はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

『トルコリラ急落の影響も』藤巻議員が仮想通貨ビットコイン高騰に言及

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

藤巻議員が仮想通貨ビットコイン高騰に言及
税制改正を提起する藤巻議員が、急騰した仮想通貨市場及びビットコインの大幅上昇について考察を述べた。トルコリラ暴落や英EU離脱問題に関するポンド懸念など、通貨不安時に高まる仮想通貨需要を探る。

藤巻議員が仮想通貨ビットコイン高騰に言及

日本維新の会政調会長代行を務める藤巻議員が、昨日昼すぎから急騰したビットコインの大幅上昇に言及、仮想通貨の税制改正が、ますます重要になるとの認識を示した。

関連記事

ビットコイン急騰の垂直上げで「5000ドル」到達、トレンド転換の重要ポイントを探る|仮想通貨市況
本日の仮想通貨市場は、ビットコインの高騰に伴い全面高。テクニカル分析では、一時前日比23%高の5000ドルまで急騰を見せた理由と、仮想通貨市場のトレンド転換に必要な要素を探る。

同議員は、モルガン銀行の東京支店長やジョージ・ソロス氏アドバイザーを歴任するなど、国際金融市場や仮想通貨業界に精通している存在として知られる。

藤巻議員は今回、あくまで憶測だと前置きした上で、今回の高騰要因について独自の考察を行った。トルコリラは、ドルに逃げるのも手だが実質的に資本規制がかかっているとされる。

背景にあるのは、3月22日に昨年の通貨危機以来の下落率を記録した「トルコリラ」の暴落だ。

下記のチャートを確認すると、BTC以上の乱高下を見せていることがわかる。

トルコリラ

トルコのエルドアン大統領は3月27日、自国通貨のリラ安を防ぐため、投機売りを困難にする措置を国内銀行に命じたが、翌日物スワップ取引金利が年1000%以上に急上昇するなど、政策が裏目に出ている。

自由な売買を抑制したことで流動性枯渇によるリスク不安が急速に高まり、投資家が株や債券を大量売却。トルコ市場から撤退する動きが加速したという。

経常赤字国のトルコでは2018年夏にも通貨危機が発生し、インフレによる食糧品の値上がりや失業増加で国民生活を直撃している。

なお、2月後半に英仮想通貨投資ファンド「CoinShares」が、ヨーロッパ各国に向けて実施したアンケート結果によると、トルコの仮想通貨保有数が最も高いことが判明していた。

また昨年11月にビットコインが急下落した際も、トルコ国内の仮想通貨取引高は37%急増していた背景がある。

なお、大手仮想通貨取引所OKExは、トルコ国内でのC2C取引(消費者同士の売買)を開始したことを発表。リラの急落が背景となり、トルコ国内での仮想通貨の需要が高まることが予想されていた。これに伴い、外国為替証拠金(FX)取引を行う個人投資家にも影響を広げている。

「持つべきは、米ドルと仮想通貨」と提唱

藤巻議員は、出版した書籍などで「持つべきは、米ドルと仮想通貨」と、以前より提唱している。

昨年11月に掲載したコインポストのインタビューで以下のように述べ、仮想通貨を保有する意義について力説していた。

私は、仮想通貨を持つべき意味は二つあると考えていて、社会においてブロックチェーンが重要な役割を持つようになるだろうというのがまず一点。

特にパブリック型のブロックチェーンだと、どうしてもマイナーが必要だから仮想通貨が必要になるということと、通貨自身も将来発展するのではないかと思うので将来に賭けるという意味での仮想通貨。

もう一点は、日銀破綻が訪れた際の避難先としての仮想通貨で、二重の意味で推奨している。

特に後半部分だが、「日銀破綻」など不測の事態は、ある日突然訪れかねない。

そのような緊急時に、みんなが逃げるのは仮想通貨である。2013年に発生したユーロ圏の「キプロス危機」にしたって、中国だって一応資本統制なんかがあると、資金逃避先に逃げることになる。

米ドルを海外の銀行口座に持っていくのは一つの手段ではあるが、一般人には敷居が高く容易ではない。仮に米中貿易戦争などで中国の法定通貨である「人民元」が安くなったとしても、国が資本統制している国で米ドルなど外貨に替えるのは困難だ。

そんな時に最も手軽なのは、仮想通貨に資金を逃すことだ。だからキプロスとか、キプロスをタックスヘイブン(租税回避地)に使ってたロシア人とか、まさにそう。

私は将来、日銀デジタルと仮想通貨の併用になるのではないかと考えている。日銀デジタルは、現金そのものがなくなって、民間の銀行ではなく日銀に預金口座を持つというものだが、それをケニアなど海外の人が使うかといったら使わない。

国境を超えた国際間ビジネスは、仮想通貨でないと難しい。仮想通貨が使われるようになると、国際間の取引がものすごく増えるのではないか。仮想通貨であれば、銀行口座を持たない発展途上国の人々への寄付金なども、すぐに送金出来るというメリットがある。

通貨不安時に高まる仮想通貨需要

今年1月、世界最大の仮想通貨取引所バイナンスは、欧州市場で仮想通貨の普及促進を行うための拠点となることを見込み、英国とフランスの間に浮かぶ英王室属領のジャージー島に「Binance Jersey(バイナンスジャージー)」を設立した。

ユーロや英ポンドとビットコインやイーサリアムを交換可能な仮想通貨取引サービスを公表したところ、新規の口座開設申し込みが殺到。

バイナンスCEOのCZ氏は、新規登録希望者数に「圧倒されている」と述べ、ブレグジット問題に揺れる英国の法定通貨「ポンド」の不確実性が高まる中、新たな経済的機会として「潜在需要」の高さが浮き彫りになった。

また法定通貨トルコリラは昨年8月、欧州中央銀行関係者の発言や米国による関税引き上げによって、ドル建てで20%以上の下落を記録。同月13日には、過去最安値を記録していた。

これに伴い、トルコ国内の仮想通貨取引所BtcTurkやParibuなどで、取引量が急増。一時プレミアム価格が付くなど、通貨危機時の逃避先の一つとして、ビットコインを始めとする仮想通貨が注目されている。

デジタル・ゴールドと呼称されることもあるビットコインであるが、インフレ通貨である法定通貨とは異なり、発行上限からデフレ通貨との見方もある。

過去の国際金融市場では、リーマン・ショックの時期に「金(ゴールド)」価格の暴騰が起こっており、自国通貨の避難先として、「資産の移転」という観点からも関心が集まる可能性は十分に考えられる。

CoinPostの関連記事

ビットコイン急騰の垂直上げで「5000ドル」到達、トレンド転換の重要ポイントを探る|仮想通貨市況
本日の仮想通貨市場は、ビットコインの高騰に伴い全面高。テクニカル分析では、一時前日比23%高の5000ドルまで急騰を見せた理由と、仮想通貨市場のトレンド転換に必要な要素を探る。
ビットコイン急騰に大口クジラの影 複数の著名専門家が仮想通貨市場を分析
BTC急騰に、多くの専門家から複数の分析内容が公開、高い期待感が示された。当時の取引状況を分析した内容では、大口投資家が20000BTCを購入した状況などが指摘された。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
16:00
リトアニア、仮想通貨ライセンス義務化へ 申請低迷
リトアニア中央銀行が仮想通貨事業者にMiCAライセンス取得を義務化。2025年12月31日以降、無許可運営には罰金や最長4年の禁錮刑。370社以上が登録するも申請はわずか30社で全体の1割未満。同国はEU内でMiCAゲートウェイとしての地位確立を目指す。
15:05
仮想通貨投資への期待高まる、税制改正で約5割が投資拡大を検討=ビットバンク調査
ビットバンクが発表した2025年仮想通貨投資実態調査によると、2026年の市場期待として「税制改正」が34.3%で最多。税制が20%の申告分離課税に変更された場合、約5割が投資拡大意向を示した。知識不足が投資の障壁だが心理的ハードルは低下傾向。
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
14:00
ステーブルコインとは|市場規模・取引量・主要銘柄と規制の行方
ステーブルコインとは、価格が安定するよう設計されたデジタル通貨。本記事では仕組み・種類(USDT/USDC/JPYC等)・市場規模・リスク・将来性・国内での買い方まで、初心者にもわかりやすく解説します。
13:50
フィリピン当局、未登録取引所への取り締まり強化 コインベースなどアクセス遮断
フィリピン規制当局が無登録の海外仮想通貨取引所50社へのインターネットアクセス遮断を命じた。コインベースやジェミニも対象になっている。
13:20
ST市場効率化目指す、SBI新生銀行ら6社が新たな決済実証を開始 預金のトークン化で
SBI証券、大和証券、SBI新生銀行ら6社がトークン化預金DCJPYを利用したセキュリティトークンのDVP決済の実証に関する協業を開始した。
13:00
イオレ、仮想通貨レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約開始
東証グロース上場のイオレが暗号資産レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約を開始。年利8%〜、約1万円から利用可能。2026年1月下旬の正式リリースを予定し、事前登録者には4月まで13%の特別料率を適用する。
12:50
クシム、社名を「HODL 1」に変更 Web3・仮想通貨トレジャリー事業へ転換
東証スタンダード市場上場のクシムが社名を「HODL 1」に変更すると発表した。Web3・仮想通貨トレジャリー事業を中核とする企業へ転換。
12:25
国内衣料上場企業ANAP、15億円で109BTC追加購入
衣料品販売のANAPホールディングスが15億円で仮想通貨ビットコインを追加購入し、総保有量が1346BTCに達したと発表した。
11:37
中国環境省、環境管理にブロックチェーンなど先端技術を導入
中国生態環境部が12月25日、ブロックチェーン、AI、ビッグデータを環境管理に統合する方針を発表。全国炭素排出権取引市場ではデータ改ざん防止に既に活用。中国は仮想通貨を規制する一方、ブロックチェーン技術応用は国家レベルで積極推進。
10:36
パンテラ専門家の2026年仮想通貨12大予測 DAT企業統合や量子パニックなど
パンテラ・キャピタルのジェイ・ユー氏が2026年の仮想通貨業界12大予測を発表。AI技術の浸透、DAT企業の統合、トークン化ゴールドのRWA主役化、ステーブルコイン決済の拡大、量子コンピューターによるBTC懸念など、注目のトレンドを解説。
10:02
2025年仮想通貨デリバティブ市場レポート、取引高1300兆円突破=コイングラス
コイングラスが2025年の仮想通貨デリバティブ市場に関するレポートを公開。ETFやDAT企業などへの機関投資家による投資が加速したと分析している。
08:54
ビットコインの買い方をやさしく解説|初心者の不安を解消【図解】
ビットコインは500円から購入可能。スマホと本人確認書類があれば最短当日から取引開始できます。口座開設の手順、おすすめ取引所の比較、初心者が押さえるべき投資の心構えまで図解でわかりやすく解説。
06:55
トラストウォレットで9億円以上不正出金、数百人のユーザーが被害か=報告
オンチェーン探偵のザックXBT氏が、トラストウォレットの複数ユーザーから資金の不正流出報告があったと明らかにした。クローム拡張機能のアップデート後に発生し最低でも600万ドル以上が盗まれたと推定。
06:40
金融庁、仮想通貨の担当部署を「課」に昇格へ
金融庁は、2026年7月の次期事務年度に仮想通貨の担当部署を「課」に昇格させる方針を固めたことがわかった。金融サービス変革への対応能力を強化する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧