WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン市場は調整の後期段階か、需要枯渇が顕著=グラスノード

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 短期保有者の95%超が含み損、利益圏はわずか3.3%
  • 損失確定が加速も持続的反発に必要な水準には未到達

ビットコイン損失確定が加速

オンチェーン分析企業グラスノードは6月10日、週間市場レポートを発表。現在のビットコイン(BTC)市場は、降伏(キャピチュレーション)の深化と需要の枯渇という特徴を持つ、調整の後期段階の特徴を示していると分析した。

さらなる下落前の踊り場なのか、真の底値形成なのかを見極める段階にあるとも述べている。

市場の割安度を測るAVIVレシオのzスコアは-1.06(一時-1.09)を記録し、歴史的な分布において「極端に低い価格帯」に位置している。

AVIVレシオとは

スポット価格(市場の現物価格)とアクティブな投資家の平均取得価格であるトゥルーマーケットミーンを比較した指標のこと。zスコアとは、現在の指標が過去の平均的な水準からどの程度乖離しているかを示すものだ。この数値が「0」の地点がディスカウント(割安)とプレミアム(割高)の境目である。

グラスノードは、こうした割安圏にあるにもかかわらず、価格に目立った反発が見られないことは、市場心理に根強い恐怖があることを示唆すると指摘した。

短期保有者

出典:グラスノード

短期保有者の供給量のうち、利益が出ている割合はわずか3.3%に過ぎず、95%以上の短期保有者が含み損を抱えている状態だとも述べる。

グラスノードは、キャピチュレーション(降伏)の兆候があるとも指摘した。実現損失の加速を示すSTH-SOPR(短期保有者がビットコインを売却した際の利益や損失の状況)のzスコアは-1.86となっており、これは深刻な降伏のしきい値とされる-2に迫っている。

損失の確定が加速していることを示しているが、持続的な反発に必要なレベルの損失確定にはまだ達していない可能性があるとも続けた。

なお、一般的にキャピチュレーションとは下落や含み損に耐えられなくなった投資家が、損失を確定させて一斉に売りに出る局面のことである。

この点については、クリプトクアントも過去30日間で売り手が計上した損失は、過去の弱気相場と比べるとまだ少なく、市場にはまだ意欲的な売り手が残されていることが示唆されると分析している。

関連記事:ビットコイン、バリューゾーン入りも需要縮小で底値は未確定=クリプトクアント

クリプトクアントが仮想通貨市場の週間レポートを発表。ビットコインはバリューゾーンに近づいているものの、需要が落ち込んでおり強気転換の条件は揃っていないと指摘した。

デリバティブ市場も慎重姿勢

デリバティブ市場の状況に関しては、64,000ドルから70,000ドルの間に集中していたロングポジションが強制清算され、過剰な投機が市場から一掃されたと指摘した。

ビットコインの下落を受けて、インプライド・ボラティリティ(オプション市場が織り込んでいる将来の価格変動予想)は大幅に上昇した。また、トレーダーが価格変動リスクに備えて支払うボラティリティ・リスク・プレミアムは依然として高水準だと続ける。

インプライド・ボラティリティ

出典:グラスノード

オプション市場でプットオプション(売る権利)とコールオプション(買う権利)の価格差を示すスキューが急上昇した。トレーダーが下落リスクへの備えとしてプットオプションに高いプレミアムを支払っており、ヘッジ需要が大幅に高まっていることを示すとグラスノードは述べた。

グラスノードは、総合的に見ると、市場は降伏局面へとさらに移行しているように見えるとの見解を示した。

また、マクロ経済環境の面からは、ビットコインが持続的に回復するためには、米ドル指数(DXY)が99を下回るか、10年債利回りが4.2%程度まで低下する必要があるだろうと推論している。

関連記事:「純購入者の立場は変わらない」ストラテジーCEO、ビットコイン売却の狙いを説明

ストラテジーのCEOは11日のCNBC独占インタビューで、5月末の32BTC売却について市場への機能確認・税務対策・投資家向けシグナルの3点を挙げて説明した。同社は6月1〜7日に1,550BTCを購入しており、純購入者の立場を維持している。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06:50
米CFTC、個別株の無期限先物の取引開始を可能に
米CFTCのセリグ委員長は、個別株を対象にした無期限先物の取引を、CFTC登録の取引所で初めて開始できると発表した。仮想通貨市場で普及してきた商品が米国の規制市場に上陸する。
06:20
予測市場が「青い津波」予想、仮想通貨に関わるオハイオなど4州も民主党優勢 米中間選挙
米中間選挙で予測市場のカルシとポリマーケットは、民主党の上院過半数を75%前後と予想した。仮想通貨団体が資金を多く投じたオハイオ、テキサス両州と、クラリティー法案に反対した共和党議員が出馬するメイン州でも、民主党候補の勝率は7割を超えた。
05:50
ハッキングを受けたMercado Bitcoin、顧客は被害を負担しないと説明
メルカド・ビットコインは4日、2日の不正流出事案で被害資産が3,630万ドル相当に上り、1,290万ドルをブロックしたと発表した。サービスは停止中で、段階的な再開を計画している。
11/03 火曜日
20:20
民主党が議会を制したら仮想通貨市場の法整備に逆風か、米中間選挙は今夜投票
米中間選挙で民主党側が大勝した場合、仮想通貨規制は法案の成立から調査・監視へ軸足が移る可能性がある。クラリティー法案が停滞し続け、トランプ大統領の家族の事業への調査が強まるとの見方が出ている。
12:15
メタプラネットが253億円の自社株買い ビットコイン購入配分を80億円戻す
メタプラネットは10月の自社株買いが約253億円に達したと報告した。社債80億円を完済し、その分仮想通貨ビットコイン購入への配分が増えた。
11:18
ビットコイン8万ドル割れ、ウィンターミュートは7.68万ドルを注視
仮想通貨トレーディング企業ウィンターミュートは2日の週次レポートで、ビットコインが8万ドルを下回ったと指摘した。バイナンスの約63億ドル流出後に15億ドル規模の清算が発生。次に維持すべき水準として約7.68万ドルの50週移動平均を挙げた。
10:38
米SEC、トークン投票だけでは「管理者」に当たらず FAQで見解
米SEC企業金融局は11月2日、仮想通貨の分類に関するFAQに3問を追加した。互いに関係がなく協調の取り決めもない広範なガバナンスの参加者は、原則としてネットワークの実質的な管理者(中央当事者)に当たらないとのスタッフ見解を示し、管理者と見なされる権限の具体例も挙げた。
10:15
EU拠点の組織から167億円以上の仮想通貨が不正流出の疑い
ZachXBT氏は、EU圏の組織が複数の取引所口座から1億600万ドル超を不正に引き出された疑いを報告した。資金はイーサリアムやモネロに換えられ移動されているところだ。
09:35
北朝鮮、バイナンス流出の関与を否認 FBIに「重大な政治的挑発」
北朝鮮の金与正氏は、バイナンスから60億ドル超の仮想通貨が盗まれた事件を北朝鮮の犯行としたFBIの発表に反発し、「重大な政治的挑発」と非難する談話を出した。過去最大とされる流出の経緯をまとめた。
08:50
SBI、米エレボール銀行に1億ドル出資へ ステーブルコイン入出金に対応
SBIホールディングスが米デジタルバンクのエレボールに1億ドルを出資する。同行はステーブルコインの入出金やブロックチェーン決済に対応し、2026年2月の開業後、預金は70億ドルを超えた。同行の事業内容と出資の狙いをまとめる。
08:16
ブラジル大手取引所Mercado Bitcoin、推計63億円超流出で入出金停止
ブラジルの大手仮想通貨取引所Mercado Bitcoinが2日、セキュリティ事案を受けて入出金を停止した。Hypernativeの推計では63億円超相当が流出。同社は顧客被害やデータ流出はないとし、5ネットワークの送金先アドレスを公開した。
11/02 月曜日
19:21
ステーブルコインの100万円上限、金融庁研究会で議論 全銀協は慎重
金融庁は2日、デジタル・分散型金融に関する研究会の第2回会合を開き、ステーブルコインの100万円上限やレンディング規制を議論した。JPYCとSBI VCトレードが上限の見直しを求めた一方、全銀協は慎重な検討を求めた。
14:55
米上場企業、5833BTCのビットコイン売却か担保化を検討 バイナンス事件受け
米ナスダック上場のネクスト・テクノロジーが、保有する約5,833BTCの売却または担保設定を取締役会で承認した。バイナンスの不正流出事件を受け、カストディリスクの高まりを理由に挙げている。
14:10
DeFiサイトなど15ドメインに不正リダイレクト 訪問者の資金抜き取り
Name.comは顧客ドメイン15件が不正にリダイレクトされたと発表した。DeFiサイトでのEVM系流出額は約13.8万〜20.2万ドルと推計されている。
13:05
SBI VCトレードのJPYSCレンディング残高、100億円を突破
SBI VCトレードは2日、円建てステーブルコインJPYSCのレンディング(貸コイン)残高が100億円を突破したと発表した。取扱残高も300億円を超えた。利用料の計算方法と、貸出中のJPYSCが分別管理の対象外となる点など、利用者が負うリスクを整理する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧