証券取引等監視委員会が、株式会社オレンジプラン(以下「オレンジ社」という。)及び株式会社ゴールドマイン並びにそれぞれの代表取締役である山元祥彦及び牧野隆明に対する金融商品取引法違反行為の禁止及び停止を命ずるよう求める申立てについて、本日、東京地方裁判所より、申立ての内容どおり、下記の命令が下された。
内容として、オレンジ社らは、平成28年11月から平成30年2月20日までの間に、少なくとも延べ約8,100名の一般投資家に対して延べ約31億円分の「ポートフォリオコイン」を販売している。
また、オレンジ社は、会員からの登録料等として、約10億円の入金を受けている。
オレンジ社らは、「ポートフォリオコイン」の発行主体とされる海外法人が仮想通貨の売買によってその売上金を運用するとしているが、オレンジ社が「ポートフォリオコイン」の売上金を海外法人に送金している形跡や海外法人からその運用益を受け取っている形跡は認められていない。
そして、一般投資家に対して支払う分配金等は、専ら「ポートフォリオコイン」の売上金及び会員の登録料等から支払われており、オレンジ社は、「ポートフォリオコイン」を販売しなければ分配金等を支払うことができない状態となっている。
そのため、オレンジ社が今後も分配金等を支払うためには、一般投資家に対して「ポートフォリオコイン」の新規の取得勧誘を継続するほかない状況にあるとのこと。
このような事情等によれば、オレンジ社らは上記違法行為を今後も行う蓋然性が高く、これを可及的速やかに禁止・停止させる必要がある。
株式会社オレンジプラン及び株式会社ゴールドマイン並びにその役員2名に対する金融商品取引法違反行為に係る裁判所の禁止及び停止命令の発令について