WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

国際通貨基金(IMF)、ステーブルコインの規制断片化に警鐘 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

IMFがステーブルコイン規制の断片化に警告

国際通貨基金(IMF)は5日、ステーブルコイン市場に関する新たなグローバル評価報告書を公開し、各国の規制枠組みの断片化が金融安定性を脅かし、監視を弱体化させ、国境を越えた決済の発展を遅らせる構造的な「障壁」を生み出していると警告した。

「ステーブルコインを理解する」と題された報告書で、IMFは米国、英国、欧州連合、日本などの主要経済圏がステーブルコインをどのように規制しているかを検証し、各国のアプローチが広く一貫性を欠いていることを明らかにした。

一部の国はステーブルコインを証券として扱い、他の国は決済手段として規制し、銀行発行トークンのみを許可する国もあれば、市場の大部分を規制していない国もある。IMFはこの規制のパッチワークがステーブルコインを監視が追いつけないほど速く国境を越えて移動させると述べた。発行者は規制の緩い管轄区域から運営しながら、より厳格な市場のユーザーにサービスを提供でき、当局が準備金、償還、流動性管理、マネーロンダリング対策を監視する能力を制限している。

報告書はまた技術的な断片化を指摘した。ステーブルコインは相互運用性が必ずしも確保されていない異なるブロックチェーンや取引所で運用されることが増えている。IMFによると、この調整の欠如は取引コストを引き上げ、市場発展を遅らせ、効率的なグローバル決済への障壁を生み出している。各国の規制上の扱いの違いは、国境を越えた使用と決済をさらに複雑にしている。

ステーブルコインは米ドル建てトークンに支配されている。IMFはグローバルステーブルコイン市場が現在3,000億ドル以上の価値があると述べた。テザーのUSDTとサークルのUSDCがその供給の大部分を占めている。USDCの準備金の約40%は短期米国債で保有され、USDTの準備金の約75%は短期国債で、さらに5%がビットコインで保有されている。政府債務市場への準備金の集中は、ステーブルコインを従来の金融システムに直接結びつけていると見られる。

出典:IMF

関連:テザー社CEO、S&PによるステーブルコインUSDT格下げに反論 余剰資本を強調

IMFによると、外貨建てステーブルコインの広範な使用は国内の通貨管理を弱体化させ、自国通貨への需要を低下させ、デジタルドル化を加速させる可能性がある。ステーブルコインはまた、ホスト型でないウォレットやオフショアプラットフォームを通じて資本規制を回避することを容易にしている。

通貨に関する懸念に加えて、IMFはより広範な金融安定性の懸念を挙げた。大規模な償還は財務省短期証券とレポ資産の急速な売却を強いる可能性があり、金融政策の伝達に不可欠な短期資金調達市場を混乱させる可能性がある。

IMFはまた、ステーブルコイン発行者、銀行、カストディアン、仮想通貨取引所、ファンド間の相互接続の増加が、デジタル市場からより広範な金融システムへの伝染リスクを高めると指摘した。IMFは報告書の中で、これらのリスクに対処するための政策提言を示し、ステーブルコインの統一された定義、準備資産の一貫したルール、共有の国境を越えた監視枠組みを求めている。

出典:IMF

関連:IMF、資産トークン化のリスクを指摘 「フラッシュクラッシュ」の可能性を警告

関連:ステーブルコインの種類一覧|市場規模・取引量・規制の行方

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/12 日曜日
19:15
CoinPost、AIニュース速報と相場分析FAQをトップに追加
CoinPostは12日、トップページにAIによるニュースヘッドライン速報と、反転シグナル・機関投資家動向など相場テーマ別の分析FAQを追加した。タイムスタンプ付きで最新情報を確認でき、相場の読み解きにも対応する。
12:00
「実証実験から社会実装へ」バイナンスが描く2027年のWeb3と日本市場戦略
アジア最大級のWeb3カンファレンス「WebX2026」にプラチナスポンサーとして参画するBinance Japanが、2027年の「社会実装」フェーズや円建てステーブルコイン対応、日本市場への取り組みを語った。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(7/10)|ストラテジーのBTC売却・BTC相場分析・ETH開発計画の動向まとめ
今週は、ストラテジーによる350億円相当の仮想通貨ビットコイン売却、ビットコインの相場分析、イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏による最新ロードマップ公表に関する記事が関心を集めた。
07/11 土曜日
13:30
イーサリアム、温室効果ガス排出量を99%以上削減
ケンブリッジ大学オルタナティブ金融センターは、PoS移行後の仮想通貨イーサリアムが電力需要を大幅低下させ、温室効果ガス排出量が99%以上減少したとする報告書を公表した。
12:00
規制はコストではなく「堀」、NERO Chain創業者に聞く2026年のWeb3業界
WebX2026プラチナスポンサーの豪州発レイヤー1「NERO Chain」創業者Jake Stolarski氏に取材。規制対応を強みとする金中心のRWAトークン化と、規制を「堀」と捉える2026年のWeb3市場観を聞いた。
11:35
ソラナ初期クジラ、23億円相当SOL盗まれたか
オンチェーン調査者のZachXBT氏は10日、ソラナのジェネシスブロック配布に関連する初期クジラのウォレットから約18万900SOLが盗まれた可能性があると報告した。一部はイーサリアムにブリッジ転送されたという。
10:20
ビットコイン6.4万ドル台へ上昇、現物主導の買いと原油安が追い風|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは7月10日から11日朝にかけて上昇した。7月初旬には一時5万7,000ドルまで下落し、年初来安値を更新していたが、足元では6万4,000ドル台まで回復。
10:05
ジーキャッシュ、ZEC偽造脆弱性対応の「Ironwood」アップグレードで実施日程公開
プライバシー仮想通貨ジーキャッシュがOrchardプールの脆弱性に対応する『Ironwood』アップグレードの実施日程を発表。フルノードのZebra移行も並行して進む。
09:40
米住宅法、CBDC禁止条項含み自動発効へ トランプ大統領署名拒否
トランプ大統領が米住宅法への署名拒否を表明した。法案は11日深夜に自動的に法律となり、連邦準備制度理事会によるCBDC発行を2030年末まで禁止する条項も発効する。
08:35
SKハイニックスのトークン化株式がソラナで取引開始、米ADR上場と同時に
韓国の半導体大手SKハイニックスが10日、米ナスダックにADR上場。約280億ドルの調達額は2014年アリババIPO以来最大の外国企業上場規模で、同日ソラナ上でもトークン化株式の取引が始まった。
07:15
AIエージェントで新たな取引体験の実現へ、ビットバンクが実証実験開始
仮想通貨取引所ビットバンクは、AIエージェントを通じた新たな取引体験の実現に向けて実証実験を開始。実証実験の背景や内容、将来的な目標について説明している。
06:55
米上場エンペリー・デジタル、AIデータセンター資金調達のため1400BTC売却
米ナスダック上場のエンペリー・デジタルが5月7日以降にビットコイン1,400BTCを売却し、約8,710万ドルを調達した。AIデータセンター投資や債務返済に充てる方針で、7月10日時点の保有残高は1,514BTCとなった。
06:25
暗号屋、銀行振込対応のステーブルコイン決済「すてぶるペイ」を発表
合同会社暗号屋は10日、銀行振込でステーブルコイン決済を実現する「すてぶるペイ(STBLpay)」を発表した。利用者はウォレット不要、加盟店は与信審査なしで導入でき、7月開催のWebX2026でもデモ展示を実施する。
05:55
英大手銀、2026年末ビットコイン10万ドル予測を維持
英スタンダードチャータードが2026年末ビットコイン価格10万ドルの予測を維持した。ストラテジーのBTC売却を「ノイズ」と評価し、同社が優先株担保へ戦略転換しているとの見方を示した。
05:00
USDC発行企業サークル、信託銀行設立の最終承認を取得
米ステーブルコイン発行大手のサークルは10日、米通貨監督庁から国法信託銀行の設立最終承認を受けた。デジタル資産の機関向けカストディ提供と、将来的なUSDCの準備資産管理を計画中。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧