はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨・ブロックチェーン業界発展のため、米関連ロビー団体が規制当局に対して緩和を要請

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米首都における最新動向:ロビー団体・CFTC・国会
米国のデジタル商工会議所はブロックチェーン技術に対して国家的なレベルでの戦略プランを立てるべきだと、CFTCとCFPBへ勧めている。なお、本記事ではCFTCや仮想通貨推進派の国会議員の最新動向もまとめている。

米首都における最新動向:ロビー団体・CFTC・国会

米国のデジタル商工会議所(ロビー団体)が20日、ブロックチェーン技術に対して国家的なレベルでの戦略プランを立てるべきだと、CFTC(商品先物取引委員会)とCFPB(消費者金融保護局)へ勧めている。

デジタル商工会議所(Chamber of Digital Commerce) は2014年に設立された首都ワシントンD.C.を本拠地とするブロックチェーン、仮想通貨、デジタル資産などを促進する利益団体であり、2015年にはメガバンクJPモルガンの元責任者、Blythe Masters氏がアドバイザー・ボードに任命され、その後も活発的に活動を行っている。

これまで米政府は仮想通貨業界に対して忠告や規制の執行など比較的厳しい懐疑的態度を見せてきたが、同会議所の声明によると今後は政府からのブロックチェーン民間分野に対する明確にサポートする立場の表明が必要だとし、また規制や政策は「緩和的」である事が業界の発展に対して望ましいとしている。会議所創始者のPerianne Boring氏は同声明で以下の様に述べた。

他の発展国はブロックチェーン・デジタル資産の発展に力を入れている。米国も早急にブロックチェーン技術の影響力と可能性を認識する必要がある。先見の明があるリーダーとなるか遅れを取るか、の分け目に立っている。

CFTC、国会関連情報

先日、CFTCのコミッショナーBrian Quintenz氏はSECの仮想通貨擁護者であるHester Peirceコミッショナーとのhttps://bipartisanpolicy.org/events/the-year-ahead-for-capital-markets/超党派対談で、仮想通貨業界は自主規制団体の立ち上げを行うべきだと述べている。

仮想通貨市場をCFTCが全面的に監督する事は困難であり、仮想通貨に関する議論・合意の形成・実行、そして願わくば調査及び監査が出来る自主規制団体を業界内で立ち上げるべきだ。

このような団体なら利益相反・業務遂行・インサイダー取引・償還・カストディ・流動資産を考慮した、監査を遂行する事が出来るであろうと考えている。

仮想通貨業界に携わっている民間企業のみによる中立的なものになるだろうが、特別に国会の承認は必要だ。

さらに、CFTCの議長は以前から仮想通貨・ブロックチェーン業界に課す規制を最低限にした方が業界の成長を促進することができるとの見解を見せてきたが、共和党の国会下院議員Warren Davidson氏も同様の姿勢を見せており、ブロックチェーン・仮想通貨に対する「緩和的規制」を法律で定める事が必要だとし、民主党議員のDarren Soto氏と協力し合って昨年の12月に「Token Taxonomy Act 2018(トークン分類法案)」を提出した。

この法案は1933年の証券法と1934年の証券取引法および「Howeyテスト」の有価証券の定義に準拠せず、仮想通貨を「デジタル・トークン」として新たに定義する事を目的としたものだ。昨年の提出時には審議されなかったが、Davidson氏の15日のツイッターによると、改善された法案を近々再提出する予定である。

米国では連邦レベル以外にも、ワイオミング州において新たに3つの友好的な仮想通貨関連法案が正式に法律となった。

今後も業界に関わる法案、ロビー団体による提案が提出されていくと考えられ、この様な一連の動きが業界の発展と成長へ繋がっていくのを期待したいところだ。

CoinPost関連記事

米国初「仮想通貨を財産として認める」法案がワイオミング州で可決
米西部のワイオミング州が先月に続き、さらに2つの仮想通貨関連法案を可決した。仮想通貨の直接的保有を州政府では初めて財産として認めたほか、ブロックチェーン業界に対して友好的、かつ米国の仮想通貨事業が変わる法整備が次々に進められている。
▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

米初の仮想通貨を定義する法案を提出した国会議員「仮想通貨はSECでなく、CFTCの管轄下にあるべき」
昨年12月に仮想通貨をデジタル・トークンとして定義する法案『トークン分類法』を米国会へ提出したDarren Soto議員は、仮想通貨やデジタルアセットは、SECの管轄下に置かれるよりも、CFTCの監視下にあったほうが理想的であると強調した。
米初の仮想通貨を定義する法案が国会へ提出|有価証券とは異なる動きへ
米時間木曜日、米国会下院議員Warren Davison氏とDarren Soto氏は『トークン分類法』という米国初仮想通貨を法的に定義する法案を正式に提出した。最大の特徴は、仮想通貨を有価証券から分離させること。この動きは、全体仮想通貨業界に極めて良い知らせと期待されている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
13:45
トランプ大統領、イーロン・マスクに対する批判を再び展開、 『大きく美しい法案』巡る対立が再燃
「大きく美しい法案」をめぐり、トランプ大統領とイーロン・マスク氏の対立が再燃している。マスク氏の痛烈な法案批判に対し、トランプ氏は、マスク氏が率いる企業の政府補助金受給について政府効率化局(DOGE)で調査すべきと発言し、かつて盟友だった両氏の関係は緊迫感を増している。
13:20
アリゾナ州知事、押収仮想通貨の準備基金法案『HB2324』を拒否権行使
アリゾナのホブズ知事が犯罪捜査で押収した仮想通貨管理法案を拒否。地方自治体の協力阻害を懸念と声明。
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。
11:10
ナスダック上場DeFi Development Corp、1億ドル転換社債発行 ソラナ蓄積戦略を拡大
米初のソラナ準備金戦略企業DeFi Development Corpが1億ドル転換社債の私募発行を発表。調達資金でSOL購入継続、バリデータ運営による複利成長を目指す。
10:50
上場企業のビットコイン購入量24万BTC超えも、価格には反映されず その理由は?
2025年上半期に世界の上場企業が仮想通貨ビットコインを24万5510BTC購入しETF保有数の2倍超。前年同期比約5倍増でマイクロストラテジー戦略が拡散、企業準備金としての位置づけが確立された。
10:30
米SEC、仮想通貨ETFの上場基準を策定か 審査迅速化に期待
米証券取引委員会が、ビットコインなど仮想通貨ETF向けの汎用上場基準策定を検討していると伝えられる。19b-4様式省略により審査迅速化が期待される。
10:20
ETH1万ドル到達は『義務』と表明、イーサリアムに新組織誕生
仮想通貨イーサリアムに、イーサリアムコミュニティ財団という新たな組織が誕生。公式サイトで、イーサリアムの価格に特化した組織であると説明している。
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧