- Giancarlo理事長最後の登壇、終始仮想通貨の親和派
- 米CFTCの理事長を務めるGiancarlo氏は「国際先物産業会議」にて、同局における仮想通貨・ブロックチェーン技術などの技術的発展に応対するための「4つの基礎」に言及。4月の任期満了を迎える理事長のこれまでの方針とは?
Giancarlo理事長最後の登壇、終始仮想通貨の親和派
米CFTC(商品先物取引委員会)の理事長を務めるGiancarlo氏は3月13日に行われた国際先物産業会議 の「デジタル市場の将来」のテーマにて、「CFTCが日進月歩で進む、仮想通貨・ブロックチェーン技術も含む市場と技術的発展に対応するために、4つの基礎を定めている。」と、下記のようにリストアップした。
- 技術発展の迅速なペースと適切な規制手段を予測した指数関数的な成長の考え方を採用すること
- ブロックチェーンなどのデータベースを独自で分析できる「量的規制者」になること
- ビットコイン先物の開始を見届けたように、「市場ベースの解決策」を用い、技術革新の価値を見極めること
- CFTCのフィンテック内部ステークホルダー「LabCFTC」を立ち上げたこと
LabCFTCとは、CFTCのコミッショナー、スタッフに対して技術の革新や市場状況に関する説明を行う部門で、グローバル規模で他国の規制当局とも連携を締結している。
Giancarlo理事長によると、「LabCFTCは立ち上げから2年間、すでに250以上の技術革新企業と共同で交流・模索をしてきた」とのことだ。
Giancarlo理事長は今年4月13日をもって任期が満了するため、今回の会議で最終の公開登壇発言となり、その後はHeath Tarbert氏が就任する予定だとされている。
同理事長は、これまで、仮想通貨・ブロックチェーン業界に対して、「害のない規制方針を取るべき」や、「ビットコイン先物は投機バブルを仕留めた」などの意表を示してきており、『仮想通貨親和派』として親しまれている。
Giancarlo理事長のこれまで取ってきた方針がCFTCの新理事長にどのように取り扱われるか注目するべきと言えるだろう。
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