WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン急落、クラリティー審議入り否決を受け|仮想NISHI 仮想通貨アナリストが相場分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

クリプト市場マーケットレポート(9/16日 AM7時執筆)

寄稿者:仮想NISHI仮想NISHI
クリプトアナリスト。BTC Status Alert制作協力者、DECOCHARTの企画・監修者。著書に『暗号資産の裏・投資戦略』。日本の業界に必要な投資関連情報の配信に携わっている。

仮想通貨ビットコイン(BTC)は16日未明から朝にかけて急落し、24時間で最大約5,000ドル幅の下落となった。

出典:CoinPost Terminal

下落の主因として、日本時間未明に米上院で行われたクラリティー法案を巡る採決である。同法案は審議入りに必要な支持を得られず、成立への道筋が大きく後退した。米国における暗号資産規制の明確化に期待していた市場に失望が広がり、ビットコイン売りが強まった。

加えて、イラン情勢の緊迫化を背景とした原油先物価格の上昇や、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた米長期金利の上昇も、暗号資産市場の下押し要因となった。

解説記事:米クラリティー法案、上院で審議入り採決失敗 60票に届かず

米上院は16日未明(日本時間)、クラリティー法案の審議入りに向けた手続き採決(討論終結投票)を通過させられなかった。トランプ大統領の資産を巡る倫理条項への懸念が背景にあり、法案の今後の先行きは不透明感が強まっている。

9月15〜16日相場状況

成行注文の動向を見ると、現物市場、デリバティブ市場ともにクラリティー法案を巡る採決後から売り優勢の状態が続いている。

一方、オプション市場ではプットのインプライド・ボラティリティ(IV)とコールIVがほぼ均衡しており、オプション市場が一方向への大幅な値動きを強く織り込んでいる状況ではない。足元の方向感は比較的中立的である。

流動性と清算の状況を見ても、急落局面で発生した清算を市場の流動性が徐々に吸収できる状態となっている。連鎖的なロスカットによって下落がさらに加速する局面からは一旦脱し、市場は短期的に落ち着きを取り戻しつつある。

現状分析(9月16日 7時時点)

クラリティー法案が実質的に不成立となったことで、米国の暗号資産推進政策に暗い影を落とす結果となった。米上院では民主党議員がそろって反対票を投じたほか、共和党からも一部造反が出ており、超党派での法整備の難しさが改めて浮き彫りとなった。

中間選挙を控えるなかにおいて、暗号資産を推進してきたトランプ政権の政策遂行力に対する不安に加え、同法案に反対する民主党の動向についても、市場参加者の警戒感が高まりやすい状況である。

解説記事:ウォーレン上院議員、クラリティー法案不支持でも法制化には意欲

上院銀行委員会のエリザベス・ウォレン議員は、クラリティー法案自体は支持しないものの仮想通貨規制の法制化には意欲を示した。中間選挙後の上院勢力次第で、同氏の主導権が今後の法案審議を左右する可能性がある。

一方、市場は急落後にいったん落ち着きを取り戻しているものの、目先にはFOMCという重要イベントが控えている。市場参加者の間では利上げ観測が強まっており、金融政策を巡る不透明感は依然として大きい。

金利を生まない資産であるビットコインにとって、金利上昇は相対的な投資妙味を低下させる要因となりやすい。政策面の不透明感と金融引き締めへの警戒が重なるなか、当面は上値の重い軟調な値動きが続く可能性がある。

  • 9/16日 米小売売上高
  • 9/17日 米連邦公開市場委員会(FOMC)
  • 9/18日 日銀政策決定会合
Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/05 月曜日
21:35
メタプラネットが資本配分方針再改定、ビットコイン85〜90%・戦略投資10〜15%が目安
メタプラネットは5日、資本配分方針を再改定し、総資産の85〜90%程度をビットコイン、10〜15%程度を戦略投資枠に充てる目安を定めた。9月30日時点の保有量は44,000BTCのビットコインに達した。
21:25
ストラテジー、3週連続でビットコイン追加取得 848000BTCに到達
ビットコイン保有最大手ストラテジーは5日、10月1日から4日に334BTCのビットコインを取得したと明らかにした。購入は3週連続で、資金は普通株の売却純額1,570万ドルとUSD現金1,300万ドルだった。
18:20
ステーブルコインだけで暮らせるか 業界3氏が○×で回答
ステーブルコインだけで暮らせるか。AI・オンチェーン金融サミットで、SMBC・JPYC・Startaleの3氏が国際送金やトークン化預金、納税、日本円ステーブルコインの必要性を○×形式で議論した。
16:41
国内暗号資産の現物取引高、8月は7644億円 2カ月ぶり増加
日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)が8月の取引統計を公表。国内の暗号資産(仮想通貨)現物取引高は7,644億円で前月比13.4%増、証拠金取引も19.0%増えた。銘柄別ではビットコインが6割を占め、利用者預託金は3.5兆円まで増えた。
16:10
金融審、成長資金と保険でWG設置 委員がオンチェーン金融に言及
金融庁は8月31日の金融審議会総会の議事録を公開した。成長企業への資金供給と保険制度の2テーマでWGを設置。委員からはブロックチェーンを基盤とするオンチェーン金融の制度整備を中長期で検討すべきとの意見が出た。
15:45
NOT A HOTEL、住宅事業に参入 NAC発行元グループが新会社設立
NOT A HOTELを展開するNOTAが新会社「NOT A HOUSE」を設立し、住宅「POD」の予約を始めた。価格は1棟6980万円から。グループは暗号資産NACを発行し、2024年にGMOコインでIEOを実施している。
14:58
平将明氏が語るオンチェーン金融、次の提言はアセットとウォレット
AIエージェントが自ら決済する時代に向け、日本はどう備えるのか。AI・オンチェーン金融サミットのクロージングで、平将明衆議院議員が自民党PT提言の狙いと国家戦略化の道筋、次の提言で扱うアセットとウォレットの論点を語った。
14:49
OKXとICEの合弁、SECに通知 トークン化米国株を24時間取引へ=報道
OKXとNYSE親会社ICEの合弁OKXICEが、トークン化した米国株を24時間取引する施設の開設をSECに通知した。9月導入のSECの「イノベーション免除」を活用し、60銘柄超から始める計画。保有者には配当や議決権も付与される。
14:00
英大手金融機関の幹部71%、トークン化が金融サービスを変革と予想 ロイズ調査
ロイズの第10回「金融機関センチメント調査」で、英国の大手金融機関幹部の71%がトークン化による金融サービスの変革を予想した。期待するメリットなどについても回答している。
13:46
AI関連の仮想通貨が9月に54%上昇、グレースケールが分析
グレースケールは、AI関連の仮想通貨が9月に54%上昇し、市場全体の24%を上回ったと報告した。AI関連市場を代表する銘柄としてNEAR、TAO、WLD、VVVを取り上げた。
13:20
金融大手UBS、トークン化やステーブルコインで求人
UBSがニューヨークにおけるデジタル資産分野の求人2件を公開した。ステーブルコインやトークン化商品のプロダクトマネージャーと流通担当を募集している。
13:10
DCPとPacific Meta、トークン化預金の事業化支援で連携
トークン化預金の事業化に向け、DCPとPacific Metaが連携する。金融機関の発行支援からブロックチェーン開発、事業会社のユースケース企画までを一体で担い、PoCから商用化に向けた案件を順次立ち上げる。
11:29
日立、暗号資産・ステーブルコイン向けAML監視サービス開始
日立製作所が暗号資産(仮想通貨)やステーブルコインの取引を対象とするAMLモニタリングサービスの提供を10月1日に開始した。取引前・取引後・トークン流通の3機能を備え、金融庁FinTech実証実験ハブの支援を受けた実証の成果を生かす。
10:30
S&P、DeFi融資ボールトのリスク評価手法を発表 市場規模は2年で6.7倍
S&Pグローバル・レーティングは4日、オンチェーン融資ボールトのリスク評価手法「ボールト・リスク評価(VRA)」を発表した。キュレーターやプロトコルなど6項目でリスクを分析し、個別評価は後日公表する。預かり資産は約100億ドルに拡大した。
09:50
日本政府、対露追加制裁 仮想通貨取引所ガランテックスなどが対象
日本はロシアへの追加制裁で、仮想通貨取引所ガランテックスなど33団体・9個人を資産凍結等の対象に指定した。「影の船団」への規制や、第三国4団体への輸出禁止も実施する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧