はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

韓国最大手取引所、420億円の純利益から200億円の大幅赤字に転落|収益性低迷の背景を考察

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

大手取引所Bithumbが約200億円の損失を計上
韓国大手取引所Bithumbが同取引所の財務実態を公開、2018年は約200億円の損失を計上した。「仮想通貨の冬」がユーザー以上に世界の仮想通貨取引所に厳しい影響を与えている。

Bithumbが約200億円の損失を計上

韓国大手取引所Bithumbの財務状況が大幅な赤字に転落した。2017年は純利益として4272億ウォン(約420億円)を計上していたBithumbだが、2018年は2055億ウォン(約200億円)の損失を計上、業績が大幅に後退した。

同取引所を運営するBTCKoreaは、損失の要因としてインフラ投資人件費を挙げているが、その他に昨年の仮想通貨市場の急落も影響したと見られている。

韓国の日刊紙The Korea Timesも同取引所の損失を報道、その主な要因を「仮想通貨価格の下落と取引量の減少」であるとした。

一方で売上高については2018年は3917億ウォン(約384億円)となり、2017年の3334億ウォン(約327億円)と比較して17.5%の増加。「売上は17%の増加を記録した。海外への投資を継続していく」と今後の展望も語った

取引高の水増し疑惑や従業員の解雇も

大手メディアForbesは、昨年12月にBithumbの取引高水増し疑惑を報じた

同報道によると、「ウォッシュトレード」などの手法を用いて94%近い水増しがあったとしており、データを取り扱うCoinMarketCapなども、Bithumbの出来高を一覧から外すなどの動きが見られた。

公開データの出来高推移では、2017年より高い出来高の水準を維持しているが、94%のウォッシュトレードが事実であると仮定した場合、Bithumbが純粋にユーザーの取引手数料として得ることができる収益金は、大きく減少している可能性がある。特に出来高の収入に関しては、この辺りが焦点となりそうだ。

なお、収益性の低下から、同取引所の従業員数を最大で50%減らすといった計画も実施されており、レイオフ計画は同取引所幹部も認めている。

世界各国の取引所において、規制強化に伴う上場ビジネスも下火になる中で、出来高も減少する状況は、ユーザー以上に仮想通貨の冬の影響を受けている。

仮想通貨市場における主要なマーケットの1つである韓国であるが、同取引所は今後どのような策を講じて行くのか、政府の動きを含め動向を把握しておきたい。

▶️本日の速報をチェック
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
15:50
金融審議会、暗号資産のインサイダー取引規制と銀行の取扱要件が焦点に
金融審議会が暗号資産のインサイダー取引規制案を提示。DEX・P2P取引も対象に。銀行本体の取扱いは慎重に検討する一方、子会社には門戸を開く方針。無登録業者への罰則も強化へ。
14:30
「量子コンピュータはビットコインの最大リスク」、CoinMetrics共同創設者が警告
CoinMetrics共同創業者ニック・カーター氏が、量子コンピュータがビットコインの暗号セキュリティに及ぼす脅威について警告する論説を発表。ビットコインのセキュリティの仕組みについて解説し、量子技術の進化が現在の状況を変える可能性があると指摘した。
13:50
リミックスポイント、米ビットワイズのBTC保有企業ETFに新規採用
ビットワイズが3月から提供する「OWNB」ETFに、日本企業メタプラネット、リミックスポイント、ネクソンも組み入れられている。
13:30
ビットコインL2「Arkade」ベータ版公開、BTC上のステーブルコインや貸借の基盤に
Ark LabsがビットコインL2「Arkade」のベータ版を公開した。オフチェーンでステーブルコインやレンディング機能を実現し、ライトニングネットワークを補完する新基盤を目指す。
13:15
米国初で百貨店チェーンが仮想通貨決済導入、創業110年の「Bealls」
創業110年の米百貨店チェーンBeallsが仮想通貨決済を導入。Flexa経由でビットコイン、イーサリアムなどに対応。全米初、複数ブロックチェーンから同時決済を受け入れる小売業者に。
12:55
「Saga」スマホ、発売から2年でサポート終了 次世代端末「シーカー」へ移行
ソラナ・モバイルが仮想通貨スマホ「サガ」のサポートを発売から2年で終了。2万台の完売を成し遂げ、ミームコインのエアドロップで注目を集めた。同社は現在、第2世代端末「シーカー」に注力し、15万台以上の予約を獲得している。
11:25
イーサリアム『フサカ』、取引のガス上限を導入
イーサリアムは次期アップグレード「フサカ」でEIP-7825を導入し、1取引あたりのガス上限を約1678万に制限する。ホレスキーとセポリアで既に稼働しており、12月3日のメインネット実装を予定している。
10:50
イーサリアム元開発者が財団批判 ヴィタリックの影響力と支配層の存在を指摘
仮想通貨イーサリアムの元コア開発者シラージ氏がイーサリアム財団の体制を批判。ヴィタリック氏を中心とした支配層の存在や報酬格差を指摘し、ポリゴンCEOも不満を表明した。
10:50
「史上最大の金融包摂」USDTステーブルコイン、ユーザー数5億人達成
テザーのステーブルコインUSDTがユーザー数5億人を達成。時価総額1820億ドルでステーブルコイン市場の70%を占め、ケニアのKotani Payへの投資と米国向けUSAT発行を発表。CEOは「史上最大の金融包摂」と評価。
10:10
ビットコイン現物売り優勢で膠着、ゴールド・株高の中で独自の値動きに|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは横ばいの推移を続けている。日経平均株価が5万円に迫り、金も最高値圏にあるなかで、ビットコインのみが低調な動きを示している。
09:50
金融庁、正式に銀行の仮想通貨投資解禁を検討へ
金融庁は、銀行と保険会社がビットコインなどの仮想通貨を投資目的で保有できるようにする制度改正の検討を始めることが正式に明らかになった。公開された資料には売買などについても考えが書かれている。
09:45
アジア主要証券取引所が仮想通貨保有企業の上場に慎重姿勢、香港は5社以上に異議
香港証券取引所は仮想通貨保有を中核事業とする企業5社以上の上場計画に異議を唱えている。インドと豪州も同様の反対姿勢を示しており、日本を除くアジア太平洋地域で規制が強化されている。
08:45
コインベースがエコーを570億円で買収、オンチェーン資金調達強化へ
コインベースはオンチェーン資金調達プラットフォームのエコーを約3億7500万ドルで買収すると発表した。今年8件目の取引となり、仮想通貨企業の資金調達支援を拡大する方針だ。
08:10
15分間でビットコイン・イーサリアム価格変動を予測、ポリマーケットの新サービス
ポリマーケットはチェーンリンクのオラクルネットワークを活用した15分間の仮想通貨価格予測市場を立ち上げた。短期価格変動賭けを提供。
07:40
BTC大口保有者が現物をETFへ持ち替える事例が増加傾向に
仮想通貨ビットコインの大口保有者が、自身の現物をETFに持ち替える事例が増加していることがわかった。これは今年7月の米SECによるルール変更に伴う動きである。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧