はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SEC仮想通貨部門責任者 今後の業界に春は来る|規制当局との協力体制が鍵

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米SEC仮想通貨部門責任者が登壇
米SECの仮想通貨専門部門の責任者を務めるSzczepanik氏は、今週金曜日にテキサスのオースティンにて開催されたカンファレンス「SXSW」に登壇し、仮想通貨・ブロックチェーンの規制をテーマに議論を行った。

米SEC仮想通貨部門責任者が登壇

米国証券取引委員会(SEC)の仮想通貨専門部門の責任者を務めるValerie Szczepanik氏は、今週金曜日にテキサスのオースティンにて開催されたカンファレンス「SXSW」に登壇し、仮想通貨・ブロックチェーンの規制をテーマに公演を行った。

その中で、Szczepanik氏は以下のように述べ、仮想通貨市場の発展には規制が必要であり、規制当局との協力関係の重要性を訴えた。

仮想通貨の春を迎えるためには、(企業が)規制当局と協調するしかないと考えている。

また今後、仮想通貨の春を迎えることになるだろうとも思う。

これらの発言を行う際、SECのFinHubがとる仮想通貨業界へのアプローチ事例を例に挙げた。

それは、以前セキュリティ企業Gladius Network社が未登録ICOを行った容疑に関して、同社は自己申告を行い、規制当局の調査にも協力的であったことから、SECは一切の処罰を下さなかったというものだ。(有価証券としての再申請を促した)

このような事例でみられるように、米SECは、仮想通貨企業に対して、これまで曖昧であった法律の中で、行なった事例でも、規制当局との適切な対処を行うことが必要であるとした上で、包括的な厳しい規制を行うよりも、企業と規制当局が今後協力し合う関係性を保てることがより良いだろうと言及した。

Q&Aセッションにおいて、こうしたSECの規制に対するアプローチは、明瞭なガイドラインを与えないため、経営者側の判断が難しくなるという欠点があるとしつつも、原則としてこのアプローチをとった方が、イノベーションを推し進めることができるだろうと話している。

同氏は以下のように述べた。

規制が明白でないことで、規制当局には、より柔軟性が生まれる。

新たな規制制度を提案する際に、よく熟慮されていなければ、最終的に、技術的混乱を招くかもしれない。

また同氏は、より規制の緩い環境を求めて一部の企業は米国から海外へと拠点を移す可能性があることを指摘したが、「正しく規制がなされた場合、それがゴールドスタンダードになる。」と語り、より厳しい米国の規制に従う企業が、最終的に大きなチャンスを掴むだろうとした。

同氏は、DLT及び仮想通貨の将来性についても言及し、このセッションを締めくくっている。

DLTについて世界各地の規制当局は互いに連絡をいつも取り合っている。

DLTがいかに効率性を向上させるかについて、世界中が大いに期待している。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

米SEC、未登録の仮想通貨ICOプロジェクトに罰金を下さず|今後の重要事例に
SEC(証券取引委員会)は米時間20日、2017年末にICOで約14億円の資金調達を行った米Gladius社を「未登録ICO」として取り締まりした事を発表した。今回の事例がなぜ重要なのかを解説。
米SEC長官、次の「ビットコインETF審査」を4月上旬に控え可否判断に再び言及
米SEC長官Jay Clayton氏は、次回のビットコインETF可否判断日程を4月上旬に控えている今、承認に必要な条件について改めて言及した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/25 木曜日
13:50
アステリア、JPYC企業利用支援の「JPYCゲートウェイ」発表
アステリアは企業向けJPYC入出金管理サービス「JPYCゲートウェイ」を発表。ウォレット管理やガス代負担など企業利用の課題を解消し、100以上の既存システムと連携可能。2026年1月よりβ版提供開始。
13:30
2025年世界仮想通貨浸透率ランキング、日本は47位
Bybitは2025年世界仮想通貨ランキングで、79カ国をユーザー浸透度、取引利用度、制度整備度、文化的浸透度の観点から相対的に評価。シンガポールと米国が上位にランクインし、日本は47位となった。また国別の一人当たりGDPから分析したところ、投資主導型と実用主導型の二つの採用パターンが明確となった。
12:13
ビットコイン価格予想が二極化 来年の37000ドル悲観論と最高値更新説の根拠は
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+%の1BTC=87,850ドルに。 ビットコインが一時的に88,000ドルを上回ったことは、米国上場…
11:44
仮想通貨投資大手が大規模取引か、ワールドコインに3000万ドル投入の可能性
マルチコイン・キャピタルと関連するウォレットが24日、ワールドコイン(WLD)6000万トークンを約46億円で購入した疑いが浮上。オンチェーンデータ分析サービスが報告。WLD価格は史上最高値から95%下落中。
10:30
個人投資家が計22億円の詐欺被害に、米SECが仮想通貨企業などを起訴
米SECは、複数の個人投資家から最低でも計約22億円をだまし取ったとして仮想通貨企業などを起訴。詐欺の手口を説明し、投資家に注意喚起を行っている。
10:22
Aave、所有権紛争でDeFiガバナンスの課題が表面化
大手DeFiプロトコルAaveで深刻なガバナンス対立が発生。年15億円超の収益配分とブランド資産の所有権をめぐり、DAOとAave Labsが対立。Snapshot投票では反対が過半数を占め、DeFi業界のガバナンス課題を浮き彫りに。
10:05
2026年の仮想通貨市場に期待できることは? Presto Researchがビットコイン16万ドル予想
Presto Researchが2026年の仮想通貨市場を展望。ビットコイン16万ドル到達の可能性、量子耐性議論、アルトコイン投機時代の終焉など様々なトレンドを予想している。
08:30
EUの仮想通貨税務透明性法「DAC8」、2026年1月1日に発効
EUの新たな税務透明性法DAC8が2026年1月1日に発効する。仮想通貨資産サービスプロバイダーは同日からEU居住ユーザーの取引データ収集を開始し、2027年9月までに最初の報告が必要となる。
07:35
ビットコイン現物ETF、4日連続で資金が純流出
仮想通貨ビットコインの米国の現物ETFは、23日の資金フローが約294億円の純流出で、これで4日連続の純流出となった。有識者が要因を分析している。
07:12
サークルを騙る偽の金・銀トークン化サイトが出現、同社が注意喚起
USDCステーブルコイン発行企業サークルを名乗る偽のプラットフォームが12月24日に登場し、トークン化された金と銀の取引を提供すると宣伝していた。サークルの広報担当者は偽物だと否定。
06:15
アーサー・ヘイズがイーサリアム売却継続、DeFiトークンに資金移動か
アーサー・ヘイズ氏が過去1週間で1800ETH以上のイーサリアムを売却し、仮想通貨ENA、PENDLE、ETHFIなどのDeFi銘柄に資金を振り向けている。ポートフォリオのリバランス計画の一環とみられる。
05:50
マウントゴックスハッキング容疑者関連ウォレット、177億円相当ビットコインを売却か
マウントゴックスハッキング容疑者に関連するウォレットが過去1週間で1300BTCを取引所に送金した。10月以降の総売却額は2300BTCにのぼる。
12/24 水曜日
17:57
2025年の調整局面 過去サイクルの「仮想通貨の冬」との違いは?
2025年後半、仮想通貨市場は調整局面を迎えている。しかし過去2度の「冬」とは決定的に異なることがある。トランプ政権の支援、ETF普及、規制整備が同時進行。従来の4年サイクルが崩れる可能性も。2026年の市場展望を専門家の見解とともに解説する。
16:51
ガーナで仮想通貨取引が合法化、2024年取引高は4700億円規模
アフリカのガーナ議会が仮想資産サービスプロバイダー法案を可決し、約300万人が利用する仮想通貨取引を正式に合法化。中央銀行がライセンス発行・監督を担当し、2024年の取引高は4,700億円規模。個人の取引を保護しつつ、事業者には厳格な規制を適用する新たな枠組みを解説。
14:17
ビットコインとイーサリアムに資金集中 仮想通貨市場は年末調整局面へ=Wintermute分析
大手マーケットメーカーWintermuteの分析によると、仮想通貨市場ではビットコインとイーサリアムへの資金集中が加速。機関投資家は夏以降一貫して買い圧力を維持し、個人投資家もアルトコインから主要通貨へローテーションを開始している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧