- ビル・ミラー投資ファンドの上半期成績、ビットコインなどで46%の高リターン
- 世界有数の投資家ビル・ミラー氏の投資ファンドの上半期成績が、BTC投資などが奏功して高パフォーマンスを叩き出していた事が判明した。バリュー投資を得意とする同氏の投資判断も注目される。
ビル・ミラー投資ファンドの上半期成績、BTCなどで46%の高リターン
ウォーレン・バフェット、ピーター・リンチと並ぶ投資家として知られるビル・ミラー氏の投資ファンドは、ビットコイン(BTC)投資などが奏功して、2019上半期のリターン率46%を叩き出していた事が判明した。
ビル・ミラー氏は、米大手投資銀行レッグメイソンにて、大型ファンド「バリュー・トラスト」を運用する大物投資家だ。S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数である「S&P500」を15年連続(1991年〜2005年)で上回るパフォーマンスを樹立、これまで誰も成し遂げられなかった記録として喝采を浴びた。
ミラー氏が3年前に立ち上げたヘッジファンドの運用資産額は1億2600万ドル(140億円)で、上位保有銘柄は、アマゾン・ドット・コムやホームセキュリティーシステムのADTだが、資料によれば、仮想通貨ビットコイン(BTC)の投資も奏功している。
同氏は、2017年にConsuelo Mack氏とのWealthTrackポッドキャストにて、自身の運営する「MVP1」ファンド運用資金の内約50%をビットコインに投資していることを明かしたほか、2018年7月にも「ビットコイン(BTC)技術は大変興味深く、将来的に金(ゴールド)と同等とみなすことができる」などと評価している。その一方で、アルトコインには懐疑的な見解を示していた。
今回の報告は、集中投資(concentrated bet)のほか、独自の投資手法で銘柄を選定した上、株価大幅下落時の割安銘柄を保有することでパフォーマンスを出すバリュー投資を得意とするビル・ミラー氏が、少なくとも2019上半期の投資判断を行なった時点では、ビットコイン(BTC)を割安判断して長期保有したことを示している。
伝統金融市場の大物投資家は、ビットコイン(BTC)を含む仮想通貨市場への全面否定を繰り返すウォーレン・バフェット氏をはじめ、保守的かつ懐疑的な姿勢も散見されるが、彼らとは一線を画すミラー氏の先進的な姿勢も垣間見える。