はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ウォレット狙う情報窃盗マルウェア「Stealka」検出=Kaspersky

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

海賊版ソフトウェアなど装うマルウェア

サイバーセキュリティ企業Kaspersky(カスペルスキー)は18日、暗号資産(仮想通貨)ユーザーに被害をもたらす高度な情報窃盗マルウェア「Stealka」を報告した。

このマルウェアは、海賊版ソフトウェアや改造ゲームソフト(MOD)などを装っているもので、被害者の仮想通貨を盗み、そのデバイスに不正な仮想通貨マイニング機能をインストールする。

「Stealka」は主にGitHub、SourceForge、Softpedia、sites.google.com などの人気プラットフォームを介して配布されており、起動するにはユーザーが手動でファイルを実行することが必要だ。

また、本物らしく見える偽のウェブサイトを作成し、そこでマルウェアが配布されていることもある。カスペルスキーは、強力なウイルス対策ソフトがなければ、一般ユーザーが不正サイトだと気付く可能性は低いと述べた。

攻撃者は、人気のあるゲームなどのキーワードをファイル名につけて、ユーザーをマルウェアのダウンロードに誘い込むが、実際のファイルの内容はインフォスティーラーである。

インフォスティーラーとは

パソコンやスマホに感染して、個人情報・認証情報・資産情報などを盗み出すマルウェア(悪意あるソフト)の総称。

さらに、こうしたサイトは、提供しているファイルはウイルス・スキャン済みだと見せかけることも多い。例えば、ユーザーが海賊版ゲームをダウンロードしようとする際に、ファイルが複数のウイルス対策エンジンでスキャンされていることを示すバナーを表示することがある。

これは信頼性を高めるための表示であり、実際にはスキャンは行われていない。

関連:量子コンピュータは仮想通貨の脅威なのか?カルダノ創設者が示す客観的評価と対策

仮想通貨ウォレットもターゲットに

「Stealka」は特に、ChromiumおよびGeckoエンジンで構築されたブラウザのデータをターゲットにする。Chrome、Firefox、Opera、Yandex Browser、Edge、Braveといった人気ブラウザをはじめ、100種類以上のブラウザが危険にさらされる格好だ。

ブラウザに保存された情報を利用して、攻撃者は被害者のアカウントを乗っ取り、サインイン認証情報、住所、クレジットカード情報などの自動入力データをターゲットにする。Cookieなどを利用することで、2段階認証を回避し、パスワードを入力せずにアカウントを乗っ取ることもできる。

ブラウザデータの窃取に加えて、仮想通貨ウォレット、パスワードマネージャー、二要素認証サービス向けの115種類のブラウザ拡張機能の設定とデータベースも狙う。

仮想通貨ウォレットの例では、Binance、Coinbase、Crypto.com、MetaMask、Ton、Phantom、Exodusその他様々なウォレットを対象とすることが確認されているところだ。

カスペルスキーは、こうしたインフォスティーラーの被害に遭わないための対策として、主に以下を挙げた。

  • 信頼できるウイルス対策ソフトウェアでデバイスを保護する
  • 機密情報はブラウザーに保存しないようにする
  • 海賊版のゲーム・ソフトウェアには注意し、正規のソフトウェアを購入する
  • 2段階認証を有効にする、バックアップコードを使用する

関連:2025年の仮想通貨盗難被害額5300億円突破、北朝鮮関連グループの犯行目立つ=チェイナリシス

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/23 火曜日
14:34
ソラナ財団、手数料代行サービス「Kora」を発表 SOL不要で取引可能に
ソラナ財団が12月23日に発表した「Kora」により、ユーザーはSOLを保有せずにUSDCなど任意のトークンで取引手数料を支払えるようになる。手数料代行の仕組みと応用例を解説。
13:15
仮想通貨ウォレット狙う情報窃盗マルウェア「Stealka」検出=Kaspersky
Kasperskyが仮想通貨ウォレットなどを狙う高度マルウェア「Stealka」を報告した。海賊版ソフトなどに偽装し100種類以上のブラウザやウォレットを標的に。被害を防ぐ対策も解説。
12:39
ビットコイン採掘者の降伏、価格底打ちのシグナルか=VanEck分析
資産運用会社VanEckは、ビットコインのハッシュレートが4%低下したことについて、価格底打ちを示唆する強気シグナルと分析。過去のデータでは180日後に77%の確率で価格上昇。ただし一部専門家は慎重な見方も。
12:16
ビットポイント、P2P.orgを含む3社連携 法人向けETH活用支援を強化
SBIグループのビットポイントジャパンが世界最大級のステーキング企業P2P.orgと連携。東証上場のDef consultingが進めるイーサリアムトレジャリー戦略を、グローバル基準の技術で支援する体制を構築した。
10:50
メタプラネットの臨時株主総会、5議案を全て承認
仮想通貨ビットコイン財務企業メタプラネットは、同日開催した臨時株主総会で5つの議案が全て承認されたことを発表。優先株式の定款変更や発行に対する承認が特に注目を集めている。
10:31
米最大取引所コインベース、予測市場事業強化へ新興企業を買収
米仮想通貨取引所最大手コインベースが予測市場スタートアップThe Clearing Companyを買収。2026年1月完了予定。予測市場は2030年までに1兆ドル規模に成長する見込みで、コインベースは「Everything Exchange」構想の実現を加速させる。
09:42
バイナンス、2023年和解後も疑わしい口座の約212億円移動を防げず=FT報道
英紙FTは、バイナンスが2023年和解後も疑惑口座による1.4億ドルの取引を防げなかったと報道。13の口座が2021年以降17億ドルを移動。テロ資金調達との関連も指摘される中、バイナンスは「当時制裁対象ではなかった」と反論している。
09:40
ネットスターズ、羽田空港でUSDC決済の実証実験を近日開始へ
決済ゲートウェイのネットスターズが羽田空港第3ターミナルでUSDCによる店舗決済の実証実験を開始へ。QRコードを活用し、インバウンド旅行客がウォレットから直接支払い可能。加盟店は円建てで精算される仕組み。
09:30
XRP建て利回り商品「earnXRP」がフレアでローンチ、4〜10%の利回り目指す
アップシフト、クリアスター、フレアがXRP建て利回りボールト「earnXRP」を立ち上げた。XRP保有者が複雑な戦略を運用することなく利回りを得られる商品で目標利回りは4%から10%となる。
08:12
トランプメディア、451BTC追加購入で保有額10億ドル突破
トランプメディアが新たに451BTCを取得し総保有額が10億ドルを超えたと報じられた。第3四半期は5z480万ドルの純損失を計上したが仮想通貨戦略を継続している。
07:30
米仮想通貨特命官、CFTC・SEC新委員長を「ドリームチーム」と称賛
米ホワイトハウスのデビッド・サックス仮想通貨担当官がCFTC新委員長マイケル・セリグ氏とSECのポール・アトキンス委員長を称賛し、トランプ大統領が「ドリームチーム」を作ったと評価した。
07:20
仮想通貨投資商品、先週は1490億円超の資金が純流出
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約1,494億円の純流出だったと報告。ビットコインなどの銘柄別のデータも公開している。
06:30
ストラテジー社の米ドル準備金が3400億円超に、「仮想通貨の冬」に備え
マイケル・セイラー率いるストラテジーが普通株式の売却により7億4800万ドルを調達し、米ドル準備金を約22億ドルに増やした。仮想通貨の冬に備え配当と利払いを32カ月間カバーできるようにした。
06:05
JPモルガン、機関投資家向け仮想通貨取引の提供を検討=報道
これまで仮想通貨を否定してきたJPモルガン・チェースは機関投資家向けに仮想通貨取引サービスの提供を検討している。現物取引とデリバティブ取引が含まれる可能性がある。
05:50
ビットマイン、イーサリアム蓄積を継続 先週も約10万ETH買い増し
主要イーサリアム保有企業ビットマインが過去1週間で約10万ETHを追加購入し、保有が406万ETHに達したと発表した。弱気相場で買い増しを加速。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧