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仮想通貨取引所Binance CZ氏、DEXやBNBメインネットの最新状況を明かす|リップル社との提携には意欲的な姿勢

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CZ氏の初AMA、Binance Chain、DEX、XRPに言及
バイナンスの代表を務めるCZ氏はツイッター上で、初のユーザー向けのAMAを行った。AMA内では、自社で開発中のメインネット「Binance Chain」や分散型取引所「Binance DEX」に関する最新状況が飛びたしたほか、XRPやxRapidに関する前向きな発言も行なった。

CZ氏の初AMA:内容はBinance Chain、DEX、XRP等について

世界最大級の仮想通貨取引所バイナンスの代表を務めるCZ氏は7日、自身初となるユーザー向けAMA(質疑応答)をツイッター上で行なった。

AMAの内容としては、自社で開発中のメインネット「Binance Chain」や、バイナンスの分散型取引所「Binance DEX」、そして仮想通貨XRPやxRapidなど、様々な質問に対して見解を述べている。

本記事では、その主要な内容を厳選し紹介する。

Binanceのメインネット、DEX

バイナンスが提供するネイティブトークン「バイナンスコイン(BNB)」は、公開当初よりイーサリアム上で稼働するERC-20トークンであるが、昨年9月、独自ブロックチェーン上への乗せ変えを行う「メインネットへの移行」を発表している。

また、それに伴い新たなバイナンスブロックチェーン上で稼働する分散型の新取引所バイナンスDEX(分散型取引所)を2019年初旬に予定している。

直近では、バイナンスのICOローンチプラットフォーム上で行われたICOの事例などを背景に、BNBトークンが高騰、メインネットやDEXは目先材料となるため、今回のAMAでも質問が相次いだ。

その中の一つの質問として注目が集まったのが、「Binance Chainの検証ノード(Validator)は幾つに予定しているか」との問いに応じ、CZ氏の発言だ。

テストネットの段階では11のノードのみで稼働させる事を予定しているが、これはブロックチェーン性能を確保するために、少数のノードに限定させるためだ。

ビットコインのように数千以上のノードからなるネットワークではなく、むしろNEOやリップルのような少数のノードで、ノードのキャパシティ自体を大きくする予定だ。

と、バイナンスのブロックチェーンネットワークを維持する仕組みについて初めて詳しいノード数などについて触れた。

また、DEX(分散型取引所)への仮想通貨の上場手数料に関して、通常のバイナンス取引所と異なり、やや高く設定するとの発言も行なった。

これまで、Binanceの既存取引所では、上場手数料は全額慈善団体に寄付する事を発表しており、上場手数料ビジネスは行なっていない点を強調していた。

DEX上場手数料引き上げ発言の背景には、これまでDEXといえば草コインを含め多くの通貨が上場できる取引所としての地位を占めている事が大きかったが、Binance側はDEXだとしても、投資家保護を優先し、上場するプロジェクトに関してはしっかりと精査する点を示したものであるようだ。この内容に関しては、以下のように答えている。

詐欺のプロジェクトを抑制するためにも、意図的に高く設定したほうがいいと思っている。

検証ノードによって、上場における投票が行われて、10万ドル(約1100万円)ほど設定しようと思っているが、時間とともに調整していく予定でもある。

メインネットとDEXにおけるBNBトークンの役割と利用方法に関しては、イーサリアムネットワークに使用される仮想通貨ETHと同様に、スマートコントラクトなど手数料などとしても用いられると説明した。

取引所バイナンスの信用取引追加に関して

CZ氏は今の取引所BinanceにOCO取引、信用取引を追加する可能性を問う質問に関して、以下のように応じた。

現在も取引所における新機能の追加を進めているが、色々なフィーチャー(機能)が欠如している。特に、OCO注文(指値と逆指値を同時に出す方法)の追加はよく聞かれているが、現在それは新機能として進めている。

信用取引に関しては、計画こそしているものの、提供まではまだ時間がかかりそうだ。

xRapidと仮想通貨XRPに関して関心を示す

また、リップル社が提供するXRPを基軸通貨(Base Pair)として提供した事で、今後の期待感が高まっている事を背景に、XRPに関する質問も複数行われた。

その中で注目されたのは、「リップル社の決済サービスxRapid(XRP利用)の導入とXRP建ての取引ペアの増加」に関する問いに対する、CZ氏の答えで、将来的な可能性を示した。

新サービス立ち上げに際し、パートナー強化を行なっている。xRapidに関しては、現在は計画していないものの、将来的にパートナーとして加えたいと考えている。

BinanceのXRPの取引ペアは、今後より多くの銘柄を上場させる予定ではあるが、全てのペアの流動性を確保することを最優先に考えている。

と、Ripple社との将来的な関係性強化を強調、取引ペア追加に関しては、流動性を理由に、その基軸通貨ペアの需要増加を重要視しているようだ。

なお、バイナンスは、昨年の12月24日に、求められていたXRP基軸通貨の通貨ペアを取り扱うことを発表し、現在TRX/XRP、XZC(Zcoin)/XRPとの二つペアが取引されている。

現在xRapidを導入を発表した仮想通貨取引所も続々と出てきており、Bitstamp、Bittrex、Bitso、coins.phとの四社がある。

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