はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

リップル訴訟で新たな進展──米SECが新たな書簡提出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米SEC、一部論点の削除を申し立て

暗号資産(仮想通貨)XRP(リップル)の未登録証券問題を巡るSEC(証券取引委員会)の米リップル社に対する訴訟でSEC側は9日、反論する書簡を提出した。

先週リップル社が提出した文書で示された「適正手続の保障(デュー・プロセス)と事前(フェアな)通知」に関する主張の削除を申し立てた格好だ。

リップル社は先週提出した応答文書で、論点として「適正手続の保障(デュー・プロセス)と事前(フェアな)通知」を追加。リップル社は証券法違反の通知を事前に受け取っていなかった為、SEC側は正当な適正手続を踏まなかったなどとする主張をしていた。

デュー・プロセスは合衆国憲法が定める法の適正手続きを指すが、リップル社側はSECがデュー・プロセスの一環として、リップル社に証券法の違反を事前に告知すべきと主張。また、不透明な規制とSECの法の解釈も重なり、リップル社の行動が違法性は知らされていなかったとしている。

関連:リップル社、仮想通貨XRPをめぐるSECの修正訴状に100ページの反論文

これに対しSEC側は裁判所に対してリップル社の「適正手続の保障(デュー・プロセス)と事前通知(フェア・ノーティス)」を基にする論点の削除の申し立てを要求した。

削除申し立ての理由

SEC側は根拠が不足し、法的に成り立たない場合や、焦点がずれた場合には削除の申し立てがされると説明。過去にSEC側とリップル側が対話を行なった中でSECがXRPを有価証券としてみなす姿勢を明かさなかった点などは法的根拠にならないとした。

ハウィーテストの事例などを基に、SECのXRPの有価証券性に対する不透明性はないと主張。70年以上の歴史を誇るハウィー事件の判例は「静止したものではなく柔軟な原則で、利益を保証する代わりに他者の資金を募集する様々なスキームに適応できる」とした。

他の規制当局の判断は

また、リップル社側の主張では、2015年と2020年に米司法省(DOJ)と米財務省のFinCEN(金融犯罪捜査網)がXRPを「バーチャルカレンシー」とみなした事例が論点として挙げられてきたが、これに対してSEC側は一つの規制当局の判断は別の関連する規制機関の判断に関して関連性は無いと明確に反論した。

FinCENの事例でもXRPの販売が別の証券法の違反に該当しない告知はされなかったとするリップル社の論点は上記の削除の申し立てと同様、法的に成り立たないとしている。

CEOやLarsen氏に関する内容

先週には、リップル社のCEOであるBrad Garlinghouse氏とChris Larsen氏が提出した取り下げを求める書簡を提出していたが、これらも「フェア・ノーティス」関連の課題に触れるとして、SECは裁判所に対し、本件に関する見解趣旨書(Opening Brief)の提出を提案している。

CEOらに関するスケジュール

SECの提案が通れば今後のスケジュールは、①今回提出された文書に対するリップル社の反論文書が提出されたタイミングから30日(およそ4月19日)までに双方が見解趣旨書を提出、②その後30日(5月19日)に異議文書を提出、③その後2週間の反論期間を設ける流れで進む予定だ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/22 水曜日
20:18
ソラナ(SOL)現物ETF、香港で初承認 10月27日取引開始
香港証券監督委員会がアジア初となるソラナ現物ETFを承認。ChinaAMC運用(香港)で10月27日取引開始。ビットコイン、イーサリアムに続く3番目の仮想通貨ETFとして、米国市場に先駆けた上場となる。
16:39
仮想通貨取引、米国で前年比50%増 トランプ効果鮮明に=2025上半期報告
TRMラボの最新報告書によると、トランプ政権下で米国の仮想通貨取引高が50%増の1兆ドル超に。日本は普及ランキング9位に上昇。ステーブルコインは前年比83%増で過去最高を記録。
16:30
注目の仮想通貨AI関連銘柄10選を網羅的に解説【2025年最新】
2024年注目のAI関連仮想通貨を10銘柄、時価総額・価格・年初来高騰率とともに解説。SUI、NEAR、TAOなど、AIとブロックチェーンを融合した主要プロジェクトの特徴について網羅的に紹介。
15:50
金融審議会、暗号資産のインサイダー取引規制と銀行の取扱要件が焦点に
金融審議会が暗号資産のインサイダー取引規制案を提示。DEX・P2P取引も対象に。銀行本体の取扱いは慎重に検討する一方、子会社には門戸を開く方針。無登録業者への罰則も強化へ。
14:30
「量子コンピュータはビットコインの最大リスク」、CoinMetrics共同創設者が警告
CoinMetrics共同創業者ニック・カーター氏が、量子コンピュータがビットコインの暗号セキュリティに及ぼす脅威について警告する論説を発表。ビットコインのセキュリティの仕組みについて解説し、量子技術の進化が現在の状況を変える可能性があると指摘した。
13:50
リミックスポイント、米ビットワイズのBTC保有企業ETFに新規採用
ビットワイズが3月から提供する「OWNB」ETFに、日本企業メタプラネット、リミックスポイント、ネクソンも組み入れられている。
13:30
ビットコインL2「Arkade」ベータ版公開、BTC上のステーブルコインや貸借の基盤に
Ark LabsがビットコインL2「Arkade」のベータ版を公開した。オフチェーンでステーブルコインやレンディング機能を実現し、ライトニングネットワークを補完する新基盤を目指す。
13:15
米国初で百貨店チェーンが仮想通貨決済導入、創業110年の「Bealls」
創業110年の米百貨店チェーンBeallsが仮想通貨決済を導入。Flexa経由でビットコイン、イーサリアムなどに対応。全米初、複数ブロックチェーンから同時決済を受け入れる小売業者に。
12:55
「Saga」スマホ、発売から2年でサポート終了 次世代端末「シーカー」へ移行
ソラナ・モバイルが仮想通貨スマホ「サガ」のサポートを発売から2年で終了。2万台の完売を成し遂げ、ミームコインのエアドロップで注目を集めた。同社は現在、第2世代端末「シーカー」に注力し、15万台以上の予約を獲得している。
11:25
イーサリアム『フサカ』、取引のガス上限を導入
イーサリアムは次期アップグレード「フサカ」でEIP-7825を導入し、1取引あたりのガス上限を約1678万に制限する。ホレスキーとセポリアで既に稼働しており、12月3日のメインネット実装を予定している。
10:50
イーサリアム元開発者が財団批判 ヴィタリックの影響力と支配層の存在を指摘
仮想通貨イーサリアムの元コア開発者シラージ氏がイーサリアム財団の体制を批判。ヴィタリック氏を中心とした支配層の存在や報酬格差を指摘し、ポリゴンCEOも不満を表明した。
10:50
「史上最大の金融包摂」USDTステーブルコイン、ユーザー数5億人達成
テザーのステーブルコインUSDTがユーザー数5億人を達成。時価総額1820億ドルでステーブルコイン市場の70%を占め、ケニアのKotani Payへの投資と米国向けUSAT発行を発表。CEOは「史上最大の金融包摂」と評価。
10:10
ビットコイン現物売り優勢で膠着、ゴールド・株高の中で独自の値動きに|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは横ばいの推移を続けている。日経平均株価が5万円に迫り、金も最高値圏にあるなかで、ビットコインのみが低調な動きを示している。
09:50
金融庁、正式に銀行の仮想通貨投資解禁を検討へ
金融庁は、銀行と保険会社がビットコインなどの仮想通貨を投資目的で保有できるようにする制度改正の検討を始めることが正式に明らかになった。公開された資料には売買などについても考えが書かれている。
09:45
アジア主要証券取引所が仮想通貨保有企業の上場に慎重姿勢、香港は5社以上に異議
香港証券取引所は仮想通貨保有を中核事業とする企業5社以上の上場計画に異議を唱えている。インドと豪州も同様の反対姿勢を示しており、日本を除くアジア太平洋地域で規制が強化されている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧