WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米OCC、大手仮想通貨信託銀行Anchorageに改善命令

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マネロン防止策などについて改善命令を発行

米通貨監督庁(OCC)は21日、暗号資産(仮想通貨)カストディ企業(信託銀行)Anchorage Digitalに対して、同意命令を発行した。マネロン防止関連の法的遵守体制を整えるように要請している。

具体的には、Anchorage Digital(以下、アンカレッジ)に、マネロン防止基準(AML)と顧客身元確認(KYC)を定める銀行秘密保護法の遵守を担当する、銀行秘密保護官を設置することを要求するものだ。

さらに、少なくとも3人のメンバーからなるコンプライアンス(法的遵守)委員会の設立と、既存の高リスク顧客を確認することも義務付けている。

OCCとは

米財務省に所属する独立機関の一つ。米国で連邦法によりライセンスを受けて営業する国法銀行などを監督している。

▶️仮想通貨用語集

同意命令は、会計監査人の所見を次のように示した。

2021年時点で、アンカレッジは、特に、顧客デューディリジェンス(リスク評価)のための内部体制、疑わしい行動を監視するための手順、銀行秘密保護法(BSA)担当者や、研修など、要求されるBSA/AMLプログラムを適切に行うプログラムを導入することができていなかった。

また、OCCのMichael Hsu長官代理は次のようにコメントしている。

OCCは、全国的に認可されたすべての銀行に対し、従来型の事業を行っているか新しい事業を行っているかに関わらず、同じ高い基準を設けている。

金融機関がこの基準を満たさない場合、我々は行動を起こし、連邦法と規制の遵守を確実なものにするために、当該機関に責任を負わせる。

同意命令は通常、両当事者(今回は、OCCとアンカレッジ)がこの先の法的遵守手続きに関して合意に達したことを意味するものだ。このため、OCCがアンカレッジに業務停止命令などを発行することは免除される。

ただ、もし命令の内容について、アンカレッジが充分に行動を継続しない場合は、何らかの強制措置が取られる可能性は残している。

背景

背景として、OCCは2021年1月、アンカレッジに条件付きで国法銀行の設立許可書を付与。同社は、仮想通貨企業として米国初の国法銀行になっていた。

連邦公認の信託銀行としてアンカレッジは、金融機関の代わりに、仮想通貨を含む資産を保有することができるようになった格好だ。

この際、承認条件として、同社はBSA/AML要件などを定めた業務委託契約を締結。この契約に定められた要件を満たしていなかったため、今回同意命令が発行された。

フィンテックの銀行設立許可は保留中

なお、このようなフィンテック企業への条件付き国法銀行設立承認は、前OCC長官代理Brian Brooks氏が発行していたものだが、Michael Hsu氏が同職に就任して以来は、発行されていない。

Hsu氏は21年8月、この政策の「必要性や関連分野への影響を調査するため」に一時保留し、見直すとした。同じ頃、一部の議員などから、仮想通貨関連企業を銀行と同様に扱うべきではないという意見も上がっていた。

関連:米通貨監督庁長官代理、仮想通貨の関連政策について考え示す

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/05 木曜日
15:00
ヘイズ氏、AI大型IPOの希薄化に警鐘 ビットコインなどへの波及を予想
BitMEX共同創業者のアーサー・ヘイズ氏が、SpaceXやアンソロピックなどAI大型IPOのロック解除による希薄化を警告。株価低迷がAI関連債の利回り上昇と米銀行の信用縮小を招き、ドル流動性の低下を通じて仮想通貨市場に波及すると分析した。
14:10
英資産運用大手シュローダー、新興国債券ファンドをソラナでトークン化
英資産運用大手シュローダーは4日、新興国債券ファンドのトークン化持分をソラナ上で提供開始した。RWA基盤のセントリフュージと連携し、同社初のソラナ展開となる。現金や短期国債が中心だったトークン化がアクティブ運用の債券戦略へ広がる。
13:35
仏銀行アルケア、ハッキング被害で自社口座から不正送金と発表、仮想通貨に換金の可能性
仏銀行グループのクレディ・ミュチュエル・アルケアは、ハッキングで攻撃者が自社口座から他行へ送金し、仮想通貨に換金した可能性があると説明した。顧客資産への影響はないとしている。
13:05
米SECイノベーション免除制度下で初のトークン化米国株取引、TSV LLC上で実施
ナスダック上場のカントン・ストラテジックは、SECのイノベーション免除の下でトークン化株式の初取引が成立したと発表した。取引はTSV LLC上で実施された。
12:08
イーサリアム耐量子化、EF研究者が2028年完了を目標に
イーサリアム財団の研究者ドレイク氏がDevcon 8で、耐量子・ポストAI移行を2028年12月までに完了させたいとの目標を示した。EF公式期限より1年早い。Glamsterdam後の24カ月で3回のハードフォークを想定する。
11:30
ソニー銀行、デジタル証券の委託先に不正アクセス 顧客621人分の情報漏洩
ソニー銀行は、セキュリティトークン(ST)事業の委託先セキュリタイズ・ジャパンへの不正アクセスで、顧客621人分の情報が漏洩したと発表した。デジタル証券の取引は停止中。同じ委託先を使う丸井グループやNTTデータも漏洩を公表している。
11:30
バイナンス流出被害後のセキュリティ需要高まる、Blockaidに63億円投資確約
メタディスクリプション(120文字以内):セキュリティ企業のブロックエイドが4000万ドルの投資確約を取り付けた。バイナンスで63億ドル規模のハッキングが起きたことで、クリプトセキュリティへの投資需要が高まっている。
11:00
ビットコイン急反発、米中間選挙が転機に 原油安と米金利低下が上昇を後押し|仮想NISHI
*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。 クリプト市場マーケットレポート(11/5 AM10時…
10:40
モルガン・スタンレー、米国株と米国債のトークン化を開始
モルガン・スタンレーは、DTCCのトークン化サービスのローンチ後にRWAをトークン化し始めたことを発表。対象の資産は米国株と米国債であることなどを説明した。
10:02
ビットコインの過熱感に健全なリセット、米中間選挙後の状況は?=グラスノード
グラスノードは4日の仮想通貨市場レポートで、ビットコインの約10%調整を過熱解消と分析した。バイナンスのハッキング事件や米中間選挙後の動向にも言及した。
09:15
米団体、仮想通貨支持派と評価した当選者を下院222人・上院19人と集計
米国の仮想通貨の政策提言団体スタンド・ウィズ・クリプトは、中間選挙でクリプト支持派と評価した当選者を下院222人、上院19人と集計した。評価は同団体独自のもので、クラリティー法案への賛否を示すものではない。
09:05
アップル、従業員による予測市場での機密情報利用を禁止
米アップルが年次報告書で、従業員による機密情報を使った予測市場での取引や情報提供の禁止を明記した。証券取引に当たらない場合も禁止の対象とした。
08:10
サークル、26年3Qの総収益が前年比+17% 準備金運用益は8%減
USDC発行元のサークルは、2026年3Qの決算を発表。事業収益とステーブルコインの準備金運用益の合計は約1,371億円で前年比プラス17%だったことなどを説明した。
08:05
米民主党勝利でAIデータセンターに規制懸念、マイニング企業のAI事業で不確実性高まる
米中間選挙で民主党が議会とテキサス州知事の座を握ることになった。投資銀行バーンスタインはAI向けデータセンター事業に乗り出す仮想通貨マイニング企業7社の目標株価を最大54%引き下げ、テキサス州を巡る不確実性を理由に挙げた。
07:35
ストラテジーの優先株、約半年ぶりに一時100ドル回復 BTC買い増しの資金調達が再び可能に
ストラテジーの優先株ストレッチ(STRC)が5日、5月以来の額面100ドルに一時回復した。買い戻しとビットコインの8万ドル回復が重なり、新規発行によるビットコイン購入資金の調達を再開できる水準に戻った。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧