はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

オルタナ信託、BOOSTRY・ALTERNAと連携しデジタル証券の管理体制を強化

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル証券の一貫体制を構築

2025年7月3日、三井物産デジタル・アセットマネジメント株式会社(MDM)と新たに設立されたオルタナ信託株式会社、そして株式会社BOOSTRY(ブーストリー)は、デジタル証券(Security Token、以下ST)市場における協業深化を発表した。

この連携により、STの取得から運用、受託、販売までを一貫して提供できる新たな枠組みが構築され、国内のデジタルアセット市場のさらなる発展に寄与することが期待される。

オルタナ信託設立と事業強化

MDMは、新会社オルタナ信託と共に、自社サービス「ALTERNA」ブランドのもと、STに関する一貫した管理体制を築いた。この体制構築において、BOOSTRYはST管理に必要な機能を包括的に提供するE-Primeをオルタナ信託に提供する予定である。E-Primeは、STの受託者や発行者に必要な機能を備え、BOOSTRYが事務局を務めるブロックチェーンプラットフォーム「ibet for Fin」でのST一元管理を可能にする。

BOOSTRYとMDMは、BOOSTRY提供のE-Wallet SaaS利用を通じて既に協業していた。オルタナ信託がBOOSTRYのE-Primeサービスを利用することで、ブロックチェーンを通じたシステム連携が強化され、STの発行から償還までのライフサイクルをデジタル上でシームレスに管理できるようになる。

MDMは、不動産やインフラなどの実物資産を裏付けとしたSTファンドの組成・運用・販売を行うアセットマネジメント会社として事業を推進してきた。ST発行に不可欠な信託スキームを用いた原資産管理・受託業務はこれまで外部の信託銀行と協働していた。

STファンドのラインナップ拡大と商品開発スピード向上のため、MDMは自社グループ内での信託機能の必要性を判断し、STに特化した信託会社としてオルタナ信託を2025年3月10日に設立した。これにより、オルタナ信託が原簿管理や投資家のST管理機能を自社で完結させ、「ALTERNA」事業の信頼性・拡張性を強化する。

各社の役割

三井物産デジタル・アセットマネジメント株式会社(MDM)

STファンドの組成・運用、および自社運用STファンドの販売を担う。個人投資家向け資産運用プラットフォーム「ALTERNA」を開発・提供し、国内最多の計17本(2025年6月末現在)のファンドを提供している。

オルタナ信託株式会社

信託受託者としてMDMのSTファンドを受託するほか、MDM以外のプレーヤーとも連携し、デジタル証券市場の拡大に貢献する。

株式会社BOOSTRY

STの販売・管理に必要なシステムを提供するITベンダーである。ブロックチェーンプラットフォーム「ibet for Fin」は、公募発行額927億円(2025年6月末現在)で国内ST市場を牽引する。BOOSTRYは、STの各関係者と様々なプレーヤーと協働することで、企業の資金調達や本業支援に繋がる新しい資本市場の創造を引き続き目指している。

今後の展望

MDMおよびオルタナ信託は、信託機能を内包した新たな体制のもと、多様なオルタナティブアセットへの投資機会を提供する。オルタナ信託を中核とした信託スキームにより、ファンド組成までのリードタイム短縮や商品ラインナップ拡充を図り、魅力的な投資商品を迅速に市場へ供給し、日本におけるデジタル証券市場の発展と業界標準の構築にも寄与する方針である。

BOOSTRYは、今回の取り組みへの技術提供と包括的なサポートを通じて、デジタルアセットのエコシステム拡大を牽引し、より多くの企業がデジタルアセット関連事業に参入できる環境を整備するとともに、安全で利便性の高いインフラの普及に貢献する。

関連:オルタナ信託設立とProgmat・ALTERNAの協業深化

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/18 月曜日
17:00
Tezos ecosystem at WebX 2025:RWA最新動向から日本限定グッズ、体験型コンテンツまで一挙公開
テゾス(Tezos)は、ハードフォークなしでアップグレードできる独自の仕組みを持つブロックチェーンプラットフォームです。2014年にArthur Breitman氏とKathl…
15:50
NewLo、リワードプログラム上のポイントを暗号資産に交換できる新機能をリリース
Web3マーケティング企業のNewLoは8月18日、「NewLo Quest」でポイントを暗号資産ETHに交換できる機能を開始。企業向けサービスも展開し、既存ポイントプログラムのブロックチェーン拡張を支援。
14:27
スイス大手スーパー「SPAR」、全国100店舗で仮想通貨決済開始 
スイスの大手スーパーマーケットチェーン「SPAR」が全国100店舗で仮想通貨決済を開始した。Binance PayとDFX.swissとの提携により、100種類以上の仮想通貨とステーブルコインでの支払いが可能になる。
13:30
加藤財務大臣・金融担当大臣の「基調講演」が決定|WebX2025
加藤財務大臣・金融担当大臣が登壇決定 国内最大手のWeb3メディア「CoinPost」の運営会社、株式会社CoinPost(本社:東京千代田区、代表取締役CEO:各務貴仁)が企…
12:28
イーサリアム RWAトークン化のリスクとは?有識者が指摘する課題と対策
ニューヨーク大学教授が、仮想通貨イーサリアムにおける資産トークン化が普及する上での課題を指摘した。大規模採用前に解決すべき問題を提示している。
12:11
メタプラネット、137億円でビットコインを追加購入 
メタプラネットは137億円で仮想通貨ビットコイン 775BTCを追加購入し、累計18,888BTCを保有。通算取得額は2,840億円超に到達し、戦略的なBTC投資を継続している。
11:59
ビットコインETF好調も個人投資家は利益確定売り先行、ジャクソンホール会議控える中
仮想通貨市場ではビットコインETFやイーサリアムETFに過去最高水準の資金流入が続く中、BTC価格は調整中。ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長の利下げ示唆に期待が高まる一方、機関投資家の買いと個人の利益確定売りが交錯している。
09:56
タイ政府、外国人観光客に仮想通貨決済システム「TouristDigiPay」を提供開始
タイ政府が外国人観光客向けに仮想通貨をバーツに交換して決済できる新システムを導入する。マネロン対策などで安全性を確保しつつ、観光業活性化を目指す。
08/17 日曜日
19:37
金融庁、日本円建てステーブルコイン「JPYC」承認へ=日本経済新聞
金融庁が国内初の円建てステーブルコイン「JPYC」を承認へ。今秋にも発行開始予定で、3年間で1兆円分の発行を目標とする。JPYC代表の岡部氏は「ステーブルコインは巨大な国債消化装置」とコメントし、日本国債市場への影響を予測。国際送金やDeFi活用に期待が集まる
14:00
今週の主要材料まとめ、ビットコイン6年以内1000万ドル到達の可能性やリップル訴訟終了発表など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年7月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
11:30
ビットコイン1750万円台で方向感欠く、ジャクソンホール会議が転換点に|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)対円相場が1750万円周辺で方向感を欠く展開。米CPI下振れで利下げ期待が高まるも、PPI上振れで大幅利下げ観測が後退。来週のジャクソンホール会議とパウエルFRB議長発言が相場の鍵を握る。テクニカルサポートも豊富な現在の市況を詳しく分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネットの大幅増益に高い関心
今週は、メタプラネットの決算発表、バリュークリエーションのビットコイン全売却、スコット・ベッセント米財務長官のビットコイン準備金に関する投稿のニュースが最も関心を集めた。
11:00
『守りの金(ゴールド) vs 攻めのビットコイン』資産配分における役割の違いを解説
相場暴落時に注目の集まりやすい金(ゴールド)とビットコインの比較を初心者にもわかるよう解説、インフレ耐性や政府の影響回避といった類似性と、安定性や価格変動要因の違いを比較、投資戦略や資産配分のポイントも提示する。
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧