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クジラが仮想通貨イーサリアムに与える影響|MUFG出資企業の調査結果で判明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米仮想通貨調査企業、ETHクジラの影響を調査
イーサリアムにおいて376人の大口投資家が総流通量の33%を保有していることが三菱UFJグループから出資を受けている仮想通貨企業チェイナリシス社の調査で明らかになった。「クジラ」がETH相場に与える影響に関する影響を解説。

イーサリアムのクジラ、通貨価格への影響は

仮想通貨イーサリアムにおいてETHの総流通量の33%が376人の「クジラ」と称される大口投資家に所有されていることが仮想通貨調査企業チェイナリシス社の調査の結果から明らかになった。しかし同時にクジラが多くの取引を行なっていないことから価格には影響を与えないこともわかった。

仮想通貨調査企業チェイナリシス社は米国を拠点に2015年から機械学習などを用いてブロックチェーンデータや仮想通貨業者や金融機関にコンプライアンス技術を提供している。また先月には国内の大手金融企業である三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)から出資を受けていた。

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大手企業から信頼されているチェイナリシス社が過去のイーサリアムデータを分析した結果、仮想通貨イーサリアム(ETH)の総流通量の内33%が376人のユーザーによって管理されていることがわかった。(取引所などは除く)

この数字は2016年の47%から低下しているため、ETH流通量の分散とユーザー拡大を示唆していると捉えることができるだろう。

出典:Chainalysis

2017年から2018年にはイーサリアムのクジラ比率が減少した後、今年に入ってからイーサリアム比率が増えたと言える。しかし仮想通貨市場の弱気相場、特にイーサリアムでは一時1万円を下回るなどの下落を考慮するとICOなどの投機目的の取引からイーサリアムの将来性を見て長期保有するクジラが増えたとも説明できるだろう。

また仮想通貨イーサリアムにおける「クジラ」はETH流通量の25%から40%を保有しているものの、総取引量の20%以下しか占めないなど多くの場合ETHをガチホ(長期保有)しているか取引所を介したトレードを行なっていないため、イーサリアム価格への影響はないことが結論づけられた。

そのほかにも同社の調査では以下のような結論が見られている。

  1. ETH価格はビットコイン価格に付随する
  2. クジラの取引は価格ではなくボラティリティ影響を及ぼす
  3. クジラの受け取るETHは相場に影響を及ぼさない

過去およそ3年間のデータによるとビットコインにおける1%の価格上昇につき、ETH価格は1.1%の連動した上昇が見られるという。またクジラが実際に取引をした場合はイーサリアム価格ではなく、価格のボラティリティに影響を及ぼすことがわかった。

このようなことは一般的な株式市場でもS&P500指数で同様の傾向が見られている。S&Pにおける取引量の増加も価格ではなくボラティリティに影響を与えているのだ。

代表的なETH保有する「クジラ」

仮想通貨業界においてもっとも代表的な大口イーサリアム保有者としてはイーサリアムの考案者であるヴィタリック・ブテリン氏が挙げられるだろう。

イーサリアムの創設者・考案者であるブテリン氏の資産総額は100億円以上と予想されていたが、最大でもイーサリアムの総流通量の1%を保有したことはなかっとと明言していた。なお今年3月時点でブテリン氏はEtherScanにおいてイーサリアムの大口投資家ランキングで24位だったが、本稿執筆時点では26位まで順位を下げている。

出典:etherscan

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