン発行モデルから、市場需要とステーキング参加率に応じて柔軟に対応する動的モデルへの移行を提案していた。具体的には、ステーキング率が50%を下回った場合は報酬を増加させてステーキング参加を奨励し、50%を上回った場合は報酬を減少させてインフレ率を抑制する仕組みだ。この改革により、SOLの年間インフレ率は現在の4.5%から最大0.87%まで低下する可能性が指摘されていた。

ソラナ共同創業者のAnatoly Yakovenko氏は本提案を「地球に隕石が衝突するほどのインパクト」と評価し、ソラナ財団のステーキング責任者Ben Hawkins氏も「長期的により持続可能な経済モデルの実現に寄与する」として支持を表明していた。しかし、コミュニティ内では、この改革が大規模バリデータや機関投資家に有利に働き、ネットワークの分散化を脅かす可能性があるとの懸念も広がっていた。

反対派からは、大口ステーカーが意図的にステーキングを解除して小規模参加者を不利に追い込む可能性や、インフレ率が0%に近づくことで小規模バリデータの運営が困難になりネットワークセキュリティが低下するリスクなどが指摘されていた。また、ステーキング率が臨界レベルを下回った場合、トークン発行量の増加によって「インフレスパイラル」が発生する可能性も議論されていた。

コミュニティは経済モデルの持続可能性と分散化のバランスという課題に直面しており、今後の同様の提案においては、より広範な参加者の利益を考慮した設計が求められるだろう。今回の結果を受け、ソラナの経済モデル改革に関する議論は継続されると見られている。

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/14 金曜日
15:38
UPCXが国内初上場 仮想通貨UPCをビットトレード取り扱いへ
日本人主導のブロックチェーン決済プロジェクト「UPCX」が国内初上場へ。ビットトレードが3月27日に取扱開始することを発表した。シンガポール拠点の高速ブロックチェーンは秒間10万件の処理能力を持ち、世界水泳選手権の公式スポンサーを務めた実績も。金融サービスのアクセス民主化を目指す。
13:15
ソラナのインフレ削減提案が否決、動的ステーキング率設定の導入実現できず
仮想通貨ソラナの経済モデル改革を目指した提案「0228」がエポック755で承認閾値に達せず。ステーキング率50%を目標とし、SOLの発行量を動的に調整する仕組みの導入は見送られる結果になった。
12:45
ポリゴン、Mercado BitcoinとRWAトークン化で提携
ポリゴンが、ラテンアメリカ最大の仮想通貨取引所メルカド・ビットコインと提携を結んだ。RWA(現実資産)トークン化でポリゴンのネットワークを採用し、利便性向上を図る。
11:00
「可能な限りビットコインを取得」 ホワイトハウス高官発言、トランプ政権の準備金計画で
トランプ政権のデジタル資産担当高官が「可能な限りビットコインを取得する」と発言。100万BTCの購入を指示する法案の支持を示唆する一方、民主党は利益相反を懸念し計画停止を要求。
10:22
ビットフライヤーやセブン銀行など8社、金融犯罪対策協会を設立 セキュリティ強化に向けた活動へ
ビットフライヤーやセブン銀行など8社が金融犯罪対策協会を設立した。仮想通貨業界をターゲットにするものを含め金融犯罪撲滅に向けて、知見の共有など取り組みを行う。
09:55
ブラックロックのトークン化ファンドBUIDL、初めて運用資産10億ドル突破
BlackRockのトークン化ファンドBUIDLが運用資産10億ドルを突破。Ethenaによる2億ドル配分が寄与し、複数チェーンに展開されるトークン化米国債市場のトッププレイヤーとしての地位を確立した。
08:25
ビットコイン50万円超の下落、景気減速が価格に影響|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは24時間比で一時50万円超の下落となった。マクロ要因としてトランプ政権による欧州連合との貿易摩擦激化への警戒感が高まり株価が下落したことが影響した。
07:50
米Rumble、25億円のビットコイン追加購入を発表
動画共有プラットフォームRumbleが188ビットコインを約1700万ドルで購入した。インフレ対策としての仮想通貨投資戦略を本格化し、Truth Socialと関連するデジタルエコシステムでの存在感を強化する。
07:35
リップル社、ドバイ国際金融センターの事業認可を取得
リップル社は、仮想通貨の決済手段やサービスをドバイ国際金融センターで提供するための認可を取得したことを発表。ステーブルコインの普及促進も期待している。
06:25
米フランクリン・テンプルトン、ソラナETF申請 ステーキング機能も視野に
米大手資産運用会社フランクリン・テンプルトンが現物ソラナETFの上場申請を実施。ステーキングによる追加報酬も計画しており、前日のXRP ETF申請に続く動きである。
06:10
ロシア中銀、富裕層の仮想通貨投資を実験的に解禁する提案
ロシア中央銀行が富裕層や適格企業向けに仮想通貨投資を3年間限定で認める法案を提出した。また、仮想通貨投資商品の購入を一部解禁することも提案している。
05:50
米上院委員会、ステーブルコイン法案を可決 
米上院銀行委員会がステーブルコイン規制「GENIUS法案」と銀行の「評判リスク」排除「FIRM法案」を可決。超党派のステーブルコイン規制枠組みが形成される中、下院のSTABLE法案との統合も視野に。
05:40
トランプ家がバイナンス米国部門投資の噂 CZ氏が報道を全面否定
WSJ紙がトランプ大統領家族とバイナンス米国部門の投資交渉を報じるも、創設者CZ氏が事実無根と反論した。
03/13 木曜日
16:57
米国ユーザー、エアドロップで最大3900億円の機会損失か 規制不確実性によるジオブロックの影響
仮想通貨投資企業Dragonflyの最新レポートによると、ジオブロックにより、米国ユーザーは最大4,000億円のエアドロップ収益機会を逃している。米国の長年にわたる規制の不確実性によって、個人だけでなく政府の税収、ひいては経済全体へ悪影響が拡大していることが、データから明らかになった。
13:04
米コインベース、ミームコイン3銘柄の取引を一時停止へ
米コインベースが上場基準適合性の見直しにより仮想通貨FLOKI、TURBO、GIGAの取引を2025年4月に停止。これら上場直後のミームコインは価格が4分の1細に下落している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧