WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

暗号資産×AI融合 Justin Sun氏がTRONの展望を語る|WebX2026

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

WebX 2026 | ビデオメッセージ

暗号資産×AI融合 Justin Sun氏がTRONの展望を語る

Justin Sun

2026年7月13日、東京で開催されたブロックチェーン・Web3カンファレンス「WebX 2026」のCRYLステージにて、TRON創設者のJustin Sun氏がビデオメッセージで登壇した。暗号資産とAIの融合、TRONネットワークの現在地、そして統合された金融システムの将来像について約9分間にわたって語った。

Justin Sun

Justin Sun

Founder of TRON

TRON創設者。グレナダWTO大使(前常駐代表)、HTXアドバイザー。Alibabaのジャック・マー氏の下で薫陶を受け、Forbesの「30 Under 30」に複数回選出。アート収集家・投資家・慈善活動家としても国際的に知られる。

暗号資産とAIの融合

Sun氏は冒頭、ブロックチェーンとAIがこれまで独立した軌跡をたどってきたと整理した。ブロックチェーンは価値・所有権・決済のためのオープンなネットワークを構築し、AIは情報処理・意思決定・複雑なタスクの自動化を担ってきた。その二つが今、接続しはじめているという。
「今日は私たちの業界をすでに再形成しはじめているテーマについて話したい。暗号資産とAIの架け橋だ」
AIは受動的なソフトウェアから自律型システムへと進化しつつある。Sun氏はこの変化を「AIエージェントの台頭」と表現した。検索・推論・交渉・タスク調整・意思決定をユーザーに代わって自律的に行うエージェントが登場してきており、その存在がブロックチェーンとの接点を生み出していると述べた。

AIエージェントを支えるブロックチェーン基盤

WebX 2026 Justin Sunセッション写真
AIエージェントが現実世界で機能するには、知性だけでは不十分だとSun氏は指摘する。必要なのはアイデンティティ、決済へのアクセス、検証可能な実行基盤、そして閉じたプラットフォームに依存しないかたちでデジタルサービスや金融システムと接続する手段だ。
「ブロックチェーンこそが、その重要なレイヤーになる。AIエージェントに対して、価値移転のオープンなレールと、オンチェーン経済への検証可能な参加手段を提供できるのはブロックチェーンだ」
TRONエコシステムでは、こうした構想を具現化するプロジェクトが進行している。B.AIはTRONネットワークを主基盤とするインフラで、AIエージェントが独自のアイデンティティと資金を持ち、独立してトランザクションを実行できる将来を見据えている。現在はSolanaチェーンへの対応も追加されており、マルチチェーン展開が進む。また「Bank of AI」はTRONネットワークおよびBNBチェーン上で、AIエージェントによるオンチェーン決済・本人確認・分散型金融(DeFi)インタラクションを可能にする金融インフラ層として位置づけられている。

TRONネットワークの現在地

Sun氏はネットワーク規模を数字で示した。現時点でTRONのオンチェーンユーザーアカウントは3億9,000万件超、TVL(プロトコルに預け入れられた総資産額)は250億ドル超。1日あたりの平均取引件数は約1,300万件、デイリーアクティブアカウントは500万件超、平均送金量は240億ドルを上回る。2025年のプロトコル収益は34億ドル超に達している。
ステーブルコインの面では、TRONはUSDT総取引量とデイリーアクティブユーザーにおいてブロックチェーン第1位の地位にある。TRON上のUSDT流通量は約900億ドルに達するという。
「多くの側面において、TRONは世界で最もアクティブかつ広く使われるブロックチェーンネットワークの一つになった」
ネットワークの成長とともにセキュリティへの対応も強化している。2024年9月にはTRON・Tether・TRM Labsの三者が共同でT3 Financial Crime Unit(T3 FCU)を設立。以来、数百万件のトランザクションの分析、30億ドルを超える総量の監視、そして5大陸にわたる不正資産約4億5,000万ドルの凍結支援を実現したと報告した。
補足:T3 FCUはTRON・Tether・TRM Labsによる不正資金対策ユニット。ブロックチェーン分析とオンチェーン監視を組み合わせ、グローバルな不正利用の抑止を目的としている。

統合金融システムへのビジョン

WebX 2026 Justin Sunセッション写真
講演の最後でSun氏は、次なる課題は金融システム全体が協働できるインフラの構築だと述べた。伝統的金融の強みとブロックチェーンの開放性・効率性を組み合わせた統合金融システムが、グローバル決済・デジタルコマース・DeFi・AIが主導する新たな経済活動を支えるとの展望を示した。
「この変革はいかなる単一の企業やネットワークによっても構築されない。コラボレーションによって築かれるものだ」
Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/08 木曜日
11:52
米大手銀ウェルズ・ファーゴ、クラーケン親会社と仮想通貨流動性で協議か=報道
この記事のポイント ソーファイ、SGBに続き米大手銀と流動性供給で協議 BNYとも協議中、ナスダックは9月に1億ドル出資を発表 銀行の仮想通貨取引を支える仕組み 米銀大手ウェル…
10:49
サムスン、ウォレットでUSDC送金対応へ 米国で10月末開始
サムスン電子の米国法人は7日、Samsung Walletで米ドル建てステーブルコインUSDCの海外送金機能を10月最終週に始めると発表した。60カ国超の銀行口座へ現地通貨で着金でき、ブロックチェーン基盤はソラナとSuiが担う。
10:25
XRPトレジャリー企業エバーノース、ナスダック上場は12日の見込み
仮想通貨XRPの財務企業エバーノースは、事務手続きの遅延によりナスダック上場が10月12日になる予定だと発表。事業統合に影響を与える見込みのある遅延ではないと述べている。
10:18
ヴィタリック氏「慌てて資金を移すのは勧めない」 AIの暗号解読リスクで
イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏が、AIによる数学研究の加速で格子暗号やML-DSAの安全性が想定より早く損なわれる恐れがあると指摘。ハッシュ型署名の優先や未使用アドレスでの保管を勧めつつ、資金移行時のミスにも注意を促した。
09:40
「ビットコインはデジタル・ゴールドに向かう軌道に」ビットワイズCIO見解
米ビットワイズのCIOがWSJへの寄稿で、仮想通貨ビットコインがデジタル・ゴールドに向かう軌道にあるとの独自見解を示した。ボラティリティ低下などを背景に論じている。
09:15
金融大手FirstRand傘下のFNB、仮想通貨取引サービスを開始
大手FirstRand傘下で南アフリカの銀行サービス企業のFNBは、仮想通貨取引サービスの提供を開始。十分に銘柄を調査した上でビットコインやイーサリアムなどを取り扱う。
10/07 水曜日
18:40
金融庁、無登録の暗号資産交換業者一覧を専用ページで公開
金融庁は7日、警告書を発出した無登録の暗号資産交換業者を一覧にした専用ページを公表した。最新掲載は9月に追加された「IZAKA-YA」運営会社。大手海外取引所バイビットは2021年以降3度掲載されている。
17:52
ロビンフッド、ビットコイン約39.5億円分を自社保有 慎重姿勢から転換か=報道
米ロビンフッドが2,500万ドル相当のビットコイン(BTC)を自社のバランスシートに組み入れた。仮想通貨部門トップがThe Blockの独自取材で明らかにした。2025年には財務戦略としてのBTC保有に慎重な姿勢を示していた。
16:52
含み益のビットコインは約6割、休眠分除外で 中長期的に過熱遠い=アナリスト
クリプトクアントのアナリストDarkfost氏は7日、10年以上動いていないビットコインを除くと、含み益にある供給の割合は8月以降約60%で推移していると指摘。中長期的には過熱から遠く、現水準でのもみ合いは不合理ではないとの見方を示した。
16:14
ビットコイン、取引所から1日で2.4万BTC純流出 7ヶ月ぶり規模=サンティメント
サンティメントによると、5日にビットコインの取引所からの純流出が2万4,073BTCに達し、3月1日以来約7ヶ月ぶりの規模となった。取引所のBTC残高は総供給量の約6.50%まで低下。強気材料とする同社の見方と、その留保を伝える。
15:28
米政府関連アドレス、約834BTCと約4万BNBを送金
米政府関連アドレスが7日、833.6BTCをコインベース・プライムへ、40,285BNBを別アドレスへ送金したとアナリストが指摘した。計約1億300万ドル相当。戦略的ビットコイン準備金との関係も整理する。
14:49
コインベース、Coinbase Pro年末復活へ デリビット統合を完了
コインベースがデリビットの統合を完了し「Coinbase Global Exchange」を発足。米国と海外の仮想通貨デリバティブ市場を単一の流動性でつなぐ。2022年に終了した「Coinbase Pro」も年末に再始動する。
13:50
英国、初のデジタルネイティブ国債「DIGIT」を2027年Q1に発行へ
英国政府が初のデジタルネイティブ国債「DIGIT」のパイロット発行に向け、バークレイズやHSBCなど6社を共同主幹事に選定した。発行は2027年第1四半期、HSBCのOrion上で行われる。
13:50
AIエージェント時代のウォレットとは? 国内事業者3社が議論
au Coincheck Digital Assets、マイナウォレット、HashPortの3社がAI・オンチェーン金融サミットに登壇。ポイント交換や行政給付での手応え、100万円制限の課題、AIエージェント時代のウォレットの役割を語った。
12:10
ロシアのデジタル・ルーブル、導入1か月で22万件超の口座開設──予想を大幅に上回る
ロシア中銀は、9月1日に本格導入したCBDC「デジタル・ルーブル」の口座開設が1か月で22万超に達したと発表。当初見込みを大幅に上回る数字だ。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧