WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン、買い集め広がるもリスク残存 底打ちの確証なし=グラスノード

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 含み損BTCが含み益を上回る1,083万BTCに
  • 現物ETF資金流出が加速、機関は守りの姿勢

蓄積広がるが底打ちは未確定

オンチェーン分析企業グラスノードは1日、週間市場レポートを発表。ビットコインは6万ドルを割り込み、機関投資家の資金流出やオプション市場の守りの姿勢が引き続き市場心理を圧迫しているが、水面下では、長期保有者と忍耐強い買い手が供給を吸収し始めており、底打ちプロセスの初期段階を示唆していると分析した。

ビットコインの蓄積トレンドスコアは過去1か月で大幅に上昇し、投資家層全体に買い活動が広がっている。数か月間の売却傾向が続いていたが、ほとんどのウォレット・グループが再び蓄積へと移行しており、最近の調整局面が新たな需要を引き付け始めていることを示す。

現在、小規模保有者(1BTC未満)と100~1,000BTC保有者の間で最も強い蓄積トレンドが見られている。一方、1,000~10,000BTCウォレットを含む大規模保有者グループも、サイクル初期ほどではないものの、純買いに転じた。

BTC: Accumulation Trend Score by Wallet Size (30d)

出典:グラスノード

グラスノードによると、こうした複数のグループの動きは、価格下落を経て信頼感が回復しつつあることを示唆している。過去データからは、ウォレットサイズを問わず広範に買い集めが行われる時期は、長期的な市場回復に向けた強固な基盤となることが多かった。ただし、この先も買いが継続することによる裏付けが重要となる。

また、レポート発表時の最新データでは、含み損状態にあるビットコインは約1,083万BTCであるのに対して、含み益状態のビットコインは922万BTCにとどまっている。こうした状況は、過去には投げ売りが見られる時期と重なってきた。

投げ売り局面では、より強固な意志を持つ投資家がビットコインを吸収する条件が整う傾向もある。グラスノードは、投資家の収益性の急激な低下からは、より確信を持つ投資家へとビットコインが移行するフェーズに入りつつあることが示唆されると続けた。

BTC: US Spot ETF Net Flows [USD] (7d Moving Average)

出典:グラスノード

一方で、米国のビットコイン現物ETF(上場投資信託)からの資金流出は加速。このことは、機関投資家が守りの姿勢を崩しておらず、最近の価格下落局面で買い向かうのではなく、エクスポージャー(保有リスク)を縮小させていることを示す。

蓄積する投資家も増える一方で、ETFからは機関投資家資金が流出を続けているという乖離が見られる状況だ。グラスノードは、今後、投資家全体の信頼感回復を確認する上ではETFへの資金流入が安定することが重要になると述べた。

関連記事:ビットコイン長期保有者利益が圧縮、売却せず保有量は最大に=アナリスト

ビットコインの長期保有者が抱える評価益が薄まり、MVRV(市場価値とコストの比率)は3年ぶりの低水準に。一方で保有量は約1,610万枚と過去最大を記録し、売却の動きは低調なまま。

先物市場については、無期限先物市場のハイパーリキッドでレバレッジをかけたロングポジションが積み上がっており、反発の燃料にも清算リスクにもなり得る両刃の状態だと指摘した。

ビットコイン価格が下落基調にあるにもかかわらず、ネット・ロング・エクスポージャー(買い持ち高)は着実に増加している。こうした中、ビットコインの買いが売りを上回れば、大量のロングポジションが急激な回復の原動力となる可能性がある。しかし、サポートラインが維持できなくなった場合にさらなる下落を招くリスクも存在する状況だ。

ビットコインのインプライド・ボラティリティ指数(市場参加者が予想する今後30日のビットコイン変動率)は、市場の底打ち時に歴史的に見られたような「恐怖」の水準にはまだ達していない。

グラスノードは、総合的に見て、ビットコインが蓄積局面へと移行しつつあることは示唆されるが、確証はまだ得られていないと結論した。底値が固まり持続的な上昇トレンドが出現する前に、まだ価格が急落する可能性もある局面だと分析している。

関連記事:シティ、ビットコイン目標8万2000ドルに下方修正 イーサリアムも引き下げ

シティグループがビットコインの12カ月目標を8万2,000ドルに、イーサリアムを2,240ドルに引き下げた。ETFへの資金流入想定をゼロに修正した背景と、6月に過去最大となったETF流出、仮想通貨備蓄企業の売却動向を解説する。

関連: ビットコイン(BTC)の今後・将来性【2026年6月】有識者7名の価格予測と2030年シナリオ

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/17 月曜日
16:24
米消費者信頼感が最低水準、ビットコインは資金流入蚊帳の外=グラスノード
オンチェーン分析のグラスノードは17日、米消費者信頼感が過去最低水準に落ち込む一方で株式市場が最高値を更新していると指摘した。資金は株式・AI関連銘柄・コモディティへ向かい、ビットコイン(BTC)はこの流れの外に置かれているという。
15:08
イスラエル最大の規制下仮想通貨ブローカー「Bits of Gold」で顧客情報流出の可能性 
イスラエル最大手の仮想通貨ブローカーBits of Goldで、外部委託システムへの不正アクセスにより顧客の氏名・連絡先・本人確認情報などが流出した恐れがある。資金や仮想通貨、秘密鍵への影響はないが、漏洩したデータを利用したフィッシング詐欺などへの注意を呼びかけている。
12:52
ハーバード大学、ビットコインETF「IBIT」の売却停止 チューダー氏ファンドは増加
2026年4~6月期の開示で、ハーバード大学基金がビットコイン現物ETF売却を停止したことが判明。UAE政府系ファンドやポール・チューダー・ジョーンズ氏のファンドの動向も解説する。
11:13
SafePal、注文追跡プラグインに不正アクセス 約4万人に影響
仮想通貨ウォレットのSafePalが、注文追跡プラグインの認可不備で顧客情報に不正アクセスがあったと公表した。影響は約39,798人で、氏名や住所、電話番号などが流出したという。シードフレーズや秘密鍵は無事としている。
10:42
JPモルガン、ポリマーケット口座解消 IPO関与に意欲=報道
JPモルガン・チェースが2025年10月、ポリマーケットとの銀行取引を打ち切っていたと英FTが報道。同社は移管先を非公表としつつ、JPモルガンとは「緊密な関係」を維持しているとコメント。IPO実現時の引受関与も視野に入れているという。
09:38
macOS「画面共有」脆弱性が悪用され不正マイニング被害、アップルは緊急パッチ公開
オランダ当局が、macOSの脆弱性悪用により、侵害端末でプライバシー仮想通貨モネロの不正マイニングが行われていたと報告した。アップル社は8月6日に緊急パッチを公開している。
08:34
ビットコイン含み益比率53%に回復、需要回復は未確定=アナリスト
オンチェーンアナリストのアクセル・アドラー氏が分析。BTCの含み益保有者比率は過去1カ月で48%から53%に回復したが、コールドカード被害によるLTH供給の減少も影響しており、需要回復の確証はまだ得られていないと指摘した。
07:51
10年以上未移動のビットコイン、供給量の約18%に 紛失の可能性も
ビットコイン(BTC)の発行済み数量が2,007万BTCを突破する中、10年以上移動していないBTCは356万BTCに達し、流通供給量の約17.7%を占めた。CryptoQuantアナリストの分析とCZ氏の見解から、実質的な供給量の縮小が市場で改めて注目されている。
08/16 日曜日
11:30
ビットコインCPI通過も中東リスクで上値重く、来週も軟調継続か|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による週次レポート。米CPI・PPIのインフレ鈍化で9月利上げ観測は後退したものの、米・イラン和平進展なく原油高リスクが継続。先物資金調達率の上昇によるロスカットリスクにも警戒が必要な局面を解説。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(8/14)|ヘイズの相場分析・BTCのフォーク・ETHのロードマップ刷新のまとめ
今週は、アーサー・ヘイズ氏の仮想通貨ビットコインの相場予想、ビットコインのeCashフォーク、イーサリアムのロードマップ大幅刷新に関する記事が関心を集めた。
08/15 土曜日
13:45
イーサリアム、ポスト量子暗号のハッシュ関数を従来型へ転換方針
イーサリアム財団のドレイク氏が、L1の耐量子コンピュータ暗号で使うハッシュ関数を従来型のSHA2などへ切り替える方針を発表した。セキュリティと開発速度の両立が期待される。
13:10
米上場ハイパースケール・データ、685BTCのビットコイン売却しAIデータセンター拡張へ
米ハイパースケール・データは685BTCのビットコインを売却し約4300万ドルを確保、負債を約3000万ドル分圧縮した。資金はミシガン州データセンター拡張に充当し、マイニングは継続する方針だ。
11:25
コンヴァノ、保有暗号資産の売却を完了 損失は約3億円
上場企業コンヴァノは13日、保有する仮想通貨について8月10日付で売却を完了したと発表した。売却損は約2億9,800万円で、2027年3月期第2四半期の連結会計期間に計上する予定だ。
10:30
メタプラネットが「BitBonds」創設、初回社債発行完了
メタプラネットが社債発行プログラム「BitBonds」を創設し、総額約2億円の社債発行を完了した。2026年12月期中間決算は増収増益もビットコイン評価損で純損失となった。
10:05
ヴァンエック、「ビットコインは底打ち近い」と見解
米資産運用会社ヴァンエックがビットコイン市場停滞は4年サイクルの一部であると述べ、独自フレームワークを基に底打ちが近い可能性を指摘した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧