- 3,500 BTC受領で買主が経営権掌握の見込み
- ナスダック上場が目的との見方も
非拘束的な基本合意書に署名
上海を拠点とするナスダック上場企業Zhibao Technologyは22日、PIPEファイナンスの対価として約3,500ビットコイン(BTC)を受け取る非拘束的な基本合意書に署名したと発表した。
JOYERTECH AND INFORMATION OPCという企業がZhibaoが新しく発行する株式を買い取ることになる。この買主は対価の一部として約3,500 BTCを支払って新株を取得する見込みだ。記事執筆時の時価で約370億円相当となる。
実現すれば、バランスシートに財務資産としてビットコインが計上されることになる。
PIPEファイナンスとは
英語でPrivate Investment in Public Equityの略。上場企業が新株や新株予約権などの証券を、公開市場を通さずに、特定の投資家に直接・非公開で発行して資金調達する手法のこと。
なお、Zhibaoによると基本合意書は拘束力を持たないものであり、まだ最終契約が締結される保証はない。また、取引条件についても暫定的であり、そもそも取引が実行されるかどうかも保証されていない。
取引完了時に、買主はZhibaoの取締役会メンバーの過半数を指定して、事実上Zhibaoの経営権を掌握する見込みだ。一方、Zhibaoは既存の事業運営を維持する意向である。
また、同社の既存事業が分離・処分、またはその他の形で再編されるまでの間、現在の経営陣は引き続き日常業務の監督を行う予定だ。
関連記事:ビットコイン、底打ちの可能性 9月〜10月に安値も=グレースケール
グレースケール調査部門責任者が、ビットコインの「4年サイクル説」に代わる新たな視点を提示した。マクロ経済との連動を重視する分析では、今回の下落局面は既に底打ちした可能性があるとしている。米利上げの停止が鍵を握るという。
ナスダック上場が目的とする見方も
Zhibaoは2020年に、自社開発の中国初デジタル保険仲介プラットフォームを立ち上げた企業だ。他の企業が顧客に保険商品を提供するために利用できるクラウドベースのシステムである。
なお、TFTCは今回の取引について、買主がナスダック上場企業という地位を得るために行われた可能性があるとの見方を示した。Zhibaoは15日、株価が1株あたり1ドルを下回ったとしてナスダックから上場基準違反通知書を受け取っている。
Zhibaoの時価総額はおよそ1,200万〜1,500万ドル程度に過ぎないのに対し、提案されているビットコインの対価はおよそ2億2,000万ドル相当と、規模が不釣り合いであることも指摘した。
取引後の業態がどのようなものになるのかは、今後に正式契約があればその段階で徐々に明らかになっていくと考えられる。
ビットコインを財務資産として持つ企業に関しては、英サツマ・テクノロジーが20日、ロンドン証券取引所の上場廃止を進め、保有するビットコインを売却すると発表したところだ。
関連記事:英上場企業サツマ、保有ビットコインを売却へ 資本返還と上場廃止を決議
英上場企業サツマ・テクノロジーは、資本の返還や上場廃止を決議し、保有する仮想通貨ビットコインを売却する。同社は現在、668BTCを保有している。
BitcoinTreasuries.netによると同社は668BTC(時価71億円相当)を保有している。
解説記事:DAT企業とは?仮想通貨を保有する上場企業の戦略と投資リスクをわかりやすく解説
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