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米CFTC、急成長する予測市場の新規制案を公表 スポーツ賭けは容認

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • CFTCがイベント契約の評価枠組みを規則改正案で提示
  • スポーツ賭けは容認、テロ・暗殺賭けは制限対象に

予測市場規制の枠組み

米商品先物取引委員会(CFTC)は10日、予測市場のイベント契約を対象とした規則改正案を公表した。

今回の改正案は、規則40.11の改正と付録Fの追加を柱とするものだ。商品取引所法が列挙するテロ、暗殺、戦争、ゲーミング、または連邦・州法上の違法行為に「関連する」かどうかを評価する体系的な枠組みを設けるとともに、「関与」「ゲーミング」等の主要な法律用語を定義する。

承認・却下の判断は90日間のレビュープロセスを経て、契約ごとに行われる方針だ。

バイデン政権下でCFTCはゲーミング・戦争・テロ・暗殺に結びついたイベント契約を「公共の利益に反する」として制限する規則案を提案したが、この案は今年廃止された。

セリグ委員長は「規制当局が責任ある革新の妨げとなることなく、規制市場の健全性を守る」と述べた。

スポーツ賭けと違法賭けの線引き

CFTCはスポーツ関連のイベント契約について「公共の利益に関する懸念を引き起こす可能性は低い」との立場を示した。予測市場がスポーツ活動に基づく多様なイベント契約を既に上場してきた実績を踏まえた判断だという。

一方、テロ関連の線引きについても改正案は具体例を示している。「イスラム国が2026年6月中にバグダッドで10人超の民間人死者を出す武力攻撃を行うか」に関する賭けは「テロに関与する」と見なすのに対し、交通安全局による特定空港でのスクリーニング強化に関する賭けはテロに関与しないとしている。

この改正案は、2026年3月にCFTCが予測市場全般について公表した事前提案通知の一部を扱う。同通知はさらなる規則制定につながる可能性があるとしている。

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インサイダー取引訴訟の動向

今回の規制案策定と並行し、予測市場でのインサイダー取引を巡る訴追も進んでいる。ニューヨーク南部地区連邦地裁の判事は8日、ポリマーケットにおけるインサイダー取引容疑に問われているガノン・ヴァン・ダイク被告の公判期日を暫定的に12月7日に設定したと、ABCニュースなどが報じた。

検察側は、現役陸軍兵士だったダイク被告がベネズエラのニコラス・マドゥロ前大統領の身柄拘束を目的とした米軍作戦の機密情報を悪用し、分散型予測市場で40万ドルを超える利益を得たとして告発している。商品取引法違反3件に加え、電信詐欺および違法な金銭取引の罪に問われており、弁護側は7月31日までに起訴棄却の申し立てを行う予定だ。

CFTCもダイク被告を別途提訴しており、セリグ委員長は「市場での詐欺や操作、インサイダー取引に従事する者には法の総力を挙げて立ち向かう」と述べた。この裁判では、「マドゥロ前大統領の退陣」といったイベント契約が商品取引所法上のスワップに当たるかどうかも争点となっており、CFTCが予測市場に対してどの程度の規制権限を持つかという議論にも影響を与え得る。

一方、予測市場プラットフォームのカルシは今週、機密性の高い市場の取引者を対象とした雇用確認の義務化など、インサイダー取引・市場操作への対策を導入した。ポリマーケットも同様の不正抑止策を実施している。

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